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第8話 恋の魔女のデートの心得
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「カラオケに行って良かったでしょう」
放課後の屋上で黒柳は、自分のエプロンをセーラー服の上から着けて、そう話しかけてきた。
園芸部でもないのに二日に一回は、屋上に来ては手伝いをしている。
今日は新しく種を蒔こうと、土を作っていた。
空いているスペースに黒柳が薬草を植えたいと言っている。そのため、入部届を出していないだけで、半分園芸部員のようなものだと思っている。
「まあ、楽しかったよ」
自分から積極的にあのような場に行くことはつもりはないが、思ったよりも楽しかったのは事実だった。武田とは音楽の趣味が合い、話が弾んだと言うのが大きかった。もしも、武田と話すことがなければ、義理で一曲歌った後、途中で帰っていただろう。結局は最後までいて、彼女と連絡先まで交換した。
しかし、菊池には気になることがあった。
「それで、どこまで手を回したんだ?」
あれだけの人数がいた中で、運良く武田とペアになるとは思えない。黒柳は席替えで、武田の席を隣に出来ると言っていたのを覚えている。カラオケをペアで歌うというアイデア自体、高橋のモノだったのだろうか。そもそも、クラスの親睦を深めるためにカラオケをしようと言いただしたのも、黒柳が高橋に進言したのではないかとすら疑っている。それくらい、あまりにもあの日、武田との距離が縮まった。なにせ、二人で出かける約束をするくらいに。
「ふふふ、何の話? あ、ミミズ、大きい」
黒柳はいたずらっ子のような可愛い表情で笑いながら、土の中にいるミミズを手に取った。土をよくするためにミミズを繁殖させて、畑に放っている。卒業した女の先輩たちは、ミミズを怖がっていたためできなかったのだが、今は何十匹も土の中にいるはずだ。
「ミミズは怖くないのか?」
「全然。逆に可愛いじゃない」
魔女の秘薬と言えば黒焦げのトカゲやカエルのイメージだが、ミミズも使うのだろうか。今、蒔いているひまわりの種も何かまじないの材料に使うつもりかもしれない。
カラオケに行くまでは、彼女が魔女だなんて信用していなかったが、あまりにも彼女の思惑通りに事が進み、本当の魔女ではないかと思い始めていた。
「君が魔女だなんて信じていなかったけど、あまりにも武田さんと簡単に話せる状況になった。なにをしたんだ?」
「あら、信じていなかったの? まあ、それが普通よね。私の魔女の力を見せてあげたいけど、簡単には見せられないのよ。でも安心して、恋の魔女の力でふたりの仲を取り持ってあげるから」
そう言って、植物用のネームプレートを杖のように持ち、まるでアニメの魔法少女のように振って見せた。高校生にもなって、そんなことをするのは恥ずかしいが、彼女がすると許せる気がする。しかし、そんな仕草と僕が危惧していることは別問題だ。カラオケの時の事をはっきりさせるために僕は問いただした。
「武田さんが僕を動植物園に誘ってきたのも魔女の力か? その力って、心を操れたりするのか?」
黒柳の魔法で武田の心を操っているのであれば、彼女が可哀想だ。もしそうであればすぐに止めさせるつもりだった。たとえ黒柳の試験の結果に影響があるとしても。そんなことが出来るかどうかは分からない。しかし、本当に魔法が使えると言うのなら、恋という心の魔女だと言うのなら、そんなことが出来るのかもしれない。そうでなければ人気者である武田が、僕のような陰キャを遊びに誘うなどないだろう。
僕は真剣な面持ちで問いただした。
彼女もそんな僕の懸念を感じ取ったのだろう。まっすぐに僕の目を見て答えた。
「心を操ることなんて出来ないわよ。私はただ、英里ちゃんの相談に乗っただけよ」
「どんな相談なんだ?」
「あら、女の子同士の秘密の話を聞くほど、菊池君は野暮な男の子なの?」
そう言われてしまえば、僕にはそれ以上、聞くことは出来ない。黒柳としても守秘義務があるだろうし、信頼して相談を持ち掛けたのに、その内容をペラペラと話されては、武田の方も困るだろう。
僕はそれ以上、相談について追及するのは止めたが、再度、念押しだけした。
「じゃあ、彼女は君を含めて、誰かに強制されて僕を誘ったんじゃないんだよね」
「私のママに誓って言うわ。英里ちゃんは自分の意志で、菊池君を誘ったのよ。菊池君なら、動植物園が良いんじゃないってアドバイスはしたけど」
あの活発な武田が動植物園に誘ってくるのに違和感を覚えていたが、黒柳の入れ知恵だったか。彼女ならボーリングやスポーツ施設に行きそうな気がする。正直、動植物園に誘われた時、久しぶりに行きたい気持ちもあった。最後に行ったのは中学一年生の時だったろうか。一緒に行った友達は動物園で満足して、植物園に寄らずに帰ろうとして揉めたのだった。さすがに一人で行くのも味気ないし、中学生にもなって親と行くのもどうかと考えていると、結局、行けなくなっていたのだった。
しかし、僕を動植物園に誘うことを黒柳がアドバイスをしたのなら、アレが何のことかも知っているかもしれない。
「そういえば、武田さんは僕と動植物園に行くのがお礼だと言っていたけど、何のお礼なんだ? 君なら知っているんだろう」
カラオケの時に動植物園に行く理由をお礼と、武田は言った。しかし、僕にはお礼をされるような心当たりがない。そもそも彼女とは数回話した程度である。二年生になって初めて同じクラスになっただけで、あっちは陸上部、こっちは園芸部で接点などほとんどない。好きな歌手が同じというのも先日のカラオケで初めて知ったくらいだ。
恨まれる覚えもないが、お礼をされるような覚えもない。
「知ってるけど、教えな~い。動植物園で英里ちゃんから直接聞いて見て。そういう約束だったでしょう。それより、菊池君はどんな服を着ていくの?」
「服? 特には考えてないけど……なんで?」
「今度の休みに英里ちゃんと、買い物に行くのよ。とびっきり可愛いく彼女に似合った服を、選んであげる約束をしてるの。だから、きみにもちゃんとした格好で来て欲しいの」
「まあ、彼女に恥ずかしい思いをさせない程度の服は着て行くよ」
「駄目よ。一番いい服で行ってあげてよ。何だったら、コーディネートを手伝おうか?」
水を得た魚のように生き生きとした顔を見せながら、黒柳はそう提案してきた。
僕はおしゃれな方ではないが、女の子に服を選んでもらうのも気恥ずかしかった。
「大丈夫、自分で何とかするよ」
「あら、そう? 残念。まあ、わかったわ。でも、これだけは覚えててね」
「何を?」
「絵里ちゃんに会ったら、まずは服を褒めること! 髪型でもOKよ」
まるで先生のような口調で、僕にそう言った。
「女の子とデートするときの、男の子の鉄則! 女の子は準備にとても時間がかかるの。男の子みたいに起きて一時間もしないうちに準備完了! なんてことはないんだからね。だから、おめかしした女の子には、その時間が報われたと思える賞賛の言葉を贈りましょう」
それはここはテストに出ますので、忘れたら落第ですよ。と言っているようだった。
そうか、女の子は出かけるまでの準備がかかるのか。それなのに朝の9時集合って大丈夫なのだろうか? そんな事を考えて、ふとある単語に引っかかった。
「デート!?」
「だって、男女二人っきりで出かけるならデートでしょう?」
「デートって言うのは恋人同士で出かけることを言うのだろう。僕と彼女はただのクラスメイトだろう。だからデートとは言わずに、遊びに行くだけだろう」
「いいじゃない、行くときは友達でも帰るときには、恋人になってるかもしれないじゃない」
「……それは魔女の予言か?」
「違うわよ。恋の魔女の願望よ」
そう言う黒柳の顔は、僕から逆光になってどんな表情をしているか見えなかった。
放課後の屋上で黒柳は、自分のエプロンをセーラー服の上から着けて、そう話しかけてきた。
園芸部でもないのに二日に一回は、屋上に来ては手伝いをしている。
今日は新しく種を蒔こうと、土を作っていた。
空いているスペースに黒柳が薬草を植えたいと言っている。そのため、入部届を出していないだけで、半分園芸部員のようなものだと思っている。
「まあ、楽しかったよ」
自分から積極的にあのような場に行くことはつもりはないが、思ったよりも楽しかったのは事実だった。武田とは音楽の趣味が合い、話が弾んだと言うのが大きかった。もしも、武田と話すことがなければ、義理で一曲歌った後、途中で帰っていただろう。結局は最後までいて、彼女と連絡先まで交換した。
しかし、菊池には気になることがあった。
「それで、どこまで手を回したんだ?」
あれだけの人数がいた中で、運良く武田とペアになるとは思えない。黒柳は席替えで、武田の席を隣に出来ると言っていたのを覚えている。カラオケをペアで歌うというアイデア自体、高橋のモノだったのだろうか。そもそも、クラスの親睦を深めるためにカラオケをしようと言いただしたのも、黒柳が高橋に進言したのではないかとすら疑っている。それくらい、あまりにもあの日、武田との距離が縮まった。なにせ、二人で出かける約束をするくらいに。
「ふふふ、何の話? あ、ミミズ、大きい」
黒柳はいたずらっ子のような可愛い表情で笑いながら、土の中にいるミミズを手に取った。土をよくするためにミミズを繁殖させて、畑に放っている。卒業した女の先輩たちは、ミミズを怖がっていたためできなかったのだが、今は何十匹も土の中にいるはずだ。
「ミミズは怖くないのか?」
「全然。逆に可愛いじゃない」
魔女の秘薬と言えば黒焦げのトカゲやカエルのイメージだが、ミミズも使うのだろうか。今、蒔いているひまわりの種も何かまじないの材料に使うつもりかもしれない。
カラオケに行くまでは、彼女が魔女だなんて信用していなかったが、あまりにも彼女の思惑通りに事が進み、本当の魔女ではないかと思い始めていた。
「君が魔女だなんて信じていなかったけど、あまりにも武田さんと簡単に話せる状況になった。なにをしたんだ?」
「あら、信じていなかったの? まあ、それが普通よね。私の魔女の力を見せてあげたいけど、簡単には見せられないのよ。でも安心して、恋の魔女の力でふたりの仲を取り持ってあげるから」
そう言って、植物用のネームプレートを杖のように持ち、まるでアニメの魔法少女のように振って見せた。高校生にもなって、そんなことをするのは恥ずかしいが、彼女がすると許せる気がする。しかし、そんな仕草と僕が危惧していることは別問題だ。カラオケの時の事をはっきりさせるために僕は問いただした。
「武田さんが僕を動植物園に誘ってきたのも魔女の力か? その力って、心を操れたりするのか?」
黒柳の魔法で武田の心を操っているのであれば、彼女が可哀想だ。もしそうであればすぐに止めさせるつもりだった。たとえ黒柳の試験の結果に影響があるとしても。そんなことが出来るかどうかは分からない。しかし、本当に魔法が使えると言うのなら、恋という心の魔女だと言うのなら、そんなことが出来るのかもしれない。そうでなければ人気者である武田が、僕のような陰キャを遊びに誘うなどないだろう。
僕は真剣な面持ちで問いただした。
彼女もそんな僕の懸念を感じ取ったのだろう。まっすぐに僕の目を見て答えた。
「心を操ることなんて出来ないわよ。私はただ、英里ちゃんの相談に乗っただけよ」
「どんな相談なんだ?」
「あら、女の子同士の秘密の話を聞くほど、菊池君は野暮な男の子なの?」
そう言われてしまえば、僕にはそれ以上、聞くことは出来ない。黒柳としても守秘義務があるだろうし、信頼して相談を持ち掛けたのに、その内容をペラペラと話されては、武田の方も困るだろう。
僕はそれ以上、相談について追及するのは止めたが、再度、念押しだけした。
「じゃあ、彼女は君を含めて、誰かに強制されて僕を誘ったんじゃないんだよね」
「私のママに誓って言うわ。英里ちゃんは自分の意志で、菊池君を誘ったのよ。菊池君なら、動植物園が良いんじゃないってアドバイスはしたけど」
あの活発な武田が動植物園に誘ってくるのに違和感を覚えていたが、黒柳の入れ知恵だったか。彼女ならボーリングやスポーツ施設に行きそうな気がする。正直、動植物園に誘われた時、久しぶりに行きたい気持ちもあった。最後に行ったのは中学一年生の時だったろうか。一緒に行った友達は動物園で満足して、植物園に寄らずに帰ろうとして揉めたのだった。さすがに一人で行くのも味気ないし、中学生にもなって親と行くのもどうかと考えていると、結局、行けなくなっていたのだった。
しかし、僕を動植物園に誘うことを黒柳がアドバイスをしたのなら、アレが何のことかも知っているかもしれない。
「そういえば、武田さんは僕と動植物園に行くのがお礼だと言っていたけど、何のお礼なんだ? 君なら知っているんだろう」
カラオケの時に動植物園に行く理由をお礼と、武田は言った。しかし、僕にはお礼をされるような心当たりがない。そもそも彼女とは数回話した程度である。二年生になって初めて同じクラスになっただけで、あっちは陸上部、こっちは園芸部で接点などほとんどない。好きな歌手が同じというのも先日のカラオケで初めて知ったくらいだ。
恨まれる覚えもないが、お礼をされるような覚えもない。
「知ってるけど、教えな~い。動植物園で英里ちゃんから直接聞いて見て。そういう約束だったでしょう。それより、菊池君はどんな服を着ていくの?」
「服? 特には考えてないけど……なんで?」
「今度の休みに英里ちゃんと、買い物に行くのよ。とびっきり可愛いく彼女に似合った服を、選んであげる約束をしてるの。だから、きみにもちゃんとした格好で来て欲しいの」
「まあ、彼女に恥ずかしい思いをさせない程度の服は着て行くよ」
「駄目よ。一番いい服で行ってあげてよ。何だったら、コーディネートを手伝おうか?」
水を得た魚のように生き生きとした顔を見せながら、黒柳はそう提案してきた。
僕はおしゃれな方ではないが、女の子に服を選んでもらうのも気恥ずかしかった。
「大丈夫、自分で何とかするよ」
「あら、そう? 残念。まあ、わかったわ。でも、これだけは覚えててね」
「何を?」
「絵里ちゃんに会ったら、まずは服を褒めること! 髪型でもOKよ」
まるで先生のような口調で、僕にそう言った。
「女の子とデートするときの、男の子の鉄則! 女の子は準備にとても時間がかかるの。男の子みたいに起きて一時間もしないうちに準備完了! なんてことはないんだからね。だから、おめかしした女の子には、その時間が報われたと思える賞賛の言葉を贈りましょう」
それはここはテストに出ますので、忘れたら落第ですよ。と言っているようだった。
そうか、女の子は出かけるまでの準備がかかるのか。それなのに朝の9時集合って大丈夫なのだろうか? そんな事を考えて、ふとある単語に引っかかった。
「デート!?」
「だって、男女二人っきりで出かけるならデートでしょう?」
「デートって言うのは恋人同士で出かけることを言うのだろう。僕と彼女はただのクラスメイトだろう。だからデートとは言わずに、遊びに行くだけだろう」
「いいじゃない、行くときは友達でも帰るときには、恋人になってるかもしれないじゃない」
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