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第六章 イベント

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栗栖千鶴のビキニの衣装グラビアは、男性週刊誌に決まった。
未公開だった男弓使いの真凛とペアで、マンガ週刊誌にも掲載される。
春木プロデューサーから直々に連絡が入って、結と千鶴のラジオとfortunaTVに出演する事になった。

「たった一言で世界が変わったな」田中氏が嬉しそうだ。
SNSも、アンチより味方が上回っている。
まあ、すぐに手のひらを返すんだろうが。
未公開だった男性弓使いの衣装で、千鶴の撮影を見ていた。

「CGが実写になったね」聖苑が言った。

「始めから千鶴だったら、俺は無名のままだった」

「いや、別のところから出て来てるよ」聖苑が言った。

「当然ですよね」月奈が言う。
どうやら俺の周りは、強気の女ばかりだ。

……

水無瀬結と栗栖千鶴のラジオに出演した。

「今日のゲストは、出雲真凛ちゃんです」

「真凛です、よろしくお願いします」

「今日の衣装が、可愛くて素敵」

「クラシックなセーラーワンピースです。五部袖が可愛いの」
立ち上がって、同時配信のカメラに見せる。

「みんなHPでも、見てね」

「solemnityの専属モデル、おめでとうございます」
二人が褒めてくれる。

「ありがとうございます」

「あの寸劇、私達も出たかった」結が言う。

「プロデューサーは、CMに出てる子は契約があるって言ってた」
俺が代弁した。

「今更だけど、何で莉緒だったの?」千鶴が尋ねてる。

「他のメンバーには無い気迫が伝わった、実は私も怖かった。
必死で誰にするか、考えたんだ」

「それが、あのシーンになったって事?」

「そう、偶然の産物だよ」

「綺麗だったよね」結が思い出していた。

「映画みたいだった。やっぱり私がやりたかった」
相変わらず、千鶴は欲張りだった。

「あれから莉緒ちゃん、明るくなった」結が教えてくれる。

「吹っ切れたのかな。積極的になって研究生を引っ張ってる」千鶴もよく見ていた。

「それは良かった、心配だったんだ」

「眠ってたお姫様を、真凛ちゃんがkissで起こしちゃった」
結の上手い締めで、番組は終わった。

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