別に恋じゃなくても

らすぽてと

文字の大きさ
13 / 15

番外編:小話集①(花火/夢)

しおりを挟む
【花火】
「もうすぐ九月なのにまだまだ暑いですね」
「ちょっと歩いただけで汗かくよな」
「明日も猛暑日らしいですよ」
「早く夏終わってくんねぇかな」
「ホントに夏嫌いですよね。夏彦って名前なのに」
「それは何億回も言われてる」
「今年、何か夏っぽいことしました?」
「してないな」
「仕事終わったら花火しません?」
「急だね」
「夏彦さんと夏っぽいことしたいです」
「そもそも家から出たくないんだけど」
「夜中はそこまで暑くないですよ」
「虫は出るだろ」
「俺が全部倒します」
「嘘つけ」




【夢】
「今日、夢に夏彦さんが出てきました」
「へー。どんな夢?」
「恥ずかしいから秘密です」
「じゃあなんで話したんだよ」
「師匠が『相手が自分のことを考えてくれてる時に夢に出てくるらしいよ』って言ってたので、もしかしたら考えてくれてたのかなって」
「テシのことだったら業務上考えない日はないかもな」
「『業務上』がなかったら嬉しいんですけど」
「てか、普通にテシが俺のこと考えてたから夢に出たんじゃない?」
「それもそうかもしれないです」
「何考えてたの?」
「どうしたらもっと仲良くなれるんだろうとかですね」
「俺は変に仲良くなろうとしない奴が好きだよ」
「まだ諦めたくないです」
「テシ、諦め悪そうだもんな」
「夏彦さんは夢って見ますか」
「全然見ない」
「じゃあ、夢ってありますか」
「方向転換急だな。まあ、店潰さずにいれたらそれでいいかな」
「それも業務上のことじゃないですか」
「プライベートなことか」
「ちっちゃいことでもありませんか」
「テシは?」
「バケツに入ったおっきいプリン食べてみたいです」
「やろうと思えばすぐできるじゃん」
「できます?」
「上手くできるかはわかんないけど……って言ったら俺が作るみたいだな」
「一瞬、作ってくれそうな雰囲気でしたよ」
「危なかった」
「作ってくれないんですか」
「夢は自分で叶えるべきだと思うよ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

若頭と小鳥

真木
BL
極悪人といわれる若頭、けれど義弟にだけは優しい。小さくて弱い義弟を構いたくて仕方ない義兄と、自信がなくて病弱な義弟の甘々な日々。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに... 「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」 「はっ...ぁ??」 好きな奴って俺じゃないの___!? ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子 ーーーーーー 主人公 いじめられっ子 小鳥遊洸人 タカナシ ヒロト 小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。 姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。 高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、 脳破壊。 千透星への恋心を自覚する。 幼馴染 いじめっ子 神宮寺 千透星 ジングウジ チトセ 小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。 美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている) 転校生の須藤千尋が初恋である

腐男子ってこと旦那にバレないために頑張ります

ゆげゆげ
BL
おっす、俺は一条優希。 苗字かっこいいだって?これは旦那の苗字だ。 両親からの強制お見合いで結婚することとなった優希。 優希には旦那に隠していることがあって…? 美形×平凡です。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

窓のない部屋の、陽だまりみたいな君

MisakiNonagase
BL
都心の高層ビル、その「内臓」とも言える地下一階のメール室。 そこで働く山﨑智之は、目立たず、期待されず、淡々と郵便物を捌く「透明人間」のような毎日を愛していた。自分は低スペックで、華やかな地上には居場所がない。そう、諦めていた。 ​そんな彼の静寂を破ったのは、二十二階の住人、若きエース・風巻隼人だった。 完璧なルックス、圧倒的な成果、羨望の眼差しを一身に浴びる彼が、なぜか地下のメール室に足繁く通い始める。 ​「五分だけ、ここにいさせてくれないか」 ​一通の郵便物から始まった、五分間だけの秘密の共有。 次第に剥き出しになっていく隼人の孤独と、それを無自覚に包み込んでしまう智之の温度。 住む世界が違う二人が、窓のない部屋で見つけたのは、名前のつかない「救済」だった。

イケメンダブルセンターとアンチ>ファンな平凡な俺

スノウマン(ユッキー)
BL
アイドルグループ【オーバーウェルミング】は圧倒的な歌唱力の深山影月、圧倒的なパフォーマンス力の漣陽太、そして圧倒的な平凡力な俺間桐真緒の3人で結成されている。  大人気の二人と違いアンチしかいない俺だが、メンバーからもファンからも愛される日が果たしてくるのか!?

大嫌いなこの世界で

十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。 豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。 昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、 母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。 そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。

処理中です...