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パプアニューギニア
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パプアニューギニア
東南アジア、ニューギニア島の東にある国。
ちなみにニューギニア島の西はインドネシア。
~*~*~
「おう、みぱぱ、パプアニューギニアに調査に行ってきて欲しい」
「アイアイサー!」
すでに海外に何度も行っているみぱぱ。
新しい国へ行くドキドキに包まれていました。
ニューギニア島の西にも行ったことがあるみぱぱは、パプアニューギニアという国を甘く見ていました。
国際空港とは思えない質素な造りのポートモレスビーに到着後、迎えの車で現地へ向かいます。
東南アジア特有の蒸し暑い気候。
海沿いの道。
高い建物はあまり見当たりませんでしたが、落ち着いた田舎町の雰囲気です。
そんな所を走りながら、みぱぱは休みの日にどこに行こうか考えていました。
時間に余裕があり調査のみなので、暇があれば街に出て、現地のレストランで食事でもしようと計画を立てていました。
「何が名物だっけ? でも、海の近くだから海産物かな?」
そんなことを考えていると、車は現場に到着しました。
「え!?」
みぱぱは驚きました。二メートル以上のフェンスに囲われて、ゲートが目の前にありました。
車は一通り調べられてゲートの中へ入っていきました。
ゲートの中は小さな村のようです。
「えらく、厳重な警備だな~」
思わず、つぶやいてしまいます。
ここは大きなプラントを作る現場です。
安全教育を英語で受けて、初めて仕事が出来ます。
「うん、さっぱりわかんない」
みぱぱはなんとか安全教育を終わらせて、現場へ移動します。
そこには、別の現場でも一緒に仕事をさせていただいた立川さんがいました。
「お久しぶりです。立川さん」
「おお、みぱぱさん。久しぶりだね」
立川さん、小柄でがっしりした体つきの60過ぎのおじさんです。車の修理はもちろん、エアコン修理、温水器の修理、モーターの修理など機械全般の保安管理をしています。
そして、この立川さん、現場現場で畑を作って野菜を育てています。
さて、立川さんと仕事の打ち合わせをします。
「ところで、車に乗ったまま、キャンプの外に出ても大丈夫ですか? もしくはタクシーを頼むときどうしたら良いですか?」
小さな村規模のこのキャンプでは歩いて移動は一苦労です。
そのため、みぱぱには軽自動車が与えられました。
自転車でも良いのですが、細い道をトラックが走っているので結構危険なのです。
「なに? みぱぱよ。キャンプの外に行くつもりか?」
「日曜日は休みですよね。せっかくなんで街に行ってみようかと思っているのですが……」
「何用か?」
「特に用事は無いのですが、街を散策して、食事でもしてこようかと思って」
「……それならやめておけ。食事ならキャンプ内で出来るから、なるべくならキャンプから出ない方が良い。それでも行くというならば、儂を倒していけ!」
「し、師匠~!!!」
ちなみに立川さんはみぱぱの師匠ではありません。
食事は大食堂で食べられます。毎日三食、ビュッフェスタイルでお腹いっぱい食べられます。
ちなみにこのビュッフェスタイル。多くの人がお皿に山盛り取って、半分ほど捨ててしまうのを見て、みぱぱはいつも嫌な思いをします。
食べられないなら取るな~~!! と叫びたくなります。
まあ、それはさておき、部屋も個室でテレビ付き。衛星放送が入るので、N〇Kも見ることも出来ます。
「ちなみに、なぜですか?」
「危険だから、なるべく街に行かないように会社から言われている」
危険? 空港からここに来るまで、そんなに危険な感じはしませんでした。みぱぱ野生の勘!
「どう危険なのですか?」
「ん~、そうだな。ここに国の法律があるじゃろ。ここに村の風習があるじゃろ。みぱぱはどっちを守る?」
「そりゃあ、国の法律ですね」
「そうだろう。しかし、あま~い!! ここでは村の風習というか、村長の言葉が絶対で、殺されても村全体で隠蔽される。何かあっても警察なんて当てにならないからな。つまりは会社も助けられない。君子危うきに近寄らずだな」
昭和初期の日本か~!! そう言えばパプアニューギニアも人食い人種の国だったのです。
何が彼らの逆鱗になるかわからないのです。
その昔、フィジーに行った宣教師が、洗礼のために村長の頭を触ったら食べられたって話もある。彼らにとって頭は神聖な物で他人が触って良いものではなく、村の人が怒って食べてしまったらしいという話をみぱぱは昔聞いたことがありました。
常識が違う人とは話が通じません。なおかつ、警察まで頼りにならないという最悪な状況です。
うん、みぱぱは君子ではないけれど、危ないところには行きません。
結局、仕事が終わって帰るまで、みぱぱはフェンスで囲まれたキャンプ内を出ることはありませんでした。
ではその間、みぱぱは何をしていたのでしょうか?
お休みの日は車でキャンプの周りをドライブしていました。
なかなかキャンプ内は広く、草っ原もあり、鳥が来ていました。
それに、テニスコート、ゴルフの打ちっぱなし、ミニゴルフ場、野球場、サッカー場、ラグビー場、体育館などが完備されていて、みぱぱのような短期滞在者用だけでなく、長期滞在者用のレクリエーション設備が充実していました。
みぱぱは仕事が終わると、すぐにご飯を食べると、ゴルフクラブとボールを借りて、打ちっぱなしで練習していました。
日本に帰ったみぱぱは上司に報告しました。
「どうだった? また、パプアニューギニアの仕事があったらお願いな」
「ノーサンキュー!」
観光で行くならば、現地ガイドがいないと怖いなと思ったパプアニューギニアでした。
ちなみに、パプアニューギニアでのお土産でみぱぱはバニラビーンズを買って帰りました。
バニラエッセンスではなく、ビーンズ。真っ黒な細長い豆が空港で売っているのです。日本では高価なバニラビーンズは、お菓子作りをする人には大変喜ばれるお土産でした。
東南アジア、ニューギニア島の東にある国。
ちなみにニューギニア島の西はインドネシア。
~*~*~
「おう、みぱぱ、パプアニューギニアに調査に行ってきて欲しい」
「アイアイサー!」
すでに海外に何度も行っているみぱぱ。
新しい国へ行くドキドキに包まれていました。
ニューギニア島の西にも行ったことがあるみぱぱは、パプアニューギニアという国を甘く見ていました。
国際空港とは思えない質素な造りのポートモレスビーに到着後、迎えの車で現地へ向かいます。
東南アジア特有の蒸し暑い気候。
海沿いの道。
高い建物はあまり見当たりませんでしたが、落ち着いた田舎町の雰囲気です。
そんな所を走りながら、みぱぱは休みの日にどこに行こうか考えていました。
時間に余裕があり調査のみなので、暇があれば街に出て、現地のレストランで食事でもしようと計画を立てていました。
「何が名物だっけ? でも、海の近くだから海産物かな?」
そんなことを考えていると、車は現場に到着しました。
「え!?」
みぱぱは驚きました。二メートル以上のフェンスに囲われて、ゲートが目の前にありました。
車は一通り調べられてゲートの中へ入っていきました。
ゲートの中は小さな村のようです。
「えらく、厳重な警備だな~」
思わず、つぶやいてしまいます。
ここは大きなプラントを作る現場です。
安全教育を英語で受けて、初めて仕事が出来ます。
「うん、さっぱりわかんない」
みぱぱはなんとか安全教育を終わらせて、現場へ移動します。
そこには、別の現場でも一緒に仕事をさせていただいた立川さんがいました。
「お久しぶりです。立川さん」
「おお、みぱぱさん。久しぶりだね」
立川さん、小柄でがっしりした体つきの60過ぎのおじさんです。車の修理はもちろん、エアコン修理、温水器の修理、モーターの修理など機械全般の保安管理をしています。
そして、この立川さん、現場現場で畑を作って野菜を育てています。
さて、立川さんと仕事の打ち合わせをします。
「ところで、車に乗ったまま、キャンプの外に出ても大丈夫ですか? もしくはタクシーを頼むときどうしたら良いですか?」
小さな村規模のこのキャンプでは歩いて移動は一苦労です。
そのため、みぱぱには軽自動車が与えられました。
自転車でも良いのですが、細い道をトラックが走っているので結構危険なのです。
「なに? みぱぱよ。キャンプの外に行くつもりか?」
「日曜日は休みですよね。せっかくなんで街に行ってみようかと思っているのですが……」
「何用か?」
「特に用事は無いのですが、街を散策して、食事でもしてこようかと思って」
「……それならやめておけ。食事ならキャンプ内で出来るから、なるべくならキャンプから出ない方が良い。それでも行くというならば、儂を倒していけ!」
「し、師匠~!!!」
ちなみに立川さんはみぱぱの師匠ではありません。
食事は大食堂で食べられます。毎日三食、ビュッフェスタイルでお腹いっぱい食べられます。
ちなみにこのビュッフェスタイル。多くの人がお皿に山盛り取って、半分ほど捨ててしまうのを見て、みぱぱはいつも嫌な思いをします。
食べられないなら取るな~~!! と叫びたくなります。
まあ、それはさておき、部屋も個室でテレビ付き。衛星放送が入るので、N〇Kも見ることも出来ます。
「ちなみに、なぜですか?」
「危険だから、なるべく街に行かないように会社から言われている」
危険? 空港からここに来るまで、そんなに危険な感じはしませんでした。みぱぱ野生の勘!
「どう危険なのですか?」
「ん~、そうだな。ここに国の法律があるじゃろ。ここに村の風習があるじゃろ。みぱぱはどっちを守る?」
「そりゃあ、国の法律ですね」
「そうだろう。しかし、あま~い!! ここでは村の風習というか、村長の言葉が絶対で、殺されても村全体で隠蔽される。何かあっても警察なんて当てにならないからな。つまりは会社も助けられない。君子危うきに近寄らずだな」
昭和初期の日本か~!! そう言えばパプアニューギニアも人食い人種の国だったのです。
何が彼らの逆鱗になるかわからないのです。
その昔、フィジーに行った宣教師が、洗礼のために村長の頭を触ったら食べられたって話もある。彼らにとって頭は神聖な物で他人が触って良いものではなく、村の人が怒って食べてしまったらしいという話をみぱぱは昔聞いたことがありました。
常識が違う人とは話が通じません。なおかつ、警察まで頼りにならないという最悪な状況です。
うん、みぱぱは君子ではないけれど、危ないところには行きません。
結局、仕事が終わって帰るまで、みぱぱはフェンスで囲まれたキャンプ内を出ることはありませんでした。
ではその間、みぱぱは何をしていたのでしょうか?
お休みの日は車でキャンプの周りをドライブしていました。
なかなかキャンプ内は広く、草っ原もあり、鳥が来ていました。
それに、テニスコート、ゴルフの打ちっぱなし、ミニゴルフ場、野球場、サッカー場、ラグビー場、体育館などが完備されていて、みぱぱのような短期滞在者用だけでなく、長期滞在者用のレクリエーション設備が充実していました。
みぱぱは仕事が終わると、すぐにご飯を食べると、ゴルフクラブとボールを借りて、打ちっぱなしで練習していました。
日本に帰ったみぱぱは上司に報告しました。
「どうだった? また、パプアニューギニアの仕事があったらお願いな」
「ノーサンキュー!」
観光で行くならば、現地ガイドがいないと怖いなと思ったパプアニューギニアでした。
ちなみに、パプアニューギニアでのお土産でみぱぱはバニラビーンズを買って帰りました。
バニラエッセンスではなく、ビーンズ。真っ黒な細長い豆が空港で売っているのです。日本では高価なバニラビーンズは、お菓子作りをする人には大変喜ばれるお土産でした。
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