【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

灰色 猫

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学校祭 1

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2月の第2週、グローバル製菓学校の学校祭が行われる。

土曜日に1年生、日曜日に2年生の模擬店が出て、日頃の成果を発表する。

今週はスケジュールが全て、学校祭に割かれていた。
製パン科1年生の模擬店は、菓子パン専門店と調理パンの店、それに私の店の3グループが中心だ。

私の店は、カンパーニュを60個、ライ麦食パンを60個、レーズンブレッドを30個、明太フランス100個とあんバターサンド100個、ガーリックフランスを50個作ることになっていた。
商品の半数は、父兄の予約分で売れている。
それだけで、精神的には随分と楽だ。
勿論、私の両親やベイリー夫妻、佑樹さんも予約済みだった。

店の看板やポップも手作りした。
直前に慌てないように、2週間前から用意している。
店の看板は、カリグラフィーで書かれた文字をパソコンのソフトウェアで打ち出した。
古典文字で美しい、松田大地の傑作だった。

ここ3週間、10人の仲間と一緒の時間が増えている。
話し合うことも多くて、段々と垣根が無くなってきた。
特に田辺女史と横道氏は、年齢を超えて皆んなと仲間になっている。
柊木麻未は、私や田辺女史や横道氏の方が楽なようで楽しそうだった。

伊桜稜也は、学校祭の準備で一番成長した。
カンパーニュの責任者にしたのが良かったのか、先生に聞きまくり、武尊とずっと相談していた。
この素直さは、彼の武器だ。
変なプライドを持たないで、自分より出来ると思う人には聞く耳がある。
仙台のツヴァイグ、河原田店長と会わせてみたいなあって思う。
きっと馬が合うはずだ、共通するものを持っている。

スケジュールは着々と進んで、前々日の木曜日がやってきた。
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