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第一章 始まり
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「スカート、デビューしよう」
「えぇ、まだ早すぎない?」
「告白されるぐらいだから、大丈夫だよ」
翌日、前髪を流したボブに、ぼかしたようなピンクベースのメイク。
足首まである花柄のマーメイドスカートにパステルのトレーナー。
スクエアのメガネをかけて、シルバーのネックレスを見えるようにつけた。
「脚を見せてないから、安心でしょ」
聖苑の言葉にのせられよう。
彼女が喜ぶなら。
朝一番の小教室には、20人くらいの学生が座っていた。
女性の隣に座って、挨拶をする。
「おはよう、いい天気ね」
「おはよう」明るい返事が戻ってきた。
「そのスカート、素敵」
「ありがとう」
「入ってきた時から、目立ってた」
「恥ずかしい」
「スタイルが良いんだもん、羨ましい」
畳み掛けてくるから、会話を切れない。
「先生、来たよ」聖苑が助けてくれた。
……
何とか、最初の1週間を乗り切った。
他の新入生たちも大学生活に慣れるのに懸命な様子で、周りを気にする余裕が無いようだ。
日曜日になって、発声教室に行った。
「真凛ちゃん、すごく成長してる」
伊集院先生に褒められるのが、心地良い。
今日は、歩き方を直される。
男はどうしてもがに股になる、女性を真似ようとすると今度は内股過ぎる。
正しい姿勢から、膝を曲げないで真っ直ぐ足を出す。
カカトから着地して重心は土踏まずに置いて、直線上を歩く。
聖苑も一緒に、並んで歩く。
正しい歩き方に二人共、筋肉がついてこれない。
普段から気をつけて歩くように、指導された。
発声は今のキーのまま、ノイズを減らす練習をした。
やりすぎると喉を痛めるので、初めはちょっと囁くくらいから始める。
イントネーションに気をつけて、先生の言葉をオウム返しに繰り返す。
「声が低くても、ノイズが無いと自然に聴こえる」
聖苑がスマホで録音した声を、聞かせてくれた。
「風邪ひいたオ◯マみたいだ」
先生を前に、失礼なことを言った。
「真凛ちゃん、口が悪いですよ」
「ごめんなさい」
「録音して聴き直すことは、とても大事。
レコーダーを買って練習すると、上達が早くなります」
「帰りに買って、練習します」
「来週はヒールのある靴を持ってきて。
ウォーキングの特訓します」
来週のレッスンも厳しいようだ。
「えぇ、まだ早すぎない?」
「告白されるぐらいだから、大丈夫だよ」
翌日、前髪を流したボブに、ぼかしたようなピンクベースのメイク。
足首まである花柄のマーメイドスカートにパステルのトレーナー。
スクエアのメガネをかけて、シルバーのネックレスを見えるようにつけた。
「脚を見せてないから、安心でしょ」
聖苑の言葉にのせられよう。
彼女が喜ぶなら。
朝一番の小教室には、20人くらいの学生が座っていた。
女性の隣に座って、挨拶をする。
「おはよう、いい天気ね」
「おはよう」明るい返事が戻ってきた。
「そのスカート、素敵」
「ありがとう」
「入ってきた時から、目立ってた」
「恥ずかしい」
「スタイルが良いんだもん、羨ましい」
畳み掛けてくるから、会話を切れない。
「先生、来たよ」聖苑が助けてくれた。
……
何とか、最初の1週間を乗り切った。
他の新入生たちも大学生活に慣れるのに懸命な様子で、周りを気にする余裕が無いようだ。
日曜日になって、発声教室に行った。
「真凛ちゃん、すごく成長してる」
伊集院先生に褒められるのが、心地良い。
今日は、歩き方を直される。
男はどうしてもがに股になる、女性を真似ようとすると今度は内股過ぎる。
正しい姿勢から、膝を曲げないで真っ直ぐ足を出す。
カカトから着地して重心は土踏まずに置いて、直線上を歩く。
聖苑も一緒に、並んで歩く。
正しい歩き方に二人共、筋肉がついてこれない。
普段から気をつけて歩くように、指導された。
発声は今のキーのまま、ノイズを減らす練習をした。
やりすぎると喉を痛めるので、初めはちょっと囁くくらいから始める。
イントネーションに気をつけて、先生の言葉をオウム返しに繰り返す。
「声が低くても、ノイズが無いと自然に聴こえる」
聖苑がスマホで録音した声を、聞かせてくれた。
「風邪ひいたオ◯マみたいだ」
先生を前に、失礼なことを言った。
「真凛ちゃん、口が悪いですよ」
「ごめんなさい」
「録音して聴き直すことは、とても大事。
レコーダーを買って練習すると、上達が早くなります」
「帰りに買って、練習します」
「来週はヒールのある靴を持ってきて。
ウォーキングの特訓します」
来週のレッスンも厳しいようだ。
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