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第99話 宴で私がおいしく頂きました
しおりを挟む明日香たちが渡されたのはキャミソールっていう奴か、かなり色っぽい下着のようなものだ。
中が透けてみえるやつで、当然きわどい下着も手渡された。
早々と仁美は着替え始めたのだが、明日香はなかなか踏ん切りがつかない。
その様子を面白そうに幸子が見ていた。
「明日香さんとお呼びしても良いでしょうか」
「え?
幸子さんでしたっけ」
「ハイ、大村幸子です」
「私は藤村明日香です。
明日香とお呼びください」
「明日香さん、やっぱりいきなりその格好は勇気要りますよね。
でも、とても大人の魅力を感じそうです。
明日香さんとてもきれいですから」
「え?
でも、私……その……」
「男の人と経験が無いのですよね。
私もそうでしたけど、私の場合勢いがあったからそんなこと感じる余裕がありませんでした。
でも、明日香さんならきっと直人様は飛びついてきますよ。
彼、いつもは優しいのに興奮するとすごいんですよ。
でも乱暴じゃないの、凄く上手と云うか直ぐに天国に連れて行かれる感じですから」
「ありがとう、幸子さん。
踏ん切りがついたわ、着替えるわね」
仁美も明日香もかおりさんが用意した衣装を身に着けた。
流石は女性たちを取りまとめる人だ。
こういった女性の魅力を最大限に引き出すことにも長けている。
二人はまるで下着メーカーのモデルの様で、かなりきわどい格好なのだけれどもいやらしさは感じさせなかった。
それでいて彼女たちの魅力を最大限に発揮させている。
それを見ていた今日子さんも思わず一言。
「私の時よりも待遇が良いような。
ちょっと嫉妬してしまうかも」
「そうでしたね。
あの時は、こちらとしても余裕が無くてすみませんでした。
直人様も愛人として受け入れてはみたものの、保護したような感じで受け止めていましたから、まさか本当に愛人として接してくれるとは思ってもみなかったようです」
「大丈夫、かおりさん。
分かっていますから。
ただ、ちょっとばかり嫉妬しただけ。
これから同じ愛人として仲良くしますよ。
できたら一緒にすることもあるでしょうしね。
だって、直人様とは一人でするときには勇気がいりますからね。
簡単に意識が飛ばされてしまう時もあるし」
女性たちが直人の部屋ですっかり盛り上がっている。
二人の硬さも取れ、女性同士の中も悪くはないようだ。
それもそうで、本当の意味で初対面なのは今日子さん位かもしれない、残りは事務所で何らかの形で顔を合わせている。
女性たちが部屋で仲良く盛り上がっている時に直人が事務所に到着した。
事務所受付でナディアに引き留められた。
「直人様、少々よろしいでしょうか」
「え?
構わまないけど、俺、イレーヌさんやかおりさんに呼ばれているからね」
「ええ、存じております。
そのことで、最初に直人様に説明しておいてくれと頼まれましたから」
「説明?
何のこと」
「はい、いきなりですと直人様もびっくりなさって、その……うまくいかないとも限らないので説明させていただきます」
「なんだかよく分からないけど、ややこしそうだね」
「ハイ、先日直人様にコロンビア政府から女性が付けられましたことで、日本国政府もかなり慌てまして」
「え、日本国からも女性が来るってこと」
「ハイ、でも大丈夫です。
政府からの無理強いではありませんから。
しかし、日本としても今後コロンビアだけでなくペトロや大明からハニートラップを警戒してこちらに女性を置いておきたいとの意向です。
我々としましても、日本とは今の関係を維持したく、受け入れることになりました」
「そんなことになっているんだ。
俺はどうすればいいのかな。
素直にハニートラップにかかればいいの」
「結論から言えばですが。
でも、安心してください。
お二人とも直人様も良く知る人物です」
「え?
二人もいるの」
「ええ、一人は直人様にぞっこんの様で、完全にあれはハニートラップにはなりませんね。
もうおひとりの方も直人様のことを憎からず思っておりますから、これからお二人にお会いして優しくしてあげてください。
その準備も整っております」
「それで、呼ばれた訳ね。
そう言う話なら分かった。
本人から事情を聴いてから考えるよ」
「そんな余裕があればですが、説明は以上です。
では、中にお入りください」
ナディアはそう言うと俺の部屋の扉を開けてくれた。
中は薄暗くて、そうそのための準備がなされていたようで、かなりムードが作られていた。
「直人様。
入り口でお話は聞きましたか」
「ああ、聞いたけど、どういうことなの。
ナディアの話から藤村さんと榊原さんしか思い浮かばなかったけどって……あ!」
かおりさんが俺を部屋の中にいざなっていくと、そこにはかなりきわどい格好の女性たちが居た。
その中の中央に問題の二人が、俺を誘う格好で佇んでいた。
二人とも俺を見ると顔を赤らめて下を向く。
かなり色っぽい仕草だ。
でも、見方によると幼さも感じる。
あまりその経験という意味ではなさそうだった。
「お二人の紹介は要りませんわよね」
「ああ、でも、どうしてと云う疑問は残るよ」
「それは、先ほど入口で説明させた筈ですが」
「ああ、だが、本人から直接聞きたい。
藤村さんも、榊原さんも、政府から言われたのなら、そういう事にして、何も自分を犠牲にする必要は無いよ。
俺的には、こんな魅力的な女性を囲えるのなら、それこそ天国のようにうれしく思うけど」
「わ、私たちに魅力を感じてくださるのですね」
「ああ、だが、俺もそこまで見境は無くはない。
仕事の上だけなら、無理すること無いよ。
里中さん辺りには、うまく言っておくから」
「いいえ、ここまでするのに勇気が入りましたが、決していやではありません。
それに私のことを明日香と呼んでください。
なんだか仲間外れにされているように感じますから」
「わ、私もです。
いや、私は国がどうとか関係ないです。
チャンスがあったから明日香と一緒に来ただけで、直人様にこの身を捧げたくて捧げたくて我慢しきれませんでした。
それに私も仁美とお呼びください。
悲しくなります」
「仁美さんで良いのかな。
何でそんな気持ちなのか教えてくれるかな。
俺にはどうしても分からないのだけれども」
「直人様には些細な事だったかもしれませんが、最初にお会いした時に、私は死ぬ寸前まで追い込まれていたのです。
そこに直人様がさっそうと現れて、どんどん私の悩みを解決していくのを傍で見ていたら惚れない女はいません。
私はあの時から直人様にぞっこんです。
……キャ、言っちゃった。
私から直人様に告白してしまったわ」
「大丈夫よ、仁美さん。
ここに居る女性は多分全員が自分から告白していますから。
私も、娘もそうでしたしね」
「私は確かに切っ掛けは政府からの要請でしたが、私がここに詰めてから何となくこの部屋で何をされているかは知っていましたよ。
それで、その……何となく意識していたことはあります。
お願いです。
私は、その……経験が無いのですが、私に優しく……」
もうそこまで言うのがやっとの様で顔を真っ赤にして明日香さんが俺に訴えて来る。
絶妙のタイミングでイレーヌさんが仕切る。
「さあ、直人様。
女性にここまで言わせてはね。
皆もお手伝いしますわよ」
ここで初めて俺は、ここに愛人たち全員が集まっていたことに気が付いた。
愛人たちは慣れた手つきで、俺の息子を起こしにかかる。
かおりさんはかおりさんで、恥ずかしそうに固まっている二人を俺に押し付けて来る。
とても柔らかな丘が俺に押し付けられる。
俺の理性など、全くその仕事を放棄している。
そこからは、とても気持ちの良い時間ばかりが過ぎていく。
美人官僚の二人は初めてだったので、本当に優しく壊れ物を扱うように順番にしていく。
無事二人の破瓜は済み、ベッドにはその証もしかりと残る。
二人はかなり上気した顔をしながら休んでいる。
しかし、一度起こされた俺の息子は我慢などできない。
そこからは皆経験者ばかりなので、乱交が始まる。
榊さんや花村さんも含めると俺の愛人は5人になる。それにかおりさんやイレーヌさんを入れて7人だ。
その7人が俺を取り囲み組んずほつれずの8Pをそれこそ一晩じゅう体力の続く限り快楽をむさぼった。
明日香さんに仁美さんまで入れるとその日は9名の美人と10Pを楽しんだ格好だった。
流石に複数は何度もあったが、いっぺんに10Pとなるとボルネオで談合坂のメンバーに囲まれて以来だ。
今日子さんと聡子さん母娘との3人とは割と良くあるが、そこに榊さんや花村さんまで入れては今までやった事が無かったので、新鮮だった。
結局その日は翌日の朝まで事務所で過ごす羽目になり、俺の部屋は凄いことになっていた。
翌朝、起きた人から順番にシャワーを浴びてもらったが、部屋がすごい。
この部屋、最初からやり部屋として作られているので、臭いの対策はそれなりになされている。
5台もある空気清浄機は今フル回転で部屋の臭いと戦っているし、準備を終えたかおりさん達によって消臭スプレーをあっちこっちに撒いてもらっている。
俺が起きたのに気が付くとイレーヌさんは俺に無理やり服を着させて部屋から追い出してきた。
「直人様は、お部屋で風呂に入ってください。
あちらで待ちぼうけを食らった女性たちが待っておりますから。
部屋は、私たちが直ぐに元に戻しますから安心してください」
かおりさんまでもが。
「事後の処理は見られたくない物なんですよ。
できる男性はかっこよく去ってくださいね」 と言って俺の背中を押してくる。
昨夜、美味しく初めてを頂いた明日香さんや仁美さんに声を掛けたかったが、遠慮させられた。
まあ今日は土曜日で、俺は急ぎの要件は無いので部屋の戻り休むことにした。
それにしてもいつのまにか愛人と云うジャンルまで出来て、そこもどんどん充実していく。
どんどんまともな世界から外れていくようで少しばかり罪悪感を感じているが、後戻りはできないのだ。
俺は俺の使命を成すだけだ。
そんな気持ちで黄色い太陽を拝みながら帰っていった。
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