蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

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第三章 チャンス

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大学の冬休みは、ほとんどをゲームのプロモーションに抑えられた。

クリスマスイヴのラジオ特番が組まれて、シーホークがMCを務める。
夜22時から深夜2時までの4時間生放送で、後半の深夜ゲストにオファーがきた。
「絶対、出る」直ぐに決定した。

当日に関西に移動して、放送開始前にスタジオ入りした。
直ぐにシーホークさんの楽屋に、挨拶に行った。

「今日は、よろしくお願いします」

「今日もまた、どエロい格好やな。撮影して、HPに載せていい?」
鷹山さんがお約束の言葉で迎えてくれた。

「どうせなら、登場と同時がいいんですけど」

「了解、そうしよ」

パウダールームの鏡前で、アシスタントに簡単なライティングで撮影された。
カメラを相手に、マジで挑発的なポーズを連発する。


後は、本番を待つだけだ。
前半のゲストは、関西の男性アイドルだった。
大人数の男の子を、面白く盛り上げていく。
アイドルも、話が上手い。
あっという間に、2時間が過ぎた。

「この後って、プレッシャーだね」

「真凛ちゃんなら、大丈夫」
聖苑の言葉で、ちょっと安心した。

深夜0時の時報が鳴った。
直ぐにラジオのジングルが流れる。

「後半のゲストは、前回の登場でメールサーバーをパンクさせた出雲真凛ちゃんです」
パチパチと二人が拍手してくれる。

「メリークリスマス、出雲真凛です」

「それにしても、どエロい格好やな。
今日はみんなにも見てもらえるように、HPに画像をUPしてます」

「今すぐ、見て、見て」

「いやん、恥ずかしい」

「こんな言ってますけど、黒のドレスです」

「例のな」

「そやねん。帽子のレースが顔に罹って、エロ過ぎる」

「褒めて貰って嬉しいです」

「そんな真凛ちゃんですが、イグナイトドラゴンのPVではビキニ姿で登場して」

「男やったんやないんかい」

「ね、私もビックリ」

「知らんかったん?」

「全く」

「あれ、本人じゃないん?」

「顔以外、CGですね」

「良う出来とるなあ」

「ホントに凄いです」

「物凄いプロポーションも作り物なんや」

「作った人の願望が入ってますね」

ジングルが鳴ってCMに入った。
番組のHPで自分の画像を見たいが、HPが開けない。

「みんな、HPがパンクして、今混雑している状態です。
少し、待ってね」

    
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