転生したら乙女ゲームのヒロインの幼馴染で溺愛されてるんだけど…(短編版)

凪ルナ

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ヒロインから溺愛されてます

第7話 私と兄達

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 入学式が終わった日。家に帰ると待ち受けていたのは、私の兄達。

 「はなーっ!おかえり!」


 「はなちゃん、おかえり。もうすぐでご飯だから、着替えておいで」


 「ん。…ただいま」


 バタバタと出迎えたのは、双子のツインズ。上から藍兄、蓮兄だ。藍兄は元気で、兄貴系のイケメンで包容力がある感じだ。蓮兄は穏やかそうなイケメンだが、藍兄に振り回されている苦労人兼ストッパー。でも、たまに一緒になって何かやらかす。藍兄も、蓮兄がいるからやんちゃする、というのもあって2人揃うとろくな事がないことが多い、というのが我が家の問題児の双子のツインズである。


####


 2階の自分の部屋で着替えて下に降りると、さっきは姿を見なかった律兄がいた。


 律兄は私と似ていて、必要最低限しか喋らない人。いわゆる寡黙系イケメンってやつだ。律兄はまともで、常識人だ。私の家族、律兄以外にまともな人がいない。両親はただの親バカである。しかも、権力と財力を持っているから、普通の親バカよりもタチが悪い。ついでに言うと、藍兄と蓮兄はシスコンである。それにしてもよかった、普通の常識人がいて。


 
 「……あれ?律兄いつのまに?…おかえり」


 「ついさっきだ。…ただいま。はなもおかえり」


 「ん。ただいま」


 律兄と話していると、何だかほわわーんって感じになる。和む。はっこれが癒し!?そうか、律兄は癒しだったのか。

 なんていう、馬鹿なことを考えていたら、いつの間にか、私は律兄の膝の上に乗っていた。

 いや、何で!?

 そう思いながら、律兄を見上げると、首を傾げながらこちらを見てくる律兄。そして、何を思ったのか、律兄は私の頭を撫で始めた。

 いや、だから、何で!?


 撫でられながら、律兄を見上げると、心なしか、律兄の周りにお花が飛んでいる。

 うーん、律兄、楽しそうだしいっか。と、半ば諦めながら、律兄のなでなで(ゴッドハンド)を堪能する。

 そんな感じで律兄と仲良く和んでいたところに、やってきたのは、双子の藍兄と蓮兄。

 「あーっ!!ずるいよ、律兄さん!」

 「そうだそうだ。はなちゃんの独り占め反対」

 (出た。シスコン)

 そう言いながら、しれっとひょいっと私を回収する蓮兄。

 ん?そんなにひょいっと片手で持ち上がるほどの体重か?私?いや、確かに私チビだけど。蓮兄ってインドア派だったよね?えっ何で?

 そして、心なしかしゅんとしている律兄。


 次の時には私は蓮兄と藍兄の膝の上だった。

 あれれ?

 蓮兄は私の髪をいじってるし、藍兄は私のほっぺたつついたりしてるし、律兄は未だになんかへこんでるし、何だこのカオス。


 このカオスは、うちのお手伝いさんが呼びに来るまで続いた。お手伝いさんありがとう。あなたは私の救世主だ。
 ちなみに、今日の夕ご飯は私の好きなものばかりでした。でも、よく分かったね、私の好物。私、そういうの顔に出ないのに。そして、シェフの作った料理はとても美味しかったです。さすが、シェフだと思いました。あれ?作文?





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