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27王都に向かう(エバン)
俺たちは朝早くに辺境領を出発した。今回は急ぐので馬に乗っての移動となった。
馬ならば一日で王都ロステオに到着出来るからだ。
もちろんフレイシアは馬には乗れないので俺との相乗りになる。
とっくに男を知っていると思っていたフレイシアはまだ純潔だった。昨夜キスをしただけで頬を染めて恥じらう姿が目に浮かんだ。
こんな田舎の粗野な男と一緒に馬に乗ると言うことは身体が密着してあちこちが触れ合うと言うことで…
そんな事あってはいけない事だ。が。
何しろ事は急を要する。一刻も早く王都に行き異母兄でもある国王に月光水晶をキアラルダ帝国に返す事を決めてもらわなくてはならない。
我ながらいい年をしてあたふたとしている自分に情けなくなった。
おまけにフレイシアときたら急きょ揃えたシャツに乗馬ズボン、革のブーツ、髪を両サイドで三つ編みにしている。
ぐっ!まずい‥可愛すぎるだろ。他の騎士に見せたくない気持ちがせり上がって「お前ら、今回の王都入りは気を引き締めて行け。さあ、ぼやぼやしてないで馬の様子でも確認して来い!ほら、行け!」などと騎士を追いやる。
何やってんだ。俺は騎士たちの目を反らすのに必死になっているなんて。
「あのエバン様、もしかして馬車はないんですか?」とフレイシアが尋ねて来た。
マリンに支度を頼んだ時馬で行くことを伝えてあったが、フレイシアに話をしてないのか?
俺は馬の鞍を確認しながらあたふたとフレイシアに何と言えばいいか悩むがこうなったら言うしかない!
「フレイシアすまん。そんなつもりではなかったのだが俺と一緒に馬に乗ってくれるか?」
「いいんですか?私、馬に乗って見たかったんです。でも一人じゃとても無理だから‥ああ、もうエバン様私の方こそいいんですか?」
はぁ~フレイシアがいい人過ぎる。
「そう言ってもらえると助かる。なるべく無理のないようにするつもりだ。何か嫌な事があったらすぐに言ってくれ」
「はい、こちらこそ。不慣れでエバン様にご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げ顔を上げた彼女が嬉しそうに笑っていて思わず胸がキュンとなった。
お前、どんだけだよ。しっかりしろ。王都まで彼女をしっかり守れるのか?
フレイシアがきょろきょろして辺りを見る。
「他にも誰か同行するんですよね?」
「ああ、一緒にラキスとスクトも同行する。二人とも王国騎士団にいた事で王都には詳しいだろうからな。それに他にも腕の立つ奴らを数名同行させる。みんな気さくな奴らだから安心してくれ」
「はい」
そこにラキスとスクトが現れた。
「隊長、フレイシア様。今日はよろしくお願いします。何かあればいつでも仰ってください」
「ああ、お前らには王都に入ったら街の様子を探ってもらうつもりだから頼んだぞ」
「はっ、お任せください。必ずお役に立って見せます」
「ラキスさんもスクトさんもかっこいいです」
ラキスもスクトも辺境騎士団の黒い騎士服を着ている。
スクトはちょっと恥ずかしそうに笑って「頑張りますので‥」と言った。
「ええ、期待してます」
そう言い終わると二人は先にいる馬に乗った。
フレイシアが嬉しそうに二人を見送る。
腹の底にどす黒いものが沸き上がる。
俺だって同じ、いや、あんな奴らよりもっとカッコいい隊服を着ているぞ。マントだって隊長仕様のあいつらとは格の違う裏地が真っ赤なベルベットなんだが‥
「フレイシアそろそろ馬に乗るぞ。こいつはキャラメルって言うんだ」
掛け声が少し強張ってしまうが馬の名前でフレイシアが笑った。
「キャラメル?可愛い。それって馬の毛色がキャラメル色みたいだから?」
彼女は興味深そうな瞳で俺を覗き込む。
やべぇ。彼女を抱き上げ馬に乗せている時だった。
彼女の温もりがダイレクトに伝わり柔らかな肌の感触が理性をなぎ倒しそうになる。
いかん!!そうだ、キャラメルの名を付けた時の事を思い出せ。
必死で脳内の回路をつなぎ合わせて理性を保つ。
「コホッ。ああ、実は子供の頃俺の瞳はキャラメル色だってからかわれた。でも、辺境に来てこいつを出会ってキャラメル色はきれいな色だって思ったんだ。だからキャラメルって名前を付けた」
そっと馬に乗せて少し距離を取る。それでも彼女が気になって「フレイシア、恐くはないか?」と聞いてしまい今度は俺の目線より上にいる彼女を見つめる。
「ええ、キャラメルってすごくいい名前だって思います。それに馬ってすごく背が高いんですね。鬣サラサラできれい」
お前の銀色の髪の方が何倍もきれいだ。心の中でつぶやいた。
っと返事を「そうか‥」とだけ返した。
照れ臭くってすぐに彼女の後ろに飛び乗る。
慣れない彼女が落ちないようにと腕を回して彼女を抱きしめる。
「危ないからしっかり腕をまわすが大丈夫か?」
狡い俺は後で許可を求めてしまう。
「はい、エバン様が一緒なので安心です」
すっと彼女が身体を預けて来る。
彼女の髪が俺の顎に触れてシャツには温もりが伝わる。
「ば、ばか。いきなりそんな事‥コホン。俺に任せておけばいいからフレイシアは景色でも眺めてろ。なっ」
その日俺は理性の鬼となる事に。
そうして一団は辺境を出発した。
旅は慣れているはずなのに女と一緒に乗るのは初めてで俺の方が緊張していた。
キャラメルの奴、結構速く走るので俺はマントを巻き付けずっとフレイシアを抱きしめていた。
頑張れ俺。理性を飛ばすんじゃないぞ!合言葉のように何度も脳内でそう言い続ける。
途中の休憩ではフレイシアが歩き辛そうにしていた。きっと太ももが強張りカチコチになったんだろう。だが、途中で野宿でもする羽目になったらそれはもっと困ると俺は予定通り馬を走らせた。
無理をさせてしまったが王都に一刻も早く行かなくてはと馬に乗っていた。
王都に入るころから雨脚は激しくなり宿に着いた時は日が暮れていた。
フレイシアはすっかり疲れたようだ。
すぐに宿で休ませよう。
「さあ、フレイシアやっと着いたからな。疲れただろう。ほら、俺が部屋まで運んでやるから」
「それは‥きゃぁ~」
フレイシアは立って歩こうとして足が強張ったらしい。
「すまない、いきなり馬で長旅だったんだ。無理もない。さあ、俺が連れて行くから」
「エバン様。ごめんなさい」
フレイシアは俺の肩に腕を回すと恥ずかしそうに顔を胸に押し付けていた。
はぁぁ~理性崩壊するかも‥
そうやってフレイシアを宿の部屋に運んだ。
馬ならば一日で王都ロステオに到着出来るからだ。
もちろんフレイシアは馬には乗れないので俺との相乗りになる。
とっくに男を知っていると思っていたフレイシアはまだ純潔だった。昨夜キスをしただけで頬を染めて恥じらう姿が目に浮かんだ。
こんな田舎の粗野な男と一緒に馬に乗ると言うことは身体が密着してあちこちが触れ合うと言うことで…
そんな事あってはいけない事だ。が。
何しろ事は急を要する。一刻も早く王都に行き異母兄でもある国王に月光水晶をキアラルダ帝国に返す事を決めてもらわなくてはならない。
我ながらいい年をしてあたふたとしている自分に情けなくなった。
おまけにフレイシアときたら急きょ揃えたシャツに乗馬ズボン、革のブーツ、髪を両サイドで三つ編みにしている。
ぐっ!まずい‥可愛すぎるだろ。他の騎士に見せたくない気持ちがせり上がって「お前ら、今回の王都入りは気を引き締めて行け。さあ、ぼやぼやしてないで馬の様子でも確認して来い!ほら、行け!」などと騎士を追いやる。
何やってんだ。俺は騎士たちの目を反らすのに必死になっているなんて。
「あのエバン様、もしかして馬車はないんですか?」とフレイシアが尋ねて来た。
マリンに支度を頼んだ時馬で行くことを伝えてあったが、フレイシアに話をしてないのか?
俺は馬の鞍を確認しながらあたふたとフレイシアに何と言えばいいか悩むがこうなったら言うしかない!
「フレイシアすまん。そんなつもりではなかったのだが俺と一緒に馬に乗ってくれるか?」
「いいんですか?私、馬に乗って見たかったんです。でも一人じゃとても無理だから‥ああ、もうエバン様私の方こそいいんですか?」
はぁ~フレイシアがいい人過ぎる。
「そう言ってもらえると助かる。なるべく無理のないようにするつもりだ。何か嫌な事があったらすぐに言ってくれ」
「はい、こちらこそ。不慣れでエバン様にご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げ顔を上げた彼女が嬉しそうに笑っていて思わず胸がキュンとなった。
お前、どんだけだよ。しっかりしろ。王都まで彼女をしっかり守れるのか?
フレイシアがきょろきょろして辺りを見る。
「他にも誰か同行するんですよね?」
「ああ、一緒にラキスとスクトも同行する。二人とも王国騎士団にいた事で王都には詳しいだろうからな。それに他にも腕の立つ奴らを数名同行させる。みんな気さくな奴らだから安心してくれ」
「はい」
そこにラキスとスクトが現れた。
「隊長、フレイシア様。今日はよろしくお願いします。何かあればいつでも仰ってください」
「ああ、お前らには王都に入ったら街の様子を探ってもらうつもりだから頼んだぞ」
「はっ、お任せください。必ずお役に立って見せます」
「ラキスさんもスクトさんもかっこいいです」
ラキスもスクトも辺境騎士団の黒い騎士服を着ている。
スクトはちょっと恥ずかしそうに笑って「頑張りますので‥」と言った。
「ええ、期待してます」
そう言い終わると二人は先にいる馬に乗った。
フレイシアが嬉しそうに二人を見送る。
腹の底にどす黒いものが沸き上がる。
俺だって同じ、いや、あんな奴らよりもっとカッコいい隊服を着ているぞ。マントだって隊長仕様のあいつらとは格の違う裏地が真っ赤なベルベットなんだが‥
「フレイシアそろそろ馬に乗るぞ。こいつはキャラメルって言うんだ」
掛け声が少し強張ってしまうが馬の名前でフレイシアが笑った。
「キャラメル?可愛い。それって馬の毛色がキャラメル色みたいだから?」
彼女は興味深そうな瞳で俺を覗き込む。
やべぇ。彼女を抱き上げ馬に乗せている時だった。
彼女の温もりがダイレクトに伝わり柔らかな肌の感触が理性をなぎ倒しそうになる。
いかん!!そうだ、キャラメルの名を付けた時の事を思い出せ。
必死で脳内の回路をつなぎ合わせて理性を保つ。
「コホッ。ああ、実は子供の頃俺の瞳はキャラメル色だってからかわれた。でも、辺境に来てこいつを出会ってキャラメル色はきれいな色だって思ったんだ。だからキャラメルって名前を付けた」
そっと馬に乗せて少し距離を取る。それでも彼女が気になって「フレイシア、恐くはないか?」と聞いてしまい今度は俺の目線より上にいる彼女を見つめる。
「ええ、キャラメルってすごくいい名前だって思います。それに馬ってすごく背が高いんですね。鬣サラサラできれい」
お前の銀色の髪の方が何倍もきれいだ。心の中でつぶやいた。
っと返事を「そうか‥」とだけ返した。
照れ臭くってすぐに彼女の後ろに飛び乗る。
慣れない彼女が落ちないようにと腕を回して彼女を抱きしめる。
「危ないからしっかり腕をまわすが大丈夫か?」
狡い俺は後で許可を求めてしまう。
「はい、エバン様が一緒なので安心です」
すっと彼女が身体を預けて来る。
彼女の髪が俺の顎に触れてシャツには温もりが伝わる。
「ば、ばか。いきなりそんな事‥コホン。俺に任せておけばいいからフレイシアは景色でも眺めてろ。なっ」
その日俺は理性の鬼となる事に。
そうして一団は辺境を出発した。
旅は慣れているはずなのに女と一緒に乗るのは初めてで俺の方が緊張していた。
キャラメルの奴、結構速く走るので俺はマントを巻き付けずっとフレイシアを抱きしめていた。
頑張れ俺。理性を飛ばすんじゃないぞ!合言葉のように何度も脳内でそう言い続ける。
途中の休憩ではフレイシアが歩き辛そうにしていた。きっと太ももが強張りカチコチになったんだろう。だが、途中で野宿でもする羽目になったらそれはもっと困ると俺は予定通り馬を走らせた。
無理をさせてしまったが王都に一刻も早く行かなくてはと馬に乗っていた。
王都に入るころから雨脚は激しくなり宿に着いた時は日が暮れていた。
フレイシアはすっかり疲れたようだ。
すぐに宿で休ませよう。
「さあ、フレイシアやっと着いたからな。疲れただろう。ほら、俺が部屋まで運んでやるから」
「それは‥きゃぁ~」
フレイシアは立って歩こうとして足が強張ったらしい。
「すまない、いきなり馬で長旅だったんだ。無理もない。さあ、俺が連れて行くから」
「エバン様。ごめんなさい」
フレイシアは俺の肩に腕を回すと恥ずかしそうに顔を胸に押し付けていた。
はぁぁ~理性崩壊するかも‥
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