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第八章 研究生
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「TVのワイドショーやネットニュース、SNSを換算すると、数億円の宣伝効果でした」
大手広告代理店の役員がいて、聖苑を捕まえて話している。
cloud nineの差し入れの件だと、すぐに解った。
「一ノ瀬の父も喜んでいて、褒めてくれました」
「うちの会社でも、会議で検討しました。
あれが企画書で上がってきたら、OKしたか迷うところです」
「最後まで店の名前が出なかったらどうするんだ?とかいう上司がいそうです」
俺が横やりを入れる。
「それを言われると耳が痛いです。聖苑さんは確信があったのですか?」
「ええ、絶対に突き止められると思ってましたね。
1万軒食べ歩いたプロより、何百万人の登録者がいるグルメサイトの方が詳しい。
彼らは身銭を切ってますからね、無償のプロですよ」
「そうですか」
「試しに今日の料理を水無瀬結ちゃんか、真凛がSNSにあげたら、すぐに店の電話が鳴りますよ」
これでよく役員が務まるもんだと、俺は思っていた。
「あの連中を相手に、企画を通すって大変なんだぜ」三角寛監督が言った。
「コンタクトレンズの時もですか?」
「ああ、あの連中は見たことが無いものが想像出来ないんだ。
客は見たことが無いものを欲しがってるのに」
「それで、よく私がCMデビュー出来たね?」
「今でも理解してないんじゃないか?真凛には、圧倒的な個性があるからな」
三角監督に褒められると、嬉しくなった。
水無瀬結が呼んでいた。
「私、このコンサートが終わったら卒業宣言をするの」
「何で?」
「私、25歳なの。もう大人の仕事がしたい。
アイドルだと出来ないことがしたいよ」
「fortunaはどうなる?」
「千鶴がいる間に、次の世代が出てくる必要がある。
これはプロデューサーの仕事だけど」
「コンサートで見届けるね」
話が終わったところに、春木プロデューサーが来た。
「雑誌トレンドウォッチの、今年影響力がある有名人に推薦しておいた」
「私に、そんな力は無いです」
「今日の会は、真凛のためのメンバーみたいなもんだ。
みんな、真凛と仕事したいと思ってる。
彼らの影響力を考えたら、十分に資格はあるよ」
この人たちにいつか恩返しがしたい、そう思った。
大手広告代理店の役員がいて、聖苑を捕まえて話している。
cloud nineの差し入れの件だと、すぐに解った。
「一ノ瀬の父も喜んでいて、褒めてくれました」
「うちの会社でも、会議で検討しました。
あれが企画書で上がってきたら、OKしたか迷うところです」
「最後まで店の名前が出なかったらどうするんだ?とかいう上司がいそうです」
俺が横やりを入れる。
「それを言われると耳が痛いです。聖苑さんは確信があったのですか?」
「ええ、絶対に突き止められると思ってましたね。
1万軒食べ歩いたプロより、何百万人の登録者がいるグルメサイトの方が詳しい。
彼らは身銭を切ってますからね、無償のプロですよ」
「そうですか」
「試しに今日の料理を水無瀬結ちゃんか、真凛がSNSにあげたら、すぐに店の電話が鳴りますよ」
これでよく役員が務まるもんだと、俺は思っていた。
「あの連中を相手に、企画を通すって大変なんだぜ」三角寛監督が言った。
「コンタクトレンズの時もですか?」
「ああ、あの連中は見たことが無いものが想像出来ないんだ。
客は見たことが無いものを欲しがってるのに」
「それで、よく私がCMデビュー出来たね?」
「今でも理解してないんじゃないか?真凛には、圧倒的な個性があるからな」
三角監督に褒められると、嬉しくなった。
水無瀬結が呼んでいた。
「私、このコンサートが終わったら卒業宣言をするの」
「何で?」
「私、25歳なの。もう大人の仕事がしたい。
アイドルだと出来ないことがしたいよ」
「fortunaはどうなる?」
「千鶴がいる間に、次の世代が出てくる必要がある。
これはプロデューサーの仕事だけど」
「コンサートで見届けるね」
話が終わったところに、春木プロデューサーが来た。
「雑誌トレンドウォッチの、今年影響力がある有名人に推薦しておいた」
「私に、そんな力は無いです」
「今日の会は、真凛のためのメンバーみたいなもんだ。
みんな、真凛と仕事したいと思ってる。
彼らの影響力を考えたら、十分に資格はあるよ」
この人たちにいつか恩返しがしたい、そう思った。
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