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9アルベルト

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 なのに…なのに。カロリーナと来たら、半年前に出会った彼女で。

 クッソ!俺がどれだけ驚いたか…

 俺は生まれて初めてあの時の彼女にまた会いたいと思った。

 こんな気持ちは生まれて初めてで。

 それであれから幾度となくムガルの彼女に出会った辺りまで足を延ばしていたというのに…

 この俺がだ。

 あれから一度も会えなくてもう諦めかけていたら、こんな森に棲んでいたとは見つかるはずがない。


 ったく!俺がどれだけ…

 おまけに彼女は120歳だとか。

 それなのにこんなに可愛い顔をして、今俺のファーストキスを奪ったなんて信じられるわけがないだろう?


 俺はものすごく興奮して、離れそうになった彼女を引き寄せてつい唇を奪った。

 彼女の唇はハチミツみたいに甘くてとろけそうでゴージャスで、俺もう興奮しすぎてやばい!

 その前に鼻血でそうだし。

 理性なんて働きそうにない。

 なんだ?この身体中が熱く、興奮して来るのは?

 やっぱり彼女のせいなのか?


 ~ふたりはどうやらはちみつと間違えて媚薬を飲んだらしく、互いに理性を失い始める。

 求めるまま、欲しいまま、欲望の実がふたりを包み込んで行く。

 ここからは媚薬で欲情したふたりの出来事です~


 俺の身体はすっかり興奮して雄の滾りは、天を仰ぐようにいきり勃っていた。

 彼女の身体もすっかり色香に包み込まれ、見つめ合うだけで吐息が漏れた。


 彼女の着ていたコットンのドレスを引きちぎりたいほど欲望が沸き上がって、もう一刻の猶予もなかった。

 肉体は味わったこともないほど興奮していて脳内は子種を女に注ぎたい欲望に支配される。

 熱いたぎりが燃え上がった。

 「もう我慢できない…」

 俺はまるで獣みたいに彼女に飛び掛かった。

 「わ、わたしだって」

 彼女が抱きついてきて俺は正気を失った。


 もう夢中で彼女のドレスの胸の結び目をほどく。

 目の前で美しい乳房がふるふると揺れて白く透き通るような滑らかな肌に手を伸ばす。

 彼女の可愛い唇にキスをすると耳朶に舌を這わせる。そのまま唇を寄せて首すじから鎖骨に舌を滑らせる。

 「は、ぁうぅ…もぉ、やぁぁだぁ」

 甘えるような声を漏らす可愛さにますます燃え上がる。

 「もっと欲しいか?」

 欲情して潤んだ緋色の瞳がやけに色っぽくてごくりとつばを飲み込む。そして顔を赤らめた彼女に吐息交じりに聞いてみる。

 「…あぁん、はぁぁ…」

 俺は彼女の鎖骨にかぶりついた。

 カロリーナ!


 「あっ、もぉぉ、んんっ」

 俺は理性を失わないうちにと…いやとっくに理性は失っているが彼女を抱き上げてソファに連れて行く。

 そっと彼女のドレスをはだけて乳房と両手で優しくつかむと、その先端のまるで少女のような桜色をした蕾を口に含んだ。

 「‥はぁっ、んぅ、ぁあ……」

 彼女は俺の髪に指を絡ませるともっと欲しいと胸を押し付けてくる。


 おい、よせカロリーナ。もう今にも行きそうなほど高ぶってるんだ。

 俺はまだ経験がなかった。滾りが強張って痛いほど突き上げてくる。

 童貞だが…何をどうすればいいかなんて知っているつもりだ。

 今はそんな不安さえも浮かばない。

 欲望に支配された脳にそんな余裕などなかった。

 ただ、交わりたいと…


 「カロリーナ、ドレスを…脱ごうか」

 俺は彼女の着ているドレスを脱がせる。彼女は恥ずかしそうにしながらもドレスを脱がせやすいようにしてくれているらしい。

 そしてソファーにもたれかけていた背中を上げて腰を上げる。

 そして彼女の着ているものをすべてはぎ取った。



 「素晴らしいよカロリーナ。君はすごく美しいんだな。肌も滑らかでこんなに艶やかで…ほら、俺の手に吸い付くようだ」

 俺はたまらず彼女のそのみずみずしい肌を乳房からお腹にかけて撫ぜて行く。

 「やぁ、だぁ…恥かしい…」

 そして乳房に唇を落とす。ぷっくりと尖った先端にチュッと吸い付くと彼女が喘ぎ声を上げた。

 「やぁ、あぁ、ぅん、はぁぁ…」

 「ここはどんなになってるんだ?」

 俺の手はもう我慢できずに彼女の太腿に伸びて行く。


 ソファーに座らせた彼女の脚の間に入り込むと一気に太ももを開く。

 ああ…なんてすばらしい。あまりの光景に息をのむ。

 「あっ…そこ、見ちゃ…ぁあん、も、ゃだぁ」

 「すごくきれいだ。まるで誰も触れたことのない蕾が…淡い色の花びらが開かれる時を待ちわびているみたいに…」

 興奮のあまり思っていることがダダ洩れになる。


 俺は我慢できずその花びらに唇を落とす。すでに溢れた蜜が吸い付いた途端とろりと流れ出て俺の唇はそれを受け取る。

 甘い欲情の香りが鼻腔をくすぐり、思わず脳細胞がちぎれそうになる。

 その割れ目に沿って舌を這わせ、グチュグチュにしていく。

 「ぁあん、も、そこ…ぁぁぁ、だぁめ、なの」

 「ほんとに?やめていいのか?」

 「やぁ、もっとしてぇ」

 彼女は俺の心と俺の髪をクシャリとつかんで腰を振る。




 
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