異世界に迷い込んだ俺は異世界召喚された幼馴染と再会した

たたたかし

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人間に会う編

9.冒険者ギルドにて、事件発生。え、そんなことってある??

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 俺は、図書館から帰った夜、家に帰って、無事、霊薬作りをして万能薬を、作ることに成功した。

 そこから三日間は特に変わった事もなく、依頼を受けたり、家でニルファさんと喋ったりとしていた。
 ちなみにニルファさんは引越したての夜、お風呂に大興奮していた。

「こんなに、小さい大浴場見た事ないよ!」
 と言っていた。

 この三日を振り返っても、それくらいしかない。

 そして俺は今日も冒険者ギルドで依頼を受けて、ゴッロニャー狩りと村の手伝いをして、ギルドに報告をしにギルドへ行った時。
 事件は起きた。


 ギルドに着くと、そこには人が沢山集まっていた。

 何かあったのか?
 
 と思い、沢山集まっている中に、木の加工場のおじさんがいたので、事情を聞いてみることにした。

「何かあったんですか?こんなに人が沢山いますけど、みんな依頼ですか?」

「おう、坊主か。バカ、そんなんじゃねぇぞ。
 さっきギルドに大怪我負ってきた奴が運ばれて来たんだよ。そりゃもう酷くてよ、体の半分がざっくり、行かれたみたいで、血だらけになってたよ。
 何でもここに向かう途中に巨大な魔物が出たってはなしだ。」

 俺は驚いた。この村の周りにそんな魔物がいたのかと。気配をあまり探ろうとしていなかったのが、あまかったと、若干後悔した。

 驚いてる暇はない。怪我人がいるのだ。それもかなりの重傷だ。助からないかもしれない。


 けど、俺は都合がいいことに、つい三日前、万能薬を作っていた。

 助けられるかもしれない。助けられる命があるのならその人のところへ行くべきだ。

「すみません。通ります。通りますよすみません。」

 ギルドの中にいた人たちをかき分けて受付へ向かった。

「ゆうた!生きてる!!よかった!」

 俺はニルファさんに抱きつかれてしまった。

「どうしたの、ニルファさんここにいるよ。それに魔物は俺がいた場所の逆方向にいたって話じゃん」

「それでも!心配は心配なの!!しばらくは外でちゃダメ!ね!」

「う、うん……そ、それよりもさ!その重傷の人のところへ連れて行ってくれない?万能薬今持ってるから、その人に使いたいんだ」

「何?万能薬って??それはそうとして、重傷の人は結構な傷を負ってるわよ、ゆうたは大丈夫なの?」

 心配してくれているみたいだ。

「まあ、魔物に殺されかけたりしていたから、なれたよ……」
 俺は瞳を暗くしながら言った。

「じゃあ、連れて行くよ。もう、怪我してる人も長くないみたいだから、やれるだけのことはしてあげて」

 そう言ったニルファさんは、ギルドの奥にあった医務室に連れて行ってくれた。

 そこには一人の怪我をした男の冒険者と、それを囲うように三人の男の冒険者が立っていた。
 三人の冒険者は泣きながら。
「マード。マード。」と言っていた。

 その男達の元に、ニルファさんと俺は近づいた。

 そして、近づくと、男達は俺達に気づいたのか。俺達に叫んできた。

「どうしてだよ!どうして、マードが死なないといけねぇんだ!!」


 悲しい叫び声が聞こえた。
 それは自分を責めているような、そんな叫びだった。

 そうすると叫んだ男の隣にいた男が。

「すまねぇ、今は気が立っているんだ。最後くらいは、俺達だけにしてくれないか?」

 と俺とニルファさんに言ってきた。
 その頼みはとても丁寧で、心がこもった願いだった。
 だが、その願いを聞くわけにはいかなかった。
 助かる命を助けないわけにはいかないからだ。

 俺は黙って怪我している男の前に立った。

「お、おい……」

 声を無視して、収納していた万能薬をポケットから出すようにして、男の口に万能薬を運んだ。

 やべ、そう言えば、これ本当に効くんだよな。大丈夫だよな、死んだらやべぇ。やべぇ!何も考えてなかった。やべぇ!

 男達が、怪我人になにかを飲ますところを見たので、俺は男達にその場から剥がされて、カーテンを閉められた。
 剥がされた瞬間、怪我人に異変が起きた。
 体から「シュー」っと何かが焼けているような音が聞こえる。

 やっちまった!やべぇ!変な音が聞こえる!

 怪我人から剥がされて男の様子は見えない。

 怪我人を囲む男達から。

「お、おい!な、治ってきているぞ!」

 という声が聞こえた。

 どうやら、成功していたようだ。

 あ、焦ったぁ!なんで、変な音出すんだよ!失敗したかと思ったわ!

 しばらくすると、男達はカーテンを開け、俺を見てきた。

「お前が、これを、やったのか?」

「多分……」

 と俺は自信なさげに答えた。

「「「ありがとう」」」

 そう言われた。

 怪我人からは傷が消えているのと、呼吸が安定しているのを確認して落ち着いていると。

「さっきは……悪かったな。ありがとう」

と謝られ、感謝をされてしまった。

「い、いやいいんですよ!知らない人に変な薬飲まされたりしたら、俺だって同じ行動をとりますよ。だから謝らなくて大丈夫です。
 あなた達の時間も必要だと思うので話は明日でいいですか?」

「あ、ああ、かまわない。何から何まで本当にすまない。」

 と叫んでた人に言われてしまった。

 俺も早くこの場から出たかった。
 ありがとうと言われすぎて、なんか恥ずかしいからだ。

 そして俺とニルファさんは部屋を出た。

 俺はギルドが空くまで受付の奥でニルファさんと話すことにした。

「ふぅ~、よかったよかった……」

「よかったじゃないよ。よかったけど。あれは何?」

「あれが、万能薬、この前、図書館に行った時に作り方が本に書いてあって作った」

「ゆうたって、頭いいんだ、薬の調合ができるなんて」

「それほどでもー」

 まあ、適当に作ってできるやつなんだけどね。

 そんな会話をしていると、ギルドが空いてきたので、先に家に帰ろうとした。

「じゃあ、ニルファさん先に帰ってるね」

「待って」

 止められてしまった。

「今日は、一緒に帰ろうよ」

 と言われてしまった。
 ニルファさんも辛かったのだろう。急に重傷の冒険者が現れて。助からないってわかっていたから。
 もしかしたら、俺と重ねたのかもしれない。

 その日はニルファさんと一緒に家に帰った。
 手を繋いで。恥ずかしい。


 家に帰った後、一緒にご飯を食べながら散々、外に出ちゃダメ!と言われた。
 心配をいっぱいかけさせているみたいだ。
 いくら俺が強いと知っていても、心配なもんは心配なのだろう。



 ニルファさんが風呂に入って、自分の部屋に戻って寝たのを確認した頃。

 俺は外に出て、魔物を殺した。


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