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第三話 ダンジョンでムラムラしたらどうするの?
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少し眠ったあとガースは目を覚ました。
その理由は男の火照りが収まらない。
ガースはミズホの方を見ると向こうを向いてぐっすり眠っているように見える。
「おい、バカ猫」
ガースはミズホに気づかれないようにクロフェを起こす。
「どうしたんですか?」
大きな声を出さないようにクロフェの口を押える。
「あそこが収まらねえ。咥えろ」
ガースはクロフェに当たり前のように命令する。
クロフェは黙って汚れた厚手の服を脱ぐ。
真黒の髪と瞳の色とは正反対に透き通るような白い肌は普段からガースから暴力を受けたアザの跡がみられる。
首には奴隷の証である呪術の施された黒い革の首輪が見える。
服の下からは着衣の時には想像できなかった豊かな胸が現れ、柔らかく揺れる。
クロフェは座っているガースのズボンを脱がせると、そこには太く長い男の物がそそり立っていた。
汗をかき、むれた匂いが獣人の敏感な鼻を突く。先には粘り気の強い透明な液が湧き出ていた。
クロフェは慣れた手つきでそれをやさしく口で包み込み、濡らす。
しばらくすると、クロフェはそれを自分の胸の間に誘いこみ、両方の胸で挟み込む。
猫の長い舌で舐めながら、しなやかな身体全体を使い胸を上下に動かし、男の物に刺激を与える。
「ほう、女性の胸はそんな使い方もあるのですね」
二人は行為に夢中になり、ミズホが見ているのに気が付かなかった。
二人は言葉を失い、慌てて衣服を整える。
「どうぞ、私に気にせず続けていただいて結構ですよ。しかし、なかなか大きいものをお持ちですね」
「なんだ、兄ちゃん! ……さては兄ちゃんも溜まってるのか? 手伝ってもらったお礼だ! 兄ちゃんも使っていいぜ。ただし妊娠はさせないでくれよ。こいつにはまだまだ働いてもらわなくちゃいけないからな」
ガースは冷静を装いながら、ミズホに提案する。
「いえいえ、結構ですよ。それより、先ほど私にお礼をしていただけるというお話だったと思うのですが、一つお願いしていいですか?」
ガースはミズホの真意が読めず、警戒する。
「……なんだ?」
「私と戦ってはいただけませんか? 真剣勝負で」
急な話にガースは理解が追い付かない。こいつの目的はなんだ? ガースはもしかして、めんどくさい相手にかかわってしまったのではないかと後悔し始めた。
「そんなことをして俺に何のメリットがあるんだ?」
「あなたが勝ったら私を好きにして結構です」
ミズホはサラリと恐ろしい条件を出す。しかしガースはこの美女に見間違うほどの青年を好きにできるという甘い誘惑に少し心が揺れた。
「お前が勝ったらどうするんだ?」
「別に何もしません。また、別の人を探すだけです」
ガースはこの言葉に得体のしれない美しい青年の事を理解できた気がする。
ミズホは「武芸者(マーシャルアーティスト)」なのだろう。己の武芸を磨くことに一生をかける者。このダンジョンにもおそらく腕試しでやってきたのだろう。パーティーでは前衛剣士(ブルファイター)としてやってプライドがガースを突き動かした。
「いいだろう。勝敗条件はどうする?」
ガースは外していた金属のヘルメットをつけ、武器を準備しながら問いかける。
「相手が動けなくなるか、敗北を認めた時でいかがですか?」
ミズホはガースに背を向け、自分の剣を取りながら答えた。
「それでオーケーだ!」
そう言うなり、ガースはまだ振り向かないミズホに襲い掛かった。
先手必勝!
槍を突く。最短にして最速の一手でミズホの右腕を狙う。
ミズホはガースの方を振り向くと、流れるように槍先をよけると柄の部分をつかみ、引き寄せようとする。
ガースは迷いなく槍を手放すと剣を抜き、間合いを詰める。
ミズホの右手には奪った槍、左手には黒い鞘に納められたままの刀があった。
ガースは上段から襲い掛かる。ミズホがその右手の槍で受けるのは織り込み済みだった。
「我がマナより炎よ出でよ」
膠着状態から魔法を放つ。そのきれいな顔に火傷がつくのは気が引けたが、火傷くらいであれば後でいくらでも治癒魔法で治せるはずだ。そんなことを考えながらガースはミズホの顔に炎を放つ。
「我サラマンダー」
美しく高い声が響く。
ガースは炎に包まれたミズホから離れる。
「てめえ、それは精霊魔法じゃねえか! そのくせなんでマナ魔法より詠唱長さが短いんだよ。反則じゃねえか!」
普通、四系列の魔法は威力に反比例して習得の難しさと詠唱の長さが変わる。
マナ魔法より強い精霊魔法は事前の精霊との契約とマナ魔法の二倍以上ある詠唱時間がネックとなるはずであった。
「師匠の発明です」
ミズホは槍をガースの足元に投げ捨て、魔法を解除した。
その姿は炎に包まれる前と何ら変わりがなかった。
「魔法の威力が戦力の差じゃねえんだよ。要は使い方だ!」
ガースは足で槍を蹴り上げ、手に持つとミズホに向かって投げた。
「我がマナより光よ出でよ」
投げると同時にミズホの目の前に目くらましの光の球(ライト)を出した。
ミズホは刀に手をかけ、腰を少し落とす。
光一閃(こういっせん)!
光の球(ライト)とは違う一筋の光がガースの後ろまで伸びる。
水平に投げられた槍は真横に真っ二つになり、力なく地面に落ちる。
ガースの後ろに移動していたミズホは反りのついた片刃刀、俗に言う日本刀を手に振り返ると、金属のヘルメットに入ったガースの頭は高い音を立てて地上にぶつかる。
そして首を失った元ガースはばたりと崩れ落ちた。
「きゃー!」
クロフェの悲鳴をあげ、気を失ってしまった。
「ああ、この人も違うのですね」
ミズホは一人寂しそうに呟いた。
その理由は男の火照りが収まらない。
ガースはミズホの方を見ると向こうを向いてぐっすり眠っているように見える。
「おい、バカ猫」
ガースはミズホに気づかれないようにクロフェを起こす。
「どうしたんですか?」
大きな声を出さないようにクロフェの口を押える。
「あそこが収まらねえ。咥えろ」
ガースはクロフェに当たり前のように命令する。
クロフェは黙って汚れた厚手の服を脱ぐ。
真黒の髪と瞳の色とは正反対に透き通るような白い肌は普段からガースから暴力を受けたアザの跡がみられる。
首には奴隷の証である呪術の施された黒い革の首輪が見える。
服の下からは着衣の時には想像できなかった豊かな胸が現れ、柔らかく揺れる。
クロフェは座っているガースのズボンを脱がせると、そこには太く長い男の物がそそり立っていた。
汗をかき、むれた匂いが獣人の敏感な鼻を突く。先には粘り気の強い透明な液が湧き出ていた。
クロフェは慣れた手つきでそれをやさしく口で包み込み、濡らす。
しばらくすると、クロフェはそれを自分の胸の間に誘いこみ、両方の胸で挟み込む。
猫の長い舌で舐めながら、しなやかな身体全体を使い胸を上下に動かし、男の物に刺激を与える。
「ほう、女性の胸はそんな使い方もあるのですね」
二人は行為に夢中になり、ミズホが見ているのに気が付かなかった。
二人は言葉を失い、慌てて衣服を整える。
「どうぞ、私に気にせず続けていただいて結構ですよ。しかし、なかなか大きいものをお持ちですね」
「なんだ、兄ちゃん! ……さては兄ちゃんも溜まってるのか? 手伝ってもらったお礼だ! 兄ちゃんも使っていいぜ。ただし妊娠はさせないでくれよ。こいつにはまだまだ働いてもらわなくちゃいけないからな」
ガースは冷静を装いながら、ミズホに提案する。
「いえいえ、結構ですよ。それより、先ほど私にお礼をしていただけるというお話だったと思うのですが、一つお願いしていいですか?」
ガースはミズホの真意が読めず、警戒する。
「……なんだ?」
「私と戦ってはいただけませんか? 真剣勝負で」
急な話にガースは理解が追い付かない。こいつの目的はなんだ? ガースはもしかして、めんどくさい相手にかかわってしまったのではないかと後悔し始めた。
「そんなことをして俺に何のメリットがあるんだ?」
「あなたが勝ったら私を好きにして結構です」
ミズホはサラリと恐ろしい条件を出す。しかしガースはこの美女に見間違うほどの青年を好きにできるという甘い誘惑に少し心が揺れた。
「お前が勝ったらどうするんだ?」
「別に何もしません。また、別の人を探すだけです」
ガースはこの言葉に得体のしれない美しい青年の事を理解できた気がする。
ミズホは「武芸者(マーシャルアーティスト)」なのだろう。己の武芸を磨くことに一生をかける者。このダンジョンにもおそらく腕試しでやってきたのだろう。パーティーでは前衛剣士(ブルファイター)としてやってプライドがガースを突き動かした。
「いいだろう。勝敗条件はどうする?」
ガースは外していた金属のヘルメットをつけ、武器を準備しながら問いかける。
「相手が動けなくなるか、敗北を認めた時でいかがですか?」
ミズホはガースに背を向け、自分の剣を取りながら答えた。
「それでオーケーだ!」
そう言うなり、ガースはまだ振り向かないミズホに襲い掛かった。
先手必勝!
槍を突く。最短にして最速の一手でミズホの右腕を狙う。
ミズホはガースの方を振り向くと、流れるように槍先をよけると柄の部分をつかみ、引き寄せようとする。
ガースは迷いなく槍を手放すと剣を抜き、間合いを詰める。
ミズホの右手には奪った槍、左手には黒い鞘に納められたままの刀があった。
ガースは上段から襲い掛かる。ミズホがその右手の槍で受けるのは織り込み済みだった。
「我がマナより炎よ出でよ」
膠着状態から魔法を放つ。そのきれいな顔に火傷がつくのは気が引けたが、火傷くらいであれば後でいくらでも治癒魔法で治せるはずだ。そんなことを考えながらガースはミズホの顔に炎を放つ。
「我サラマンダー」
美しく高い声が響く。
ガースは炎に包まれたミズホから離れる。
「てめえ、それは精霊魔法じゃねえか! そのくせなんでマナ魔法より詠唱長さが短いんだよ。反則じゃねえか!」
普通、四系列の魔法は威力に反比例して習得の難しさと詠唱の長さが変わる。
マナ魔法より強い精霊魔法は事前の精霊との契約とマナ魔法の二倍以上ある詠唱時間がネックとなるはずであった。
「師匠の発明です」
ミズホは槍をガースの足元に投げ捨て、魔法を解除した。
その姿は炎に包まれる前と何ら変わりがなかった。
「魔法の威力が戦力の差じゃねえんだよ。要は使い方だ!」
ガースは足で槍を蹴り上げ、手に持つとミズホに向かって投げた。
「我がマナより光よ出でよ」
投げると同時にミズホの目の前に目くらましの光の球(ライト)を出した。
ミズホは刀に手をかけ、腰を少し落とす。
光一閃(こういっせん)!
光の球(ライト)とは違う一筋の光がガースの後ろまで伸びる。
水平に投げられた槍は真横に真っ二つになり、力なく地面に落ちる。
ガースの後ろに移動していたミズホは反りのついた片刃刀、俗に言う日本刀を手に振り返ると、金属のヘルメットに入ったガースの頭は高い音を立てて地上にぶつかる。
そして首を失った元ガースはばたりと崩れ落ちた。
「きゃー!」
クロフェの悲鳴をあげ、気を失ってしまった。
「ああ、この人も違うのですね」
ミズホは一人寂しそうに呟いた。
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