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5日目
お宝の価値①
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朝食の片付けをしてから、ガン爺の馴染みだという店に来ている。ホワンは肩掛け鞄のポケットの中だ。
「いやいや、これは汚れや傷が目出つから、小銀貨1枚(1000ルド)がやっとですよ」
「新品で買えば、銀貨2、3枚(2、3万ルド)はするもんじゃねえか、それがたった小銀貨1枚なのか? 高く売れねえとは聞いていたが随分安いな」
「ああ、そちら様はご存じないのですね。このような中古品は、いくら正常に作動していたとしても、長く使えるか不安に思われる方がほとんどなのですよ。わたしはガン爺さんの腕を見込んでいますから、商品に自信を持ってお売りしておりますが、目に見える部分に汚れや傷がありますと、購入いただけないか買い叩かれるのが落ちでして、高値を付けられないのです。申し訳ございません」
「いや、大丈夫じゃ。お前さんのことは信用しとるでな。その値で買い取ってもらおうかのう」
「はい、ありがとうございます。それでは、残りの商品と部品もこちらで買い取らせていただきます」
「また、ちょくちょく寄らせてもらうつもりじゃでな、よろしく頼むぞい」
邪魔にならないように、これらのやり取りを見ていたのだが、つい不満が顔に出てしまいそうになる。
ガン爺のリュック型の収納袋から取り出された、10数点もの魔道具や器具、数百に及ぶ部品は、予定通りに買い取ってもらえた。
けれど、何日もかけて修理したというガン爺のお宝の価値は低く、全部合わせても銀貨2枚(2万ルド)にも届かなかった。
ガン爺には、それが当たり前だったのだろう。悲観してはいないようだったが、それを得るために費やした時間や労力を思うと、理不尽に感じてならなかった。
バルトさんとガン爺に続き重い足取りで店を出た私は、ふと足を止める。
「あ、ちょっと待ってもらっていいですか? 気になることがあるので、店の人に聞いてきます」
「おい、ユーチどうした?」
バルトさんの驚いた声が聞こえたが、2人に知られずに確認したいことがあったので返事もせずに、出てきたばかりの店に駆け込んだ。
「あの……少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
突然戻ってきた子供に声をかけられ、驚いた様子ではあったが「おや、ガン爺さんと一緒にいた坊やじゃないか、どうしたんだい?」と、笑顔で応じてくれホッと息を吐く。
「今は売るつもりはないのですが、いくらで買い取ってもらえるか見ていただきたくて……」
私は腕時計に収納していた、今朝ガン爺からもらった〝振り子付きの置時計〟を取り出した。
このとき、肩掛け鞄から出したように見せかけることに加え、腕時計の機能を使い汚れや傷がなくなるようにイメージしている。
汚れが分離できることはわかっていたので、ついでに傷も修復できないか試してみたのだ。
【皮むき器】や【スライサー】が魔力で取り出せたのだから、傷の修復もどうにかできるのではと思ったのだが……
手の中の〝振り子付きの置時計〟を改めて眺め笑顔になる。
目だった傷や汚れが見事になくなり、新品に見えなくもない見栄えにどきどきと心臓がうるさい。震えそうになる手で、しっかりと〝振り子付きの置時計〟を持ち、店の男性に差し出した。
「これは、まだ新しいんじゃないかい? 繊細な装飾が見事だね」
私が渡した置時計を真剣な表情で検分しはじめた男性は、満足そうに目を細める。
「中も見せてもらったが、これもガン爺さんが修理した物なのかい。使われている部品が少々特殊だったからもしかしてと思ったんだが……」
「はい、そうです」
「そうかい、やっぱりガン爺さんは凄いね。たぶん売り出されたときより良くなっているんじゃないかな。これなら銀貨2枚(2万ルド)で買い取るよ。今は売るつもりはないということだが、気が向いたら是非この店に来ておくれ」
「はい、そのときはよろしくお願いします。今日はありごとうございました」
予想以上の高値で買い取ってもらえるとわかり、自然と声が弾んでしまう。
これ1つで、今日ガン爺が得た金額を超えてしまうというのだから、驚くしかない。
まったく同じものはなかったものの、似たように高価な品はあったはずなのだが、傷や汚れがあるかないかで、これほど価値に差が出てしまうとは……
手元に戻ってきた〝振り子付きの置時計〟を気付かれないように腕時計に収納し、逸る気持ちを抑えるように深く息を吐く。
「ちなみに、こういった置時計がいくらで取引されているのか、差し支えなければ教えていただきたいのですが?」
私が付け加えた言葉に驚いたように目を見開いた店の男性は、呆れたように苦笑を浮かべるも教えてくれた。
「そうだね、新品で銀貨3枚から10枚(3万~10万ルド)ほどかな? 中古品だと銀貨1枚(1万ルド)以上で売れることはめったにないと思うよ」
「え? それだとこれを銀貨2枚(2万ルド)で買い取ったら損しちゃうじゃないですか?」
「これは驚いた。小さい子供とは思えない利発さだね」
店の男性は子供の私が、瞬時に店の儲けを気にした発言をしたのに驚いたようで〝将来が楽しみだ〟などと持ち上げつつ、笑顔で事情を話してくれた。
「めったにないとは言ったけれど、先ほど見せてもらった置時計のように、見た目が新品と変わらず機能が保証されている品はその限りではないんだ。もともと高級品として売られていた品だから、中古品として売りに出したとしても銀貨3枚(3万ルド)以上でも買い手がつくはずだよ」
「そうなのですか?」
「そうなのです。世の中、何かにつけて見た目が重視されるからね。理不尽だけど仕方がないことがたくさんあるんだよ……」
なぜか憂い顔でため息を吐いた男性は、どこか遠くを見るような目をしていた。
何があったのか気になるところではあったが、バルトさんとガン爺を待たせていることもあり、簡単にお礼を伝え、手を振る男性に頭を下げて店を後にしたのだった。
「いやいや、これは汚れや傷が目出つから、小銀貨1枚(1000ルド)がやっとですよ」
「新品で買えば、銀貨2、3枚(2、3万ルド)はするもんじゃねえか、それがたった小銀貨1枚なのか? 高く売れねえとは聞いていたが随分安いな」
「ああ、そちら様はご存じないのですね。このような中古品は、いくら正常に作動していたとしても、長く使えるか不安に思われる方がほとんどなのですよ。わたしはガン爺さんの腕を見込んでいますから、商品に自信を持ってお売りしておりますが、目に見える部分に汚れや傷がありますと、購入いただけないか買い叩かれるのが落ちでして、高値を付けられないのです。申し訳ございません」
「いや、大丈夫じゃ。お前さんのことは信用しとるでな。その値で買い取ってもらおうかのう」
「はい、ありがとうございます。それでは、残りの商品と部品もこちらで買い取らせていただきます」
「また、ちょくちょく寄らせてもらうつもりじゃでな、よろしく頼むぞい」
邪魔にならないように、これらのやり取りを見ていたのだが、つい不満が顔に出てしまいそうになる。
ガン爺のリュック型の収納袋から取り出された、10数点もの魔道具や器具、数百に及ぶ部品は、予定通りに買い取ってもらえた。
けれど、何日もかけて修理したというガン爺のお宝の価値は低く、全部合わせても銀貨2枚(2万ルド)にも届かなかった。
ガン爺には、それが当たり前だったのだろう。悲観してはいないようだったが、それを得るために費やした時間や労力を思うと、理不尽に感じてならなかった。
バルトさんとガン爺に続き重い足取りで店を出た私は、ふと足を止める。
「あ、ちょっと待ってもらっていいですか? 気になることがあるので、店の人に聞いてきます」
「おい、ユーチどうした?」
バルトさんの驚いた声が聞こえたが、2人に知られずに確認したいことがあったので返事もせずに、出てきたばかりの店に駆け込んだ。
「あの……少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
突然戻ってきた子供に声をかけられ、驚いた様子ではあったが「おや、ガン爺さんと一緒にいた坊やじゃないか、どうしたんだい?」と、笑顔で応じてくれホッと息を吐く。
「今は売るつもりはないのですが、いくらで買い取ってもらえるか見ていただきたくて……」
私は腕時計に収納していた、今朝ガン爺からもらった〝振り子付きの置時計〟を取り出した。
このとき、肩掛け鞄から出したように見せかけることに加え、腕時計の機能を使い汚れや傷がなくなるようにイメージしている。
汚れが分離できることはわかっていたので、ついでに傷も修復できないか試してみたのだ。
【皮むき器】や【スライサー】が魔力で取り出せたのだから、傷の修復もどうにかできるのではと思ったのだが……
手の中の〝振り子付きの置時計〟を改めて眺め笑顔になる。
目だった傷や汚れが見事になくなり、新品に見えなくもない見栄えにどきどきと心臓がうるさい。震えそうになる手で、しっかりと〝振り子付きの置時計〟を持ち、店の男性に差し出した。
「これは、まだ新しいんじゃないかい? 繊細な装飾が見事だね」
私が渡した置時計を真剣な表情で検分しはじめた男性は、満足そうに目を細める。
「中も見せてもらったが、これもガン爺さんが修理した物なのかい。使われている部品が少々特殊だったからもしかしてと思ったんだが……」
「はい、そうです」
「そうかい、やっぱりガン爺さんは凄いね。たぶん売り出されたときより良くなっているんじゃないかな。これなら銀貨2枚(2万ルド)で買い取るよ。今は売るつもりはないということだが、気が向いたら是非この店に来ておくれ」
「はい、そのときはよろしくお願いします。今日はありごとうございました」
予想以上の高値で買い取ってもらえるとわかり、自然と声が弾んでしまう。
これ1つで、今日ガン爺が得た金額を超えてしまうというのだから、驚くしかない。
まったく同じものはなかったものの、似たように高価な品はあったはずなのだが、傷や汚れがあるかないかで、これほど価値に差が出てしまうとは……
手元に戻ってきた〝振り子付きの置時計〟を気付かれないように腕時計に収納し、逸る気持ちを抑えるように深く息を吐く。
「ちなみに、こういった置時計がいくらで取引されているのか、差し支えなければ教えていただきたいのですが?」
私が付け加えた言葉に驚いたように目を見開いた店の男性は、呆れたように苦笑を浮かべるも教えてくれた。
「そうだね、新品で銀貨3枚から10枚(3万~10万ルド)ほどかな? 中古品だと銀貨1枚(1万ルド)以上で売れることはめったにないと思うよ」
「え? それだとこれを銀貨2枚(2万ルド)で買い取ったら損しちゃうじゃないですか?」
「これは驚いた。小さい子供とは思えない利発さだね」
店の男性は子供の私が、瞬時に店の儲けを気にした発言をしたのに驚いたようで〝将来が楽しみだ〟などと持ち上げつつ、笑顔で事情を話してくれた。
「めったにないとは言ったけれど、先ほど見せてもらった置時計のように、見た目が新品と変わらず機能が保証されている品はその限りではないんだ。もともと高級品として売られていた品だから、中古品として売りに出したとしても銀貨3枚(3万ルド)以上でも買い手がつくはずだよ」
「そうなのですか?」
「そうなのです。世の中、何かにつけて見た目が重視されるからね。理不尽だけど仕方がないことがたくさんあるんだよ……」
なぜか憂い顔でため息を吐いた男性は、どこか遠くを見るような目をしていた。
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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