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アブダビ 中編
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二日間の講習を終えたみぱぱと嶋さん。
「明日、許可書が出るから、今日は一日ゆっくりしてください」
そう言われた、みぱぱと嶋さん。
「嶋さん、どうする?」
「明日の朝から現場ですから、今日はホテルでゆっくりとしておきます」
「ダビスタするの?」
「ダビスタします」
嶋さんはお馬さん大好き系会社員です。
ホテルではWifiが使えるので、嶋さんはホテルゆっくりスマフォゲームをする予定です。
しかしせっかくなので、みぱぱは街中を歩き回ります。
まずは海の向こうに見えるショッピングモールに行くことにしました。タクシーを使えばすぐなのですが、せっかくなので歩いて行きます。
街中を歩くみぱぱはビルの影で横になる人を見かけます。
しかし、この人達はホームレスではありません。アブダビにはホームレスはいないのです。なんせお金持ちの国なのです。
彼らは暑いため日陰で休憩しているだけでした。
暑い日差しを感じながら、テクテクと歩くみぱぱは一時間ほどかけて、ショッピングモールへ到着します。
ブランド店が多く入ったショッピングモール。
まあ、特に何か買いたい物があるわけではないので、店を見て回ります。
「おお、スケートリンクがある! こんな暑い国に!?」
一時期、アイススケートにハマっていたみぱぱはテンションが上がります。
しかし、誰も滑っていないスケートリンク。値段もそこそこします。一人で滑っても面白くないのは明らかです。嶋さんがいれば、違っていたでしょうが、みぱぱは滑るのを諦めました。
「疲れたな。お茶できるところはないかな?」
展望台にカフェがあります。これは行くしかありません。絶景を見ながらお茶を飲もう。そう思ったみぱぱはエレベーターに乗って展望台に上がります。
窓に向かってぐるりとカウンターが設置されています。
コーヒーが飲めないみぱぱはアイスティーを頼み、外を見ながら紅茶を飲みます。
「うーん、微妙」
高いところからアブダビの街並みが見えるのですが、窓が汚れて綺麗に見えません。
街を一歩出ると砂漠のアブダビは風が強く吹くと、砂が舞います。
高い展望台の窓は簡単には掃除できません。
そのため、せっかくの景色が台無しです。
さて、突然ですが、皆さんは自分の家の住所を言えるでしょうか?
言えますよね。
ここアブダビでは基本的に住所という物がありません。
通りの名前があるので、どこそこ通りとどこそこ通りの間のなんとかビルといった言い方になります。
なぜなのか。
砂漠に向かって街が拡大しているアブダビは住所を決められないようです。
そのため、タクシーを利用するとき、ビル名が有名で分かれば良いですが、そうでなければ道路の名を教えて移動するか、自分で案内するしかありません。
じゃあ、郵便物はどうなるかというと、基本的に郵便局の私書箱です。郵便局の専用の郵便受けに届くので、自分で取りに行きます。
なぜ、このような話をするかというと、ショッピングモールからタクシーで帰ろうと考えたみぱぱはホテルの名刺を持っていました。
ホテル名を言っても、タクシーのドライバーは分かってくれません。
しょうが無くて住所を言おうと名刺を確認したみぱぱは、そこに住所が書かれていないことに気がついたのでした。
そこには簡単な地図があり、ホテルの近くの道路の名前が書かれています。
みぱぱはそれを見せて、ホテルの近くまで移動したのでした。
さて次の日、現場までヘリコプターで移動します。
荷物の重さと体重をチェックインの時に測りました。
そして、ヘリコプターに乗る前に注意事項をビデオで見せられます。
基本的に上部や後ろのハネに気をつけろ。ハネの風で帽子が飛ぶので帽子をかぶるな、などです。
耳栓をして、ヘリに乗り込みます。左右の体重に偏りが起きないように調整させられます。
耳栓をしていてもうるさい、ハネが回る音。
ふわっと一メートルほど浮き上がると、すーっと前に動きます。それから斜めに上昇して、かなりの高度にを飛んでいきます。
浮き上がったヘリコプターから下を見ると、空港の隣に何やら日本では見慣れない施設がありました。
砂漠に細長く区切られたものがいくつもあり、その細長い中に必ず一個、丸い物がありました。
あとから聞くとそこはゴルフ場だそうです。
サンドゴルフ。
全部、バンカー!? そんなの全然先に進まないじゃないか。
ルールが普通のゴルフとはちょっと違うそうです。
ボールは砂の上からは打ちません。
ゴルファーは人工芝のマットを持って移動します。ボールを見つけると、その場所にマットを置きます。ボールはマットの上から打つそうです。グリーンも普通に打つと痛めてしまうので、カップを中心に円状に二本、線が引かれ、一番内側にあれば、プラス一打、一番目と二番目の間ならプラス二打、その外ならばプラス三打となるそうです。
それって面白いのだろかと、素朴な疑問を持つみぱぱでした。
ヘリコプターは砂漠を抜けて、海上に出ます。
スピードアップ!
美しく、深い緑の海の上を駆け抜けます。
遠浅な所や深い所など海の色は様々です。
三十分ほどのフライトの後、みぱぱ達は島に到着しました。
到着するとすぐに持ち物検査です。
ん? ヘリコプターから降りたのに持ち物検査?
そう、持ち物検査です。
ここは特殊な島なため、撮影厳禁です。
デジカメはもちろん、カメラ付き携帯電話、カメラ付きパソコンもアウトです。
そのため、わざわざカメラの付いていないパソコンを用意して、携帯電話はアブダビ本島に置いています。
みぱぱと嶋さんは個室が与えられました。
食堂で食事をして、洗濯は洗濯機と洗剤があるので各自、セルフです。
大浴場もありますが、各部屋にシャワーとトイレとテレビは完備されています。
そして嶋さんが中心となり、仕事が進みます。
やってきました金曜日。
アブダビは金曜日がお休みなのです。
「明日、許可書が出るから、今日は一日ゆっくりしてください」
そう言われた、みぱぱと嶋さん。
「嶋さん、どうする?」
「明日の朝から現場ですから、今日はホテルでゆっくりとしておきます」
「ダビスタするの?」
「ダビスタします」
嶋さんはお馬さん大好き系会社員です。
ホテルではWifiが使えるので、嶋さんはホテルゆっくりスマフォゲームをする予定です。
しかしせっかくなので、みぱぱは街中を歩き回ります。
まずは海の向こうに見えるショッピングモールに行くことにしました。タクシーを使えばすぐなのですが、せっかくなので歩いて行きます。
街中を歩くみぱぱはビルの影で横になる人を見かけます。
しかし、この人達はホームレスではありません。アブダビにはホームレスはいないのです。なんせお金持ちの国なのです。
彼らは暑いため日陰で休憩しているだけでした。
暑い日差しを感じながら、テクテクと歩くみぱぱは一時間ほどかけて、ショッピングモールへ到着します。
ブランド店が多く入ったショッピングモール。
まあ、特に何か買いたい物があるわけではないので、店を見て回ります。
「おお、スケートリンクがある! こんな暑い国に!?」
一時期、アイススケートにハマっていたみぱぱはテンションが上がります。
しかし、誰も滑っていないスケートリンク。値段もそこそこします。一人で滑っても面白くないのは明らかです。嶋さんがいれば、違っていたでしょうが、みぱぱは滑るのを諦めました。
「疲れたな。お茶できるところはないかな?」
展望台にカフェがあります。これは行くしかありません。絶景を見ながらお茶を飲もう。そう思ったみぱぱはエレベーターに乗って展望台に上がります。
窓に向かってぐるりとカウンターが設置されています。
コーヒーが飲めないみぱぱはアイスティーを頼み、外を見ながら紅茶を飲みます。
「うーん、微妙」
高いところからアブダビの街並みが見えるのですが、窓が汚れて綺麗に見えません。
街を一歩出ると砂漠のアブダビは風が強く吹くと、砂が舞います。
高い展望台の窓は簡単には掃除できません。
そのため、せっかくの景色が台無しです。
さて、突然ですが、皆さんは自分の家の住所を言えるでしょうか?
言えますよね。
ここアブダビでは基本的に住所という物がありません。
通りの名前があるので、どこそこ通りとどこそこ通りの間のなんとかビルといった言い方になります。
なぜなのか。
砂漠に向かって街が拡大しているアブダビは住所を決められないようです。
そのため、タクシーを利用するとき、ビル名が有名で分かれば良いですが、そうでなければ道路の名を教えて移動するか、自分で案内するしかありません。
じゃあ、郵便物はどうなるかというと、基本的に郵便局の私書箱です。郵便局の専用の郵便受けに届くので、自分で取りに行きます。
なぜ、このような話をするかというと、ショッピングモールからタクシーで帰ろうと考えたみぱぱはホテルの名刺を持っていました。
ホテル名を言っても、タクシーのドライバーは分かってくれません。
しょうが無くて住所を言おうと名刺を確認したみぱぱは、そこに住所が書かれていないことに気がついたのでした。
そこには簡単な地図があり、ホテルの近くの道路の名前が書かれています。
みぱぱはそれを見せて、ホテルの近くまで移動したのでした。
さて次の日、現場までヘリコプターで移動します。
荷物の重さと体重をチェックインの時に測りました。
そして、ヘリコプターに乗る前に注意事項をビデオで見せられます。
基本的に上部や後ろのハネに気をつけろ。ハネの風で帽子が飛ぶので帽子をかぶるな、などです。
耳栓をして、ヘリに乗り込みます。左右の体重に偏りが起きないように調整させられます。
耳栓をしていてもうるさい、ハネが回る音。
ふわっと一メートルほど浮き上がると、すーっと前に動きます。それから斜めに上昇して、かなりの高度にを飛んでいきます。
浮き上がったヘリコプターから下を見ると、空港の隣に何やら日本では見慣れない施設がありました。
砂漠に細長く区切られたものがいくつもあり、その細長い中に必ず一個、丸い物がありました。
あとから聞くとそこはゴルフ場だそうです。
サンドゴルフ。
全部、バンカー!? そんなの全然先に進まないじゃないか。
ルールが普通のゴルフとはちょっと違うそうです。
ボールは砂の上からは打ちません。
ゴルファーは人工芝のマットを持って移動します。ボールを見つけると、その場所にマットを置きます。ボールはマットの上から打つそうです。グリーンも普通に打つと痛めてしまうので、カップを中心に円状に二本、線が引かれ、一番内側にあれば、プラス一打、一番目と二番目の間ならプラス二打、その外ならばプラス三打となるそうです。
それって面白いのだろかと、素朴な疑問を持つみぱぱでした。
ヘリコプターは砂漠を抜けて、海上に出ます。
スピードアップ!
美しく、深い緑の海の上を駆け抜けます。
遠浅な所や深い所など海の色は様々です。
三十分ほどのフライトの後、みぱぱ達は島に到着しました。
到着するとすぐに持ち物検査です。
ん? ヘリコプターから降りたのに持ち物検査?
そう、持ち物検査です。
ここは特殊な島なため、撮影厳禁です。
デジカメはもちろん、カメラ付き携帯電話、カメラ付きパソコンもアウトです。
そのため、わざわざカメラの付いていないパソコンを用意して、携帯電話はアブダビ本島に置いています。
みぱぱと嶋さんは個室が与えられました。
食堂で食事をして、洗濯は洗濯機と洗剤があるので各自、セルフです。
大浴場もありますが、各部屋にシャワーとトイレとテレビは完備されています。
そして嶋さんが中心となり、仕事が進みます。
やってきました金曜日。
アブダビは金曜日がお休みなのです。
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