超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第2章 導かれし王編

第九十六話 ドラゴンの料理店

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「それで、どこに連れていってくれるんだ?」
「そうだな、まあ考えるまでもなくあそこだろう。あの店の料理は本当に美味い。しかも必ず営業している。ここに永住しているドラゴンなんて数える程しかいないからな。飯を食う時は大抵そこだな。店の店主もそれがわかっているからその店に休みはないし、他のドラゴンが店を作ることもそうない」
「ちょっと待て、ドラゴンが料理をしているというのか!?」
「ああ、当たり前だろうが。逆にお前は料理が勝手に出てくるとでも思っていたのか?」
「いや、何も考えてなかったわ」
「ふん、まあいい。料理をしている所を実際に見れば納得するだろう。行くぞ」
「ドラゴンの料理って絶対豪快な料理だよな……本当に美味いのか?」
「何を言っているんだ、人間の料理よりも繊細で美しいぞ?」
「マジかよ」
「とりあえず食ってみろ。そうしたらわかるだろ。ほら、乗るがいい」
「まあ、よろしく頼むわ」

 俺達は超速でその店に向かった。それにしても振り落とされそうで怖いんだよな……やっぱりドラゴンに乗るのは慣れないぜ。まあなんとかなってるからいいけどさ。

「よし着いたぞ、ここだ」
「うわー、いかにもだなー」

 その外見はもうなんというか……えげつなかった。普通の店と違う点を探せと言われれば、「何もかも違うわ!」と言いたくなるくらいに。
 まず煙突がドラゴンの彫刻になっていて、煙が凄く出にくそうだった。これ煙突としてじゃなくて完全に飾りとして置いてあるよな……。
 しかも、これが巨大すぎるんだ。まあ簡単に言えば本物のドラゴンのでかさって感じだな。まあドラゴンによってでかさは変わるだろうが、ブリザードドラゴンがぴったり当てはまるって感じだ。しかも地味に似てない。
 ちなみに、煙突の上側には網が張ってある。というのも、そのまま開けておけば、小柄なドラゴンなら通り抜けることが出来てしまうからだそうだ。まあそう考えると煙も通るんだろう。くねくねしてるから結構あの中はけむたいだろうけど。
 そして、店がでかい。簡単に言ったが、想像してみてくれ、本物のドラゴンと同じ大きさの煙突がある家の大きさを。そういうことだ……と言いたいところだが、そんなレベルじゃない。この煙突が小さく見えるほど、店は広かった。この広さならドラゴンが大宴会を開いても、その他のスペースで普通にお店として成り立つだろう。まるで巨人のお城だ。
 そして、そのでかさに比例して扉まで大きい。取っ手が俺の五十メートルくらい上にあるから、俺だったらそこまで飛んで空気を蹴って取っ手を引くくらいの芸当をしないと開けれない。

「この取っ手小型のドラゴン開けれないんじゃね? 飛んだら取っ手には届くだろうけど飛びながらの力で開くもんなの?」
「ふむ、いい質問だな。小型のドラゴンと言っても二種類いる。見た目ではわからんがな。まず一つ目は子供だ。子供は力がないことが多いから大体は開けれない。だが、子供が一体で料理を食いに来るなどということはない……こともないが、ドラゴンはすぐ育つのでな。子供のドラゴンなどあまりいない。まあ簡単に言えばこの扉を開けることが出来たら大人になったということだな。ちなみに初めて来店したドラゴンは大人になったということで、一回だけ無料で飯が食える」
「……」
「……」
「いや、二つ目は?」
「ああ、忘れておったわ。何故反応がないんだ? と不思議に思っていた」

 マジかよ、しっかりしてくれよな。

「二つ目は、魔法を使う系のドラゴンだな。魔法を使うとはいえもちろん力もあるし、バフをかけることだって出来るから簡単に開けることが出来る」
「ドラゴンの魔法ってバフをかけるくらいなの?」
「まあそれとブレス系も大の得意だな」
「よく咆哮とかしてるあれか」
「それだ。まあそれが得意というだけで色々使えるドラゴンもいるけどな」

 ドラゴンが色々な魔法を使う……相手にしたくなさすぎてやばい。まあ戦うこともなさそうだし、それどころか……まあそれはわからんが。

「というか何故俺様達は店にも入らず立ち話をしているのだ。早く入るぞ」
「そうだな、すまんすまん」

 やばい料理が出てくるんじゃないのかという少しの不安を感じながらも、俺は扉を開けた。扉を俺が開けたのは一応俺でも開けられるんだぞという見栄を張るためだ。どうでもいいけどな。

「いっらっっっっっっしゃいませえぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」

 俺は開きかけていた扉をそっと閉じた。
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