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第四章 炎上

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ラジオのジングルが鳴る、ヘッドホンをして合図を待つ。
「今日のゲストは、月一レギュラーの真凛ちゃんです」

「こんばんは、出雲真凛です」

「今日もどエロく、無いやないかい」シーホークの鷹野さんが叫ぶ。

「皆さんHPを見てください。何と真凛ちゃん、男になってます」

「いや、初めから男だって」

「その割には、メイクがピンクで可愛い」

「ありがとうございます」

「TVで弓使いのカップルになって、来栖千鶴ちゃんの肩を抱いたみたいやけど?」

「あれは弓使いのコミュニケーションです」

「あんな裸に近い格好のアイドルを、よう抱いたりするなあ」

「抱いてない、ちょっと肩組んだだけ」

「fortunaの制服を着て、ランキングで5位になったそうやな」

「まあ、ラッキーでした」

「そりゃ、炎上もするわな」

CMに入った。
相変わらず、メールが読めない。

「そういや、ゲーム会社に大損害与えた件について、聞こか」

「あれはゲームのプロデューサーが悪い」

「どういうこと?」

「ゲームで使う、アイテムを貰ったんですよ。
それでplayすると、調子が良かったんですね。
実は私の為だけに用意されたものだったらしく、それを生放送でポロっと言ったんです。
それで、無料で配布することになった」

「そら、あかんな」

「課金したと仮定すると、1千万円以上だったらしくて」

「取返し、つかんわな」

「次のゲームショーで頑張る、それで許していただける事になりました」

「彼女との仲はどうなん?」

「相変わらず、ラブラブです」

「男デビューしても、変わらんの?」

「彼女のリクエストで、男になったり女になったりして楽しんでます」

「エロすぎる」鷹山さんがツッコんで来る。

 「月一レギュラーの真凛ちゃんでした」

「また来月、お逢いしましょう」ジングルが鳴って、終了した。
シーホークのお二人に挟まれて、画像を撮る。
パンツを履いてセーター姿の俺が、お二人に挟まれて映っていた。

SNSの評判は、予想外に好評だ。
特に、女子高生のコメントが好意的なのが嬉しい。

    
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