超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

文字の大きさ
79 / 112
第1章 魔王軍VS地球軍編

第七十二話 有能すぎるギルドマスター

しおりを挟む
 俺達は魔王城から出て魔王様自身にテレポートでギルドまで連れて行ってもらう。今まではテレポートを使ってしまうと魔族と仲間だったことがバレるからダメだったが、魔王は倒したという体になった今なら何をやってもいい。
 ということで、魔王に服従させられていた可哀想な魔族の元魔王として魔王様を連れてきた。昔は魔王が人間に対してどうこうしていたわけではないので、その時の魔王という設定だ。我ながら完璧すぎる。


「いや、考えたの私だからね?」
「ちょっ、魔王様それは言わないでくださいよー」


 そんなことを喋っていたら民衆たちが集まってきた。まあ、こんなに細くて背の高いやつが英雄と一緒に現れたらびっくりするよな。


「英雄様、そのお方はどなたですか?」
「これは悪さをしていた魔王に服従させられていた元魔王様だ。お前達に危害を加えるようなやつじゃないから安心してくれ」
「えっ……大丈夫なんですか?」
「ばかお前失礼だろ!」
「も、申し訳ございません!」
「いやいやいいよ、たしかにいきなりさっきまで暴れていた魔族が来たらびっくりするのもわかる。でも、本当に操られていただけなんだ。人類と魔族はもっとお互いのことをよく知って、協力していかなければならない」
「そうですよね。失礼しました」
「これから知っていけばいいのさ。俺達はギルドマスターに連絡するから、行くね」
「わかりました!」


 やっぱりいきなりはまずかったか? いや、でも今やらないといけないよな。とりあえずギルマスに話をしに行こう。


「ギルマス、暴れまわっていた魔王を倒してきましたよ!」
「嘘だろ!? お前ら、本当にすげえな……」


 嘘ですごめんなさい!


「そこで、魔王に服従させられていた元魔王様を連れてきました。出来れば今すぐにでも友好関係を築いていただけるとこちらとしては嬉しいんですが……」
「なぜそこまで焦っているんだ?」
「それについては私から話すね」
「ああ、これはこれは元魔王様でよろしかったですか?」
「うん、その認識でオッケーだよ。今この世界は危機に直面しているの」
「ほお、それはいったいどのような?」
「別の世界の者達がこの世界に攻めようとしている。それを調査するために力を注いでいたら、その隙に服従させられちゃってね。本来ならもう少し時間を稼げて魔族だけでもなんとか出来るようにするはずだったんだけど、そうもいかなくなっちゃったんだ」


 魔王様嘘がお上手。あくまでも自分のほうが魔王より強かったっていう感じを残せてるのがすごい上手いね。


「その話が本当だという証拠は?」
「待ってたら攻めてくるだろうから、その時に証明されると思うけど、今すぐに証明するのは難しいかな」
「いつごろ攻めてくるかはわかるのか?」
「おそらく1週間以内には」
「なるほど、俺はお前の意見は本当だと思える。英雄様はその話に納得しているということでいいんだな?」
「ギルマスが英雄様って言うの止めましょうよ。まあ、話は信じています。というか、俺達もそうなるだろうと思っていましたから。とはいえ魔王様ほどは調べられていないんですけどね」


 嘘つくの難しいな。バレないように細心の注意を払わないと。まあほとんど本当のことを言ってるから大丈夫だとは思うんだけどね。


「なるほど、わかった。だが国民に納得させないといけないから、演説をお願いしてもいいか?」
「演説ですか?」
「ああ、英雄様と魔王様が同時に演説すれば、イメージは良くなるだろう? そこで魔族と友好関係を築くことを宣言し、その他の世界とやらから攻めてくる者達が来ていることも同時に宣言してしまうのがいいと思うんだ」
「それだと国民は混乱してしまいませんか?」
「どちらにせよ話す必要はあるだろう? なら混乱させるのは最小限に、そして早めにやっておいたほうがいいだろう」
「そうですね。その舞台の用意は任せてもいいですか?」
「ああ、明日昼の12時にここに来てくれ。ギルドの演説場に民衆を集めておく」


 ギルド内に演説場まであるのかよ!? どんなギルドだよ!?


「わかりました。演説考えておきますね」
「ああ、みんなにわかりやすいように、しかも題材も主にふたつあるからな。難しいとは思うが、アスカもいるし問題ないだろう?」
「当たり前よ、私に任せておきなさい」


 アスカさん、頼りにしてるぜ! 俺はその仕事放棄しますんで。台本さえ用意しておいてくれたらちゃんと読むから。これが噂の分業制ってやつか。非常に効率的だな!


「そういえば、エルフとの交渉はどうなったんですか?」
「完璧だ。お互いに対等な条件と納得して友好関係を築くことにが出来た。ついでにドワーフとの友好関係も築いておいたぞ。お前らがそれを願っていると思ってな」
「えっ、なんでわかったんですか?」
「魔族とも友好関係を結べとか言ってただろ? ということは残りはほぼドワーフくらいだろ? あっ、龍種は魔族として考えていいんだよな? それとも新たに龍種とも友好関係を築かないといけないか?」
「いえ、魔族は大きなグループとして動いているんで問題ないです。まあ、逆に言えば繋がりはあまり強くないと思いますけど」


 この世界のことをあまり知らないから上手く説明出来ないけど、簡単に例えるなら地球みたいなものだ。色々な国があって、法とかも全然違うけど、ほとんどの国が国際社会の一員として生きている。それだけに、特定の国を除いて他の国との繋がりは薄いってことだ。
 それでも、魔王城にはその色々な国にあたる色々な種族のエリート共が集まっているから、魔王様が命令したらその種族達も従うだろう。


 それにしても、やっぱりギルマス凄いな。シャルティアたんの給料をせしめるアスタさんとは大違いだな。

「じゃあ、明日また来ます」
「おう、頼んだぞ」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。    42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。   下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。  約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。  それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。  一話当たりは短いです。  通勤通学の合間などにどうぞ。  あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。 完結しました。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

処理中です...