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「麻未が持って来たフルーツタルト、美味しいね」
後片付けは任せてと言う男性二人をキッチンに置いて、リビングでデザートを頬張った。
片付けを終えた二人が合流して、みんなで色々話した。
麻未は男性と話すのが苦手だが、二人が余裕がある大人だったのが良かったようだ。
普段より笑顔が多くて、自分からハキハキと話していた。
佑樹さんがタクシーを呼んで、港区の田島氏の家を経由して、自由が丘の麻未の家まで二人で帰る事になった。
「送り狼になるなよ」
佑樹さんが、田島氏を揶揄う。
「紗栄子さんの大事なお友達だ、手は出さないよ」
笑って、タクシーに乗り込んだ。
部屋に戻って、佑樹さんが私に聞いた。
「彼女を呼んだのは、何故なの?」
「彼女は大人の中に入れても、失礼な事をする心配がない。
貴方と私の事を、言いふらす事も無い。
本物のお嬢様なの」
「確かに、がつがつしたところが全く無かった」
「世間知らずな分だけ、傷つきやすい。
配慮出来る、大人の友達が欲しいと思って」
「ああ、田島なら気配りは出来るけど」
「きっかけだけは、作ってあげた。
この先は、私たちもどうにも出来ないわ」
お節介は、ここまでだ。
ここから先は本人次第、他人がとやかく言う話じゃ無い。
ただ田島氏は、信用が置ける人物だ。
彼が今住んでるビルを建てる時、土地の取得から、設計、建設、融資まで全てに関してコンサルティングしていた。
佑樹さんの信頼も厚く、人物的にも明るくて気配りが出来る。
「後は二人で、って奴だな」
「私たちも、今日は大事な事が残ってる」
私が言うと、彼が抱きしめて来た。
「今日からが、本当のスタートだよ」
後片付けは任せてと言う男性二人をキッチンに置いて、リビングでデザートを頬張った。
片付けを終えた二人が合流して、みんなで色々話した。
麻未は男性と話すのが苦手だが、二人が余裕がある大人だったのが良かったようだ。
普段より笑顔が多くて、自分からハキハキと話していた。
佑樹さんがタクシーを呼んで、港区の田島氏の家を経由して、自由が丘の麻未の家まで二人で帰る事になった。
「送り狼になるなよ」
佑樹さんが、田島氏を揶揄う。
「紗栄子さんの大事なお友達だ、手は出さないよ」
笑って、タクシーに乗り込んだ。
部屋に戻って、佑樹さんが私に聞いた。
「彼女を呼んだのは、何故なの?」
「彼女は大人の中に入れても、失礼な事をする心配がない。
貴方と私の事を、言いふらす事も無い。
本物のお嬢様なの」
「確かに、がつがつしたところが全く無かった」
「世間知らずな分だけ、傷つきやすい。
配慮出来る、大人の友達が欲しいと思って」
「ああ、田島なら気配りは出来るけど」
「きっかけだけは、作ってあげた。
この先は、私たちもどうにも出来ないわ」
お節介は、ここまでだ。
ここから先は本人次第、他人がとやかく言う話じゃ無い。
ただ田島氏は、信用が置ける人物だ。
彼が今住んでるビルを建てる時、土地の取得から、設計、建設、融資まで全てに関してコンサルティングしていた。
佑樹さんの信頼も厚く、人物的にも明るくて気配りが出来る。
「後は二人で、って奴だな」
「私たちも、今日は大事な事が残ってる」
私が言うと、彼が抱きしめて来た。
「今日からが、本当のスタートだよ」
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