あざといと噂のご令嬢の今度の標的は冷酷と噂の辺境伯

はなまる

文字の大きさ
18 / 32

18復讐を受けてもらうわ(1)(レーラ)

しおりを挟む
 
 私レーラはロベルトの屋敷を出ると大きく息を吐いた。

 これでいいわ。

 やっとあいつに復讐が出来る。

 7年前ロベルトと結婚した。それまでに何度か婚約の話があったが学園で色々な男性と付き合いをしていた私にはまとめる縁談はなかった。

 だって仕方がないじゃない。男はみんな私の魅力に抗えないんだもの。

 ベルンハルド子爵家は高位貴族ではないが私はブルネットの美しい髪と翡翠のように美しい瞳をもって生まれた。

 母型の祖母はリングバル伯爵家の娘でかなりの美人だったらしくその様子を受け継いだ私は幼いころから可愛いともてはやされた。

 学園に通うまでにいくつもの縁談が来ていたが私はまだまだいい人がいると婚約は決めていなかった。

 母が13歳の時なくなり父は余計に私に甘くなり私は何でも言うことを聞いてもらえた。


 だから学園を卒業しても私にはもっともっといい人がいると思っていた。

 なのに‥

 純潔でない女性は。

 子爵家ではちょっと。

 持参金がないなら遠慮する。

 などと断られた。

 ちょうど領地はワインの特産地で経営は順調だったが何年か天候不順があって不作が続いた。

 何とか盛り返そうと王都に酒場を出すことになって、そのために私は辺境伯の所に嫁ぐように言われた。

 どうせ資金援助が理由なんだろう。

 はぁぁ、辺境なんて退屈。でも、まあいいわ。どうせ辺境の男なんて私の魅力で篭絡させて私は王都にいることにでもすればいい。


 なのに、あの男ときたら私にちっともなびかない。

 はッ?どういう事?

 面白くない。

 王都に戻りたいと言っても許してもらえなかった。

 私はロベルトに相手にされないと分かると辺境騎士たちを誘惑した。

 その中でも特に屈強でハンサムで髪色と瞳は私と同じ色の男と親密な関係になった。

 そして妊娠。

 子供さえ生まれれば私の妻としての地位は安泰だ。

 ロベルトに似ていなくても髪色も瞳も私と同じになるはずばれる心配はないと思っていた。

 後は王都で暮らせばいい。そして好きなことをして‥

 だけど予想は全く違った。

 生まれた子は騎士に似ていて言い逃れは出来なかった。

 ベルンハルド子爵家に帰っても家に入れてもらえなかった。子供だけは遠い親戚が子供がいないので引き取ってもらえることになってそれだけはほっとした。

 だって子供がいたらこの先どうやって男をくどくのよ!

 とにかく王都に出て働く場所を探した。

 一応子爵籍には入っていたので運よくロドミール伯爵家で侍女として雇ってもらえた。

 私はすぐにソールズ・ロドミールを誘惑した。

 ロドミール伯爵家はソールズ様の父のクール・ロドミール伯爵の代で商会を手広く広げて財を成して来た。そのためソールズ様は父には頭が上がらなかった。

 そんな鬱憤を私に話すようになり私は色々な助言をした。

 そんな事もあってソールズ様は私を信用してくれるようになった。

 3年前に父親が病気で亡くなるとソールズ様が正式な跡取りとなってロドミール伯爵になった。

 私の愛人としての地位は確固たるものにものになったがソールズ様も父親と同じく汚い人間で私を妻にしようとは思っていなかった。

 だって私では利になるものがないからだ。

 悔しかったが私の再婚だし一度は出産しているし年齢も24歳になっていたのでそれ以上を望めないと判断した。

 1年ほど前ソールズ様の妻が亡くなった。もちろん政略結婚で悲しんでもいなかった。

 ロドミール伯爵家は宰相であるノーマン・シュバックを後押ししていて彼からのかなりの要求に応えていた。

 そのためここの所資金繰りが苦しくなっていた。

 何とか資金を調達出来るすべを立てなければとソールズ様に言われて私はエークランド辺境伯の妹ルシアの事を思い出す。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します

スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」 眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。 隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。 エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。 しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。 彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。 「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」 裏切りへのカウントダウンが今、始まる。 スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!

過労薬師です。冷酷無慈悲と噂の騎士様に心配されるようになりました。

黒猫とと
恋愛
王都西区で薬師として働くソフィアは毎日大忙し。かかりつけ薬師として常備薬の準備や急患の対応をたった1人でこなしている。 明るく振舞っているが、完全なるブラック企業と化している。 そんな過労薬師の元には冷徹無慈悲と噂の騎士様が差し入れを持って訪ねてくる。 ………何でこんな事になったっけ?

【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。

朝日みらい
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。 宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。 彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。 加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。 果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

チョイス伯爵家のお嬢さま

cyaru
恋愛
チョイス伯爵家のご令嬢には迂闊に人に言えない加護があります。 ポンタ王国はその昔、精霊に愛されし加護の国と呼ばれておりましたがそれももう昔の話。 今では普通の王国ですが、伯爵家に生まれたご令嬢は数百年ぶりに加護持ちでした。 産まれた時は誰にも気が付かなかった【営んだ相手がタグとなって確認できる】トンデモナイ加護でした。 4歳で決まった侯爵令息との婚約は苦痛ばかり。 そんな時、令嬢の言葉が引き金になって令嬢の両親である伯爵夫妻は離婚。 婚約も解消となってしまいます。 元伯爵夫人は娘を連れて実家のある領地に引きこもりました。 5年後、王太子殿下の側近となった元婚約者の侯爵令息は視察に来た伯爵領でご令嬢とと再会します。 さて・・・どうなる? ※作者都合のご都合主義です。 ※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。 ※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

転生令嬢は腹黒夫から逃げだしたい!

野草こたつ/ロクヨミノ
恋愛
華奢で幼さの残る容姿をした公爵令嬢エルトリーゼは ある日この国の王子アヴェルスの妻になることになる。 しかし彼女は転生者、しかも前世は事故死。 前世の恋人と花火大会に行こうと約束した日に死んだ彼女は なんとかして前世の約束を果たしたい ついでに腹黒で性悪な夫から逃げだしたい その一心で……? ◇ 感想への返信などは行いません。すみません。

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス! ※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。 【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】

婚約者のことが大大大好きな残念令息と知らんふりを決め込むことにした令嬢

綴つづか
恋愛
――私の婚約者は完璧だ。 伯爵令嬢ステラリアの婚約者は、将来の宰相として期待されている筆頭侯爵令息のレイルだ。冷静で大人びていて文武にも長け、氷の貴公子などと呼ばれている完璧な男性。 でも、幼い頃から感情と表情が読み取りづらいのレイルの態度は、婚約者として可もなく不可もなく、ステラリアはどこか壁を感じていた。政略なこともあるが、引く手あまたな彼が、どうして平凡な伯爵令嬢でしかないステラリアと婚約を結び続けているのか、不思議で不安だった。 だが、そんなある日、偶然にもステラリアは見てしまった。 レイルが自室でベッドローリングをしながら、ステラリアへの愛を叫んでいる瞬間を。 婚約者のことが大好き過ぎるのに表情筋が動かな過ぎて色々誤解をされていた実は残念な侯爵令息と、残念な事実を知ったうえで知らんふりをすることにした伯爵令嬢のラブコメです。 ヒーローとヒロインのどちらかの視点で基本お話が進みますが、時々別キャラ視点も入ります。 ※なろうさんにも掲載しています。

処理中です...