94 / 112
第2章 導かれし王編
第八十七話 通貨統一
しおりを挟む
俺はシャルティアたんとミツハたん、それにサリエル様と一緒に人間領へ来ていた。いや、その言い方は違うかもしれない。地球領と呼ぶべきだろう。元々日本だった場所だから、地名的にも日本と呼んで構わないだろう。そして、日本まで来るのに驚愕の事実がわかってしまった。とりあえず日本がどうなってるか調べるためにこちらへ来たんだが、俺達が元いた魔王城から走ってくるのに3日ほどかかった。正確には、2日間は泳いでいた。みんな普通に着衣泳でずんずん進んで行くからびっくりしたよ。ただ、こんな無茶な真似はもうしたくない。交通機関を早くつくらないとな。
元々オーストラリアだったところから、北上していって日本に着いたのだが、2日間ほど泳いでオーストラリアにやっと着いたくらいだった。日本まで1週間はかかるだろうと意気消沈していたのだが、頭がおかしいシャルティアたんが「泳げないなら走ればいいのだー」とか言って海の上を走っていった。そんなこと出来るわけないだろ、そう思いつつも俺も走ろうとしてみた。するとどうだ。出来てしまったではないか。俺もだいぶ人間離れしてきたなと考えさせられたよ。
ちなみに、沖縄から北海道まで行って、東京に帰ってきても2時間しかかからなかった。2時間でざっと見た感じ、地球人は全然堪えていないことが分かった。普通にスマホ弄って学校休みなことを楽しんでるし、会社も大体休みらしい。それでも普通に会社行ってる人もいて、社畜は怖いなと強く思った。おそらく俺達が怖がられているほうだとは思うんだけどな。なんせ車より余裕で速く走る集団だし。
建物などはそのまま残ってるっぽいな。元を忘れたから元通りなのかはわからないけど、建物が崩れたりしているわけではなさそうだった。まあすぐに復旧出来るだろう。
そして、お金の件を考えていたのだが、少しスマホを借りて見た感じでは円やドルの値段がだいぶ変わってきていた。まだそんなに時間が経っていないのにだ。
ということで考えました。俺達は戦勝国、向こう側に拒否権はない。というかそもそも国同士のルールなんて知らん。しかも魔族領の奴らはお金の概念すらない。
「なあミツハたん、考えたんだけどさ? 俺が金発行するわ」
「はぁ? それがどれだけ大変な行為か考えたことないじゃろう?」
「そっか。じゃあ日本円を世界共通で使うというのは?」
「まあなくはないのじゃ。じゃが、どうやって平等に分けるつもりじゃ?」
「俺にいい方法がある。まずはお金を刷って魔族領、元人間領、その他に分け与える。元々お金があった地球側はそれら全てを今の価値で日本円に直す。他の国のお金は燃やそう」
「そんなこと出来るんですか、ご主人様?」
「たしかに無茶苦茶なことはしている。でも、めんどくさいし武力使ったら負けることないし」
「それはダメですご主人様! 不利益を被る人間がいるようなことをそんなに適当に決めてしまってはダメです!」
サリエル様に怒られちまったぜ。まあ、たしかにそうだよな。俺は焦っていたみたいだ。ゆっくり考えればいいんだ。
「ということで、俺には無理と諦めました魔王様、どうにかしてください」
「なんで私に頼むのよ! こっちだって忙しいんだからね!」
魔王様は本当に忙しそうに働いていた。魔王様に頼れないとなるとどうすれば……。
「なんで私に真っ先に頼らないわけ?」
「アスカさん、なんとか出来るのか!?」
「当たり前でしょ」
「ありがとう、頼むよ!」
「アスカさん魔王城の改修も頼むよ?」
「わかってるわよ、魔王様」
アスカさんと魔王様がコンビになりつつある。俺がもし敵だったら絶対戦いたくねぇ。
そして、その日から数日が経った。お金は新しく連盟が発行して、その通貨以外のお金は大体回収されていた。連盟というのは俺達が作った協力機関だ。新しく国にするつもりの残りの6ヶ国と、反対した30程度の国以外全ての国が加盟している。その30程度の国では、自国の通貨を使っていた。出来れば全部統一したいんだけどなと魔王様がボヤいていたな。
この連盟が出来たことによって、どんどん状況は整えられていった。エルフやドワーフ、ドラゴンなんかも普通の人間と同じように接するという法まで出来た。もちろん、それによって全てが変わるなんて都合のいいことは起こらないだろうけど、それでも進歩だ。
だが、その連盟でいいことばかりが話し合われたわけではない。例えば、地球領のモンスターによる被害が相次いでいることなどだ。俺達や、魔王軍がなんとか対処していて死者はまだ出ていないが、いつ死者が出てもおかしくはない。
そして、また会議が始まった。
元々オーストラリアだったところから、北上していって日本に着いたのだが、2日間ほど泳いでオーストラリアにやっと着いたくらいだった。日本まで1週間はかかるだろうと意気消沈していたのだが、頭がおかしいシャルティアたんが「泳げないなら走ればいいのだー」とか言って海の上を走っていった。そんなこと出来るわけないだろ、そう思いつつも俺も走ろうとしてみた。するとどうだ。出来てしまったではないか。俺もだいぶ人間離れしてきたなと考えさせられたよ。
ちなみに、沖縄から北海道まで行って、東京に帰ってきても2時間しかかからなかった。2時間でざっと見た感じ、地球人は全然堪えていないことが分かった。普通にスマホ弄って学校休みなことを楽しんでるし、会社も大体休みらしい。それでも普通に会社行ってる人もいて、社畜は怖いなと強く思った。おそらく俺達が怖がられているほうだとは思うんだけどな。なんせ車より余裕で速く走る集団だし。
建物などはそのまま残ってるっぽいな。元を忘れたから元通りなのかはわからないけど、建物が崩れたりしているわけではなさそうだった。まあすぐに復旧出来るだろう。
そして、お金の件を考えていたのだが、少しスマホを借りて見た感じでは円やドルの値段がだいぶ変わってきていた。まだそんなに時間が経っていないのにだ。
ということで考えました。俺達は戦勝国、向こう側に拒否権はない。というかそもそも国同士のルールなんて知らん。しかも魔族領の奴らはお金の概念すらない。
「なあミツハたん、考えたんだけどさ? 俺が金発行するわ」
「はぁ? それがどれだけ大変な行為か考えたことないじゃろう?」
「そっか。じゃあ日本円を世界共通で使うというのは?」
「まあなくはないのじゃ。じゃが、どうやって平等に分けるつもりじゃ?」
「俺にいい方法がある。まずはお金を刷って魔族領、元人間領、その他に分け与える。元々お金があった地球側はそれら全てを今の価値で日本円に直す。他の国のお金は燃やそう」
「そんなこと出来るんですか、ご主人様?」
「たしかに無茶苦茶なことはしている。でも、めんどくさいし武力使ったら負けることないし」
「それはダメですご主人様! 不利益を被る人間がいるようなことをそんなに適当に決めてしまってはダメです!」
サリエル様に怒られちまったぜ。まあ、たしかにそうだよな。俺は焦っていたみたいだ。ゆっくり考えればいいんだ。
「ということで、俺には無理と諦めました魔王様、どうにかしてください」
「なんで私に頼むのよ! こっちだって忙しいんだからね!」
魔王様は本当に忙しそうに働いていた。魔王様に頼れないとなるとどうすれば……。
「なんで私に真っ先に頼らないわけ?」
「アスカさん、なんとか出来るのか!?」
「当たり前でしょ」
「ありがとう、頼むよ!」
「アスカさん魔王城の改修も頼むよ?」
「わかってるわよ、魔王様」
アスカさんと魔王様がコンビになりつつある。俺がもし敵だったら絶対戦いたくねぇ。
そして、その日から数日が経った。お金は新しく連盟が発行して、その通貨以外のお金は大体回収されていた。連盟というのは俺達が作った協力機関だ。新しく国にするつもりの残りの6ヶ国と、反対した30程度の国以外全ての国が加盟している。その30程度の国では、自国の通貨を使っていた。出来れば全部統一したいんだけどなと魔王様がボヤいていたな。
この連盟が出来たことによって、どんどん状況は整えられていった。エルフやドワーフ、ドラゴンなんかも普通の人間と同じように接するという法まで出来た。もちろん、それによって全てが変わるなんて都合のいいことは起こらないだろうけど、それでも進歩だ。
だが、その連盟でいいことばかりが話し合われたわけではない。例えば、地球領のモンスターによる被害が相次いでいることなどだ。俺達や、魔王軍がなんとか対処していて死者はまだ出ていないが、いつ死者が出てもおかしくはない。
そして、また会議が始まった。
0
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる