19 / 21
第19話
しおりを挟む
近頃は寝付きが悪い日々が続いていたけど、昨日は勅使河原さんが隣にいてくれたお陰で幸せな気分でいつの間にか眠りに就いていた。
目が覚めた時にはなんだか美味そうな匂いがしていて、まさかと思いつつ起き上がってみたら、勅使河原さんはエプロン姿でキッチンに立っていた。
「おはよう」
「おはようございます」
「ご飯食べてかない?」
「食べたいです」
その誘いには思わず即答したけど、俺の知る限りでは勅使河原さんは自炊はしないはずだ。もしかしたら俺はまだ夢の中にいるんじゃないかと疑いたくなった。
「料理苦手って言ってませんでしたっけ」
「最近ちょっと練習してて。失敗したらごめんね」
「勅使河原さんが作ってくれた時点で俺の中ではもう百点満点です」
「あははっ、採点甘過ぎるよ」
勅使河原さんが俺のために手料理を振る舞ってくれるなんて、小躍りしたくなるくらい嬉しい。たとえ真っ黒焦げの料理を出されたとしても完食しようと決意した。
「もうちょっとでできるから歯磨きとかしててね」
「はい」
「あ、健太郎くんの服、洗濯しといたから」
「何から何までありがとうございます」
お言葉に甘えて洗面所で顔を洗った後、歯磨きしながらぼんやりと昨日のことを思い返していた。これは本当に現実なのかと未だに半信半疑でいる。
歯磨きと着替えを終えて戻った時にはもうテーブルの上に料理が並んでいた。さっき想像したような真っ黒焦げの料理はなかった。
「けんちん汁作ってみたんだ」
「具沢山で美味しそうです」
「あと焼いただけだけど、鮭と目玉焼き」
「最高ですね」
二人で「いただきます」と手を合わせたけど、勅使河原さんは料理に手を付けずに俺の方をじっと見ていた。
「味、大丈夫かな?」
窺うような表情が可愛いなと思いながら、けんちん汁を口にしてみる。料理初心者が作ったとは思えないくらい味に深みがあって驚いた。
「一生これでいいくらい美味しいです」
「そんなに褒められたら調子乗っちゃいそう」
「乗っちゃってください。絶対才能ありますよ」
「わー、ありがとう」
褒めちぎったら勅使河原さんは嬉しそうに笑って、ようやく食事を始めた。思い返せば誰かの手料理を食べるなんて久し振りで、なんだかほっとする。
「おばあちゃんにレシピ聞いたら目分量らしくてわかんなかったんだよね」
「このためにわざわざ聞いてくれたんですか」
「うん。お味噌とかお野菜とか色々送ってくれたの使ったんだけど、なんかこれじゃない感じしてて」
「おばあちゃんのけんちん汁どんだけ美味いんですか」
「もうちょっと研究しとくからまた食べに来てね」
「もちろんです」
勅使河原さんが本気を出したらそんじょそこらの店では太刀打ちできないくらいの料理ができるようになるかもしれない。
「ご馳走様でした」
「美味しそうに食べてくれてありがとう」
「こちらこそ、美味しいご飯をありがとうございました」
食器を片付けようとしたら「健太郎くんはゆっくりしててね」と言われてしまった。お茶まで淹れてもらって一服した後、勅使河原さんはおずおずとこう尋ねた。
「まだ時間大丈夫?」
「はい」
「よかったらちょっと勉強会しない?」
「それは是非」
そういえば先週は俺が逃げ帰ったせいで何もできていなかった。
「ステアは形になってきたことだし、今日はメジャーカップの使い方を練習しよっか」
「よろしくお願いします」
やっと次のステップに進めることを嬉しく思いながらキッチンに移動した。勅使河原さんは空き瓶に水を入れて、手本を見せながら説明してくれた。
「一連で言うと、ボトルのラベルがお客様に見えるように持って蓋を開けて、メジャーカップを水平に保ちつつお酒を注いで、液垂れしないようにボトルをちょっと捻るような感じで持ち上げつつ、メジャーカップを持ってる側の手首を返してグラスなりシェイカーなりに注いで、ボトルの蓋を閉めるっていう」
「数秒でそんな色々やってるんですね」
かなりゆっくり見せてもらっても頭がこんがらがって、勅使河原さんにもう一度一つ一つ丁寧に教えてもらってようやく理解できた。
「これをマスターしたらステアやビルドで作るカクテルはできるってことだから頑張ろうね」
「はいっ」
バーテンダーとしてのスタートラインが見えてきたと思うと気合いが入る。ただ、いざやってみると手が震えて全然上手く計量できなかった。まだまだ先は長そうだ。
「結構いい時間になっちゃったね。どうせなら晩ご飯も食べてく?」
「いや、そこまでお世話になるのはちょっと」
「遠慮しないでよ。もうちょっと一緒にいたいし……ダメ?」
「ダメなわけないです」
「わーい」
昨日からお世話になり過ぎて申し訳なかったけど、寂しそうな顔をされると帰りたくなくなって、結局夕飯までご馳走になってしまった。
そうこうしているうちに、あともう少しで勅使河原さんが家を出る時間になっていた。
「なんかもう、仕事行かずにずっと二人でいたいです」
すぐにまた会えるけど名残惜しくてそんなことを言ってみた。喜んでくれるかと思ったら、勅使河原さんの表情は暗くなった。
「健太郎くんは仕事嫌い?」
俺が伝えたかったのは後半の部分だったのに、前半のせいで余計な心配をさせてしまったらしい。
「そういう意味じゃなくて、この時間が終わらなきゃいいのにってことです」
「それは嬉しいな」
慌てて弁解したら朗らかに笑ってくれて安心した。
「できたら毎日会いたいくらいですよ」
重いかもしれないと思いつつ素直な気持ちを伝えると、勅使河原さんは笑みを深くしてこう言った。
「じゃあ、毎日一緒に晩ご飯食べる?」
「えっ、いいんですか」
「もちろん」
「休みの日も?」
「うん」
「めちゃくちゃ嬉しいです」
こんなに簡単に毎日会えることになるなんて思っていなくて舞い上がってしまった。
「あ、でも、来週の定休日は予定入っちゃってて」
「そうなんですね」
「ごめんね」
「いや、大丈夫です」
両手を合わせて謝られたから首を横に振った。予定がなんなのかは気になったけど、そこまで干渉するのはどうかと思って言葉を呑んだ。
「そろそろ行かなくちゃ」
「店まで送ります」
「ありがとう」
店は勅使河原さんの家と俺の家の間にあるし、どうせ通り道だなんて勅使河原さんもわかっているだろうに、無邪気に笑ってくれて本当に可愛い。
夢みたいな時間から現実に戻らないといけないのか。そんなことを考えながら勅使河原さんの家を出た。
「明日は俺がなんか作りますよ」
「ホントに?」
「食べたいものあったら教えてください」
「健太郎くんの得意料理、食べてみたいな」
勅使河原さんの頼みならなんでも作るつもりだったのに、予想外のリクエストだったから答えに迷った。
「得意っていうか、よく作るのは生姜焼きです」
「生姜焼き大好き」
「期待はしないでください」
今まで生姜焼きで失敗したことは一度もないけど、もしもに備えて二食分は食材を買っておこうと思った。
「また後でね」
「はい」
俺の出勤時間までは少し時間があるから、勅使河原さんと店の前で別れて一旦家に帰った。
昨日今日と幸せな時間を過ごした分、一人でいると反動で寂しくなってきて、じわじわと憂鬱が襲ってきた。
勅使河原さんといる時は目の前のことに必死で考える余裕もなかったけど、店長ともあんなことをしているのかと思うと耐えがたいものがある。
仮にまだだったとしてもいつかはするんだろうし、これまでは漠然としていたあれこれも今なら生々しく想像できて反吐が出そうになった。
あの日「店長のことも好きなままでいいから」なんて言ったけど、本音を言えば俺だけ見てほしい。そのためには相当頑張らないといけないことは確かだ。
思い悩んでいるうちに気付けば出勤時間が迫っていて、急いで身支度をして店に向かった。
仕事中は嫌でも勅使河原さんと店長のツーショットが視界に入るし、改めて見ても、やっぱり店長との方がお似合いだよなと思えてしまう。ドラマだったらきっと店長が主人公で俺は当て馬に違いない。
店長と比べたら至らないところだらけなのに、勅使河原さんは一体、俺のどこが好きで付き合ってくれているんだろう。
目が覚めた時にはなんだか美味そうな匂いがしていて、まさかと思いつつ起き上がってみたら、勅使河原さんはエプロン姿でキッチンに立っていた。
「おはよう」
「おはようございます」
「ご飯食べてかない?」
「食べたいです」
その誘いには思わず即答したけど、俺の知る限りでは勅使河原さんは自炊はしないはずだ。もしかしたら俺はまだ夢の中にいるんじゃないかと疑いたくなった。
「料理苦手って言ってませんでしたっけ」
「最近ちょっと練習してて。失敗したらごめんね」
「勅使河原さんが作ってくれた時点で俺の中ではもう百点満点です」
「あははっ、採点甘過ぎるよ」
勅使河原さんが俺のために手料理を振る舞ってくれるなんて、小躍りしたくなるくらい嬉しい。たとえ真っ黒焦げの料理を出されたとしても完食しようと決意した。
「もうちょっとでできるから歯磨きとかしててね」
「はい」
「あ、健太郎くんの服、洗濯しといたから」
「何から何までありがとうございます」
お言葉に甘えて洗面所で顔を洗った後、歯磨きしながらぼんやりと昨日のことを思い返していた。これは本当に現実なのかと未だに半信半疑でいる。
歯磨きと着替えを終えて戻った時にはもうテーブルの上に料理が並んでいた。さっき想像したような真っ黒焦げの料理はなかった。
「けんちん汁作ってみたんだ」
「具沢山で美味しそうです」
「あと焼いただけだけど、鮭と目玉焼き」
「最高ですね」
二人で「いただきます」と手を合わせたけど、勅使河原さんは料理に手を付けずに俺の方をじっと見ていた。
「味、大丈夫かな?」
窺うような表情が可愛いなと思いながら、けんちん汁を口にしてみる。料理初心者が作ったとは思えないくらい味に深みがあって驚いた。
「一生これでいいくらい美味しいです」
「そんなに褒められたら調子乗っちゃいそう」
「乗っちゃってください。絶対才能ありますよ」
「わー、ありがとう」
褒めちぎったら勅使河原さんは嬉しそうに笑って、ようやく食事を始めた。思い返せば誰かの手料理を食べるなんて久し振りで、なんだかほっとする。
「おばあちゃんにレシピ聞いたら目分量らしくてわかんなかったんだよね」
「このためにわざわざ聞いてくれたんですか」
「うん。お味噌とかお野菜とか色々送ってくれたの使ったんだけど、なんかこれじゃない感じしてて」
「おばあちゃんのけんちん汁どんだけ美味いんですか」
「もうちょっと研究しとくからまた食べに来てね」
「もちろんです」
勅使河原さんが本気を出したらそんじょそこらの店では太刀打ちできないくらいの料理ができるようになるかもしれない。
「ご馳走様でした」
「美味しそうに食べてくれてありがとう」
「こちらこそ、美味しいご飯をありがとうございました」
食器を片付けようとしたら「健太郎くんはゆっくりしててね」と言われてしまった。お茶まで淹れてもらって一服した後、勅使河原さんはおずおずとこう尋ねた。
「まだ時間大丈夫?」
「はい」
「よかったらちょっと勉強会しない?」
「それは是非」
そういえば先週は俺が逃げ帰ったせいで何もできていなかった。
「ステアは形になってきたことだし、今日はメジャーカップの使い方を練習しよっか」
「よろしくお願いします」
やっと次のステップに進めることを嬉しく思いながらキッチンに移動した。勅使河原さんは空き瓶に水を入れて、手本を見せながら説明してくれた。
「一連で言うと、ボトルのラベルがお客様に見えるように持って蓋を開けて、メジャーカップを水平に保ちつつお酒を注いで、液垂れしないようにボトルをちょっと捻るような感じで持ち上げつつ、メジャーカップを持ってる側の手首を返してグラスなりシェイカーなりに注いで、ボトルの蓋を閉めるっていう」
「数秒でそんな色々やってるんですね」
かなりゆっくり見せてもらっても頭がこんがらがって、勅使河原さんにもう一度一つ一つ丁寧に教えてもらってようやく理解できた。
「これをマスターしたらステアやビルドで作るカクテルはできるってことだから頑張ろうね」
「はいっ」
バーテンダーとしてのスタートラインが見えてきたと思うと気合いが入る。ただ、いざやってみると手が震えて全然上手く計量できなかった。まだまだ先は長そうだ。
「結構いい時間になっちゃったね。どうせなら晩ご飯も食べてく?」
「いや、そこまでお世話になるのはちょっと」
「遠慮しないでよ。もうちょっと一緒にいたいし……ダメ?」
「ダメなわけないです」
「わーい」
昨日からお世話になり過ぎて申し訳なかったけど、寂しそうな顔をされると帰りたくなくなって、結局夕飯までご馳走になってしまった。
そうこうしているうちに、あともう少しで勅使河原さんが家を出る時間になっていた。
「なんかもう、仕事行かずにずっと二人でいたいです」
すぐにまた会えるけど名残惜しくてそんなことを言ってみた。喜んでくれるかと思ったら、勅使河原さんの表情は暗くなった。
「健太郎くんは仕事嫌い?」
俺が伝えたかったのは後半の部分だったのに、前半のせいで余計な心配をさせてしまったらしい。
「そういう意味じゃなくて、この時間が終わらなきゃいいのにってことです」
「それは嬉しいな」
慌てて弁解したら朗らかに笑ってくれて安心した。
「できたら毎日会いたいくらいですよ」
重いかもしれないと思いつつ素直な気持ちを伝えると、勅使河原さんは笑みを深くしてこう言った。
「じゃあ、毎日一緒に晩ご飯食べる?」
「えっ、いいんですか」
「もちろん」
「休みの日も?」
「うん」
「めちゃくちゃ嬉しいです」
こんなに簡単に毎日会えることになるなんて思っていなくて舞い上がってしまった。
「あ、でも、来週の定休日は予定入っちゃってて」
「そうなんですね」
「ごめんね」
「いや、大丈夫です」
両手を合わせて謝られたから首を横に振った。予定がなんなのかは気になったけど、そこまで干渉するのはどうかと思って言葉を呑んだ。
「そろそろ行かなくちゃ」
「店まで送ります」
「ありがとう」
店は勅使河原さんの家と俺の家の間にあるし、どうせ通り道だなんて勅使河原さんもわかっているだろうに、無邪気に笑ってくれて本当に可愛い。
夢みたいな時間から現実に戻らないといけないのか。そんなことを考えながら勅使河原さんの家を出た。
「明日は俺がなんか作りますよ」
「ホントに?」
「食べたいものあったら教えてください」
「健太郎くんの得意料理、食べてみたいな」
勅使河原さんの頼みならなんでも作るつもりだったのに、予想外のリクエストだったから答えに迷った。
「得意っていうか、よく作るのは生姜焼きです」
「生姜焼き大好き」
「期待はしないでください」
今まで生姜焼きで失敗したことは一度もないけど、もしもに備えて二食分は食材を買っておこうと思った。
「また後でね」
「はい」
俺の出勤時間までは少し時間があるから、勅使河原さんと店の前で別れて一旦家に帰った。
昨日今日と幸せな時間を過ごした分、一人でいると反動で寂しくなってきて、じわじわと憂鬱が襲ってきた。
勅使河原さんといる時は目の前のことに必死で考える余裕もなかったけど、店長ともあんなことをしているのかと思うと耐えがたいものがある。
仮にまだだったとしてもいつかはするんだろうし、これまでは漠然としていたあれこれも今なら生々しく想像できて反吐が出そうになった。
あの日「店長のことも好きなままでいいから」なんて言ったけど、本音を言えば俺だけ見てほしい。そのためには相当頑張らないといけないことは確かだ。
思い悩んでいるうちに気付けば出勤時間が迫っていて、急いで身支度をして店に向かった。
仕事中は嫌でも勅使河原さんと店長のツーショットが視界に入るし、改めて見ても、やっぱり店長との方がお似合いだよなと思えてしまう。ドラマだったらきっと店長が主人公で俺は当て馬に違いない。
店長と比べたら至らないところだらけなのに、勅使河原さんは一体、俺のどこが好きで付き合ってくれているんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
タトゥーの甘い檻
マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代)
どのお話も単体でお楽しみいただけます。
「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」
真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。
それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。
「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。
アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。
ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。
愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。
「……お前のわがままには、最後まで付き合う」
針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。
執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。
【完結】かわいい美形の後輩が、俺にだけメロい
日向汐
BL
続編・番外編はTwitter(べったー)に載せていきますので、よかったらぜひ🤲
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
過保護なかわいい系美形の後輩。
たまに見せる甘い言動が受けの心を揺する♡
そんなお話。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
【攻め】
雨宮千冬(あめみや・ちふゆ)
大学1年。法学部。
淡いピンク髪、甘い顔立ちの砂糖系イケメン。
甘く切ないラブソングが人気の、歌い手「フユ」として匿名活動中。
【受け】
睦月伊織(むつき・いおり)
大学2年。工学部。
黒髪黒目の平凡大学生。ぶっきらぼうな口調と態度で、ちょっとずぼら。恋愛は初心。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる