23 / 30
23
この国の東にある山には、その昔暗黒龍の住処があった。
暗黒龍は元は銀色の清廉な龍だった。
美しい銀の鱗に黄金の瞳、巨大な魔力を持つ龍族の頂点、至高なる銀龍。
しかし彼は恋をした。
相手は彼の話し相手だった女神の娘。
その女神の娘には生まれつき神力が備わって居らずある日、良く仕掛けらている悪魔の罠に嵌り女神の娘はスポンと地上に落ちた。
彼女が神力を持っていれば直ぐに助け出せたのだが、神力が無いせいで女神も女神の夫である神も、知らせを受けた銀龍も女神の娘の姿を見つけられず完全に見失ってしまった。
銀龍が漸く娘を見つけた時には既に娘の身体は冷たくなっていた。
なぜ動かない。
なぜ目を開けない?
女神の娘よ。
女神の娘だけあって神力こそ無いが彼女には膨大な魔力があった。
少女は地上に降り立つと心細さに涙を流した。
見たことも無い様なその美しい姿を目にした盗賊達に攫われ少女は奴隷として、とある国の王に売られた。
王は少女を一目で気に入り綺麗に着飾ると泣き続ける少女を乱暴に抱こうとした。
その時辺りは闇に包まれ、いくつもの稲妻が王宮に落雷する。
少女が恐怖で魔力を暴走させたのだ。
光を発光し、少女の身体は黄金に輝いていた。
地上に住む人族にはその姿は異質に映った。
人を惑わす美しい少女の姿をした強大な魔力を持つ、化け物。
兵士が王の寝室に雪崩込む。
誰もが女神の娘を恐れた。彼等は泣きながら父を母を友の龍を呼ぶ少女の姿を目にしていながら剣を向ける。
王様は邪悪なる悪魔の出現だと声高々に宣言した。
彼女は槍で心臓を一突きされ、それでも息をしていた。
人ならざるものだと王は魔力封じの枷で封じて殺せと叫ぶ。
少女は人々からの強烈な悪意をその身に受け恐怖に震え絶望する。
身体は冷たく冷たく、瞳は涙を閉じ込めた水の宝石の様に硬質に変じ瞼が閉ざされた。
爆発的な魔力の波動を感知した龍が女神の娘を探して姿を現し余りにも酷い状況に目を見張る。
衣服を剥ぎ取られた哀れな姿を。その胸に突き刺さった槍を。
なぜこの様な事にと女神の娘の傍らにしゃがみ込んだ。
なぜ目を開けない。
なぜ俺を見ない。
悲痛な叫びを上げる銀龍のオーラがその清廉なる輝きを無くした。
次第に禍々しい暗黒を身に纏い、その瞳からは親しみやすい優しい金の色は消え失せ、ただただ真っ暗な暗黒が宿っていた。
女神の娘を覗き込む。
頬を撫でればまだ暖かい。
龍は彼女に触れながら黒い涙を流した。
『お前をこの様な姿にした者達に罰を与えよう』
彼女の中にあった人々からの悪意を龍は呪いに変じて人々の中に返す。
絶叫を上げる人々を無視して龍は更に女神の娘を覗き込む。蝕まれていた傷を変じてそちらも人々に返した。
気づけば人々は死に絶えていた。
暗黒龍は神力の無いせいで女神族からの輪廻を離れた女神の娘に誓った。
お前を生涯愛し抜くと。
たとえどんなに姿が変われど俺はきっとお前を見つけるだろう。
もし見つかったら観念してもう二度とお前を失わない様に俺と魂を繋いでおくれ。
──────────
深まる口付けにクリスティナが声を漏らす度マクシミリアンは更に口付けを深くした。
一線を超えてはならない。
そんな考えが何とか理性をつなぎ止めていた。
小さなクリスティナの口、その口がマクシミリアンに蹂躙され微かな震えと零れ落ちる喘ぐ様な声に本能がクリスティナを、クリスティナの全てを欲していた。
直ぐに彼女を自分の番(妻)にしてしまいたい。龍の唯一一枚だけ存在する特殊な色の変わる鱗を飲ませ、早くこの身体を繋げたい。
早く体内の奥深く、魂をも繋いでしまいたい。
けれど、彼女と心を繋いで慈しみ周囲にも祝福され幸せそうに笑う花嫁となったクリスティナを、龍族の妻になる事がどう言うものなのかを理解し、承諾を得ない限りは。
もう二度とお前を傷つけない。
そう誓ったんだ。
口付けを啄む様な優しい物に変えクリスティナの耳元に唇を寄せて囁く。
「クリスティナ、君が欲しい。どうか俺の唯一に、番になり、妻として生涯共にいて欲しい。龍族の番は他の竜族のそれとは違う。魂すら繋いで慈しみ生涯をかけて愛し抜くんだ。君を愛する許可が欲しい。君に愛される男になりたいんだ。」
クリスティナの驚いた顔を眺めて愛しいその顔を隠すその髪を梳いた。
顔を赤くさせて、目を白黒させて俺を見つめるその紫の瞳が潤んでキラキラと輝いている。
「クリスティナと夫婦になりたいんだ」
ダメ押しに覆いかぶさりキスをするとふにゃりとその瞳が、その顔が緩み、コクリと頷いた。
一目惚れの様にきっと思われているだろうと思っていたが、クリスティナの言動からもしかしたら前回の記憶を持っているのかもしれないと、そう思い至る。
あの神は、我が娘の生まれ変わりと我が友のしつこさが結ばれるのは抗えない運命だと言った。
しかし彼女が望むならお前の唯一の番から解放し、何も知らないまっさらなままで生きる選択肢もある。
そちらは我妻に任せて来たから私は彼女の選択肢は知らない。
もし唯一を得られなければ暗黒龍の血を引く龍族は狂うと運命られている。良いのか?お前が今の記憶を持って戻れば唯一は彼女のままだ。
あの娘が記憶を消しお前の唯一から、記憶から解放されていた場合彼女は龍の番の女性特有の惹かれ合う運命は発生しない。
お前以外に惹かれる可能性もあるぞ?それを見てしまえばお前は必ず狂うだろう。
『彼女以外では意味が無い。アレは俺の全てなんだ。だが、彼女の決めた運命に従う。もう彼女を傷つけないと決めたんだ。』
情けない顔をした俺がそう言うと仕方ない、あの子がどんな選択をしたかは彼女を傷つけ、彼女の心を殺したお前には教えられない。
己の運命を突き進むがいい。
あの時俺はクリスティナは記憶を無くしやり直しの人生を歩くのだと思っていた。
例え今回、クリスティナが俺を知らなくとも彼女の幸せを願い遠くから見守ろうと思っていた。
でも無理だ。君が欲しくてたまらない。
「クリスティナ、君を」
ドーン!!
ガラガラ…
マクシミリアンがクリスティナの首筋に唇を寄せながら名を呼んだ…その瞬間にマクシミリアン達のいた部屋の扉が壁ごと砕け散った。
目を据わらせた男、テオファンの姿を確認するとマクシミリアンはおいおい、と脱力し目を見開いて固まるクリスティナを瞬時に隣室に移転させてテオファンからの攻撃を受け止める。
「へぇ、やっぱり君は今まで手を抜いていたんだな…」
時々騎士団の訓練所で手合わせをしていた。
テオファンは風と氷が特化した風雪龍と呼ばれる龍の血を継ぐ者だ。
その攻撃は素早く重い。
爆風がクリスティナのいる部屋に行かないように防御膜を展開するが既にテオファンの防御の陣が施されていた。
自分のクリスティナ(雌)を、他の雄が守っている。
その不快さに魔力が一瞬揺らぎ吹き荒れた。怒りを撒き散らさない様にとマクシミリアンは瞳に力を込める。
「知ってるか?風雪龍の長には特殊な能力が備わっている。不可侵と言って、記憶の捜索や改ざん巻き戻しを弾く。特殊な能力が。
この意味が理解出来る?」
暗黒龍は元は銀色の清廉な龍だった。
美しい銀の鱗に黄金の瞳、巨大な魔力を持つ龍族の頂点、至高なる銀龍。
しかし彼は恋をした。
相手は彼の話し相手だった女神の娘。
その女神の娘には生まれつき神力が備わって居らずある日、良く仕掛けらている悪魔の罠に嵌り女神の娘はスポンと地上に落ちた。
彼女が神力を持っていれば直ぐに助け出せたのだが、神力が無いせいで女神も女神の夫である神も、知らせを受けた銀龍も女神の娘の姿を見つけられず完全に見失ってしまった。
銀龍が漸く娘を見つけた時には既に娘の身体は冷たくなっていた。
なぜ動かない。
なぜ目を開けない?
女神の娘よ。
女神の娘だけあって神力こそ無いが彼女には膨大な魔力があった。
少女は地上に降り立つと心細さに涙を流した。
見たことも無い様なその美しい姿を目にした盗賊達に攫われ少女は奴隷として、とある国の王に売られた。
王は少女を一目で気に入り綺麗に着飾ると泣き続ける少女を乱暴に抱こうとした。
その時辺りは闇に包まれ、いくつもの稲妻が王宮に落雷する。
少女が恐怖で魔力を暴走させたのだ。
光を発光し、少女の身体は黄金に輝いていた。
地上に住む人族にはその姿は異質に映った。
人を惑わす美しい少女の姿をした強大な魔力を持つ、化け物。
兵士が王の寝室に雪崩込む。
誰もが女神の娘を恐れた。彼等は泣きながら父を母を友の龍を呼ぶ少女の姿を目にしていながら剣を向ける。
王様は邪悪なる悪魔の出現だと声高々に宣言した。
彼女は槍で心臓を一突きされ、それでも息をしていた。
人ならざるものだと王は魔力封じの枷で封じて殺せと叫ぶ。
少女は人々からの強烈な悪意をその身に受け恐怖に震え絶望する。
身体は冷たく冷たく、瞳は涙を閉じ込めた水の宝石の様に硬質に変じ瞼が閉ざされた。
爆発的な魔力の波動を感知した龍が女神の娘を探して姿を現し余りにも酷い状況に目を見張る。
衣服を剥ぎ取られた哀れな姿を。その胸に突き刺さった槍を。
なぜこの様な事にと女神の娘の傍らにしゃがみ込んだ。
なぜ目を開けない。
なぜ俺を見ない。
悲痛な叫びを上げる銀龍のオーラがその清廉なる輝きを無くした。
次第に禍々しい暗黒を身に纏い、その瞳からは親しみやすい優しい金の色は消え失せ、ただただ真っ暗な暗黒が宿っていた。
女神の娘を覗き込む。
頬を撫でればまだ暖かい。
龍は彼女に触れながら黒い涙を流した。
『お前をこの様な姿にした者達に罰を与えよう』
彼女の中にあった人々からの悪意を龍は呪いに変じて人々の中に返す。
絶叫を上げる人々を無視して龍は更に女神の娘を覗き込む。蝕まれていた傷を変じてそちらも人々に返した。
気づけば人々は死に絶えていた。
暗黒龍は神力の無いせいで女神族からの輪廻を離れた女神の娘に誓った。
お前を生涯愛し抜くと。
たとえどんなに姿が変われど俺はきっとお前を見つけるだろう。
もし見つかったら観念してもう二度とお前を失わない様に俺と魂を繋いでおくれ。
──────────
深まる口付けにクリスティナが声を漏らす度マクシミリアンは更に口付けを深くした。
一線を超えてはならない。
そんな考えが何とか理性をつなぎ止めていた。
小さなクリスティナの口、その口がマクシミリアンに蹂躙され微かな震えと零れ落ちる喘ぐ様な声に本能がクリスティナを、クリスティナの全てを欲していた。
直ぐに彼女を自分の番(妻)にしてしまいたい。龍の唯一一枚だけ存在する特殊な色の変わる鱗を飲ませ、早くこの身体を繋げたい。
早く体内の奥深く、魂をも繋いでしまいたい。
けれど、彼女と心を繋いで慈しみ周囲にも祝福され幸せそうに笑う花嫁となったクリスティナを、龍族の妻になる事がどう言うものなのかを理解し、承諾を得ない限りは。
もう二度とお前を傷つけない。
そう誓ったんだ。
口付けを啄む様な優しい物に変えクリスティナの耳元に唇を寄せて囁く。
「クリスティナ、君が欲しい。どうか俺の唯一に、番になり、妻として生涯共にいて欲しい。龍族の番は他の竜族のそれとは違う。魂すら繋いで慈しみ生涯をかけて愛し抜くんだ。君を愛する許可が欲しい。君に愛される男になりたいんだ。」
クリスティナの驚いた顔を眺めて愛しいその顔を隠すその髪を梳いた。
顔を赤くさせて、目を白黒させて俺を見つめるその紫の瞳が潤んでキラキラと輝いている。
「クリスティナと夫婦になりたいんだ」
ダメ押しに覆いかぶさりキスをするとふにゃりとその瞳が、その顔が緩み、コクリと頷いた。
一目惚れの様にきっと思われているだろうと思っていたが、クリスティナの言動からもしかしたら前回の記憶を持っているのかもしれないと、そう思い至る。
あの神は、我が娘の生まれ変わりと我が友のしつこさが結ばれるのは抗えない運命だと言った。
しかし彼女が望むならお前の唯一の番から解放し、何も知らないまっさらなままで生きる選択肢もある。
そちらは我妻に任せて来たから私は彼女の選択肢は知らない。
もし唯一を得られなければ暗黒龍の血を引く龍族は狂うと運命られている。良いのか?お前が今の記憶を持って戻れば唯一は彼女のままだ。
あの娘が記憶を消しお前の唯一から、記憶から解放されていた場合彼女は龍の番の女性特有の惹かれ合う運命は発生しない。
お前以外に惹かれる可能性もあるぞ?それを見てしまえばお前は必ず狂うだろう。
『彼女以外では意味が無い。アレは俺の全てなんだ。だが、彼女の決めた運命に従う。もう彼女を傷つけないと決めたんだ。』
情けない顔をした俺がそう言うと仕方ない、あの子がどんな選択をしたかは彼女を傷つけ、彼女の心を殺したお前には教えられない。
己の運命を突き進むがいい。
あの時俺はクリスティナは記憶を無くしやり直しの人生を歩くのだと思っていた。
例え今回、クリスティナが俺を知らなくとも彼女の幸せを願い遠くから見守ろうと思っていた。
でも無理だ。君が欲しくてたまらない。
「クリスティナ、君を」
ドーン!!
ガラガラ…
マクシミリアンがクリスティナの首筋に唇を寄せながら名を呼んだ…その瞬間にマクシミリアン達のいた部屋の扉が壁ごと砕け散った。
目を据わらせた男、テオファンの姿を確認するとマクシミリアンはおいおい、と脱力し目を見開いて固まるクリスティナを瞬時に隣室に移転させてテオファンからの攻撃を受け止める。
「へぇ、やっぱり君は今まで手を抜いていたんだな…」
時々騎士団の訓練所で手合わせをしていた。
テオファンは風と氷が特化した風雪龍と呼ばれる龍の血を継ぐ者だ。
その攻撃は素早く重い。
爆風がクリスティナのいる部屋に行かないように防御膜を展開するが既にテオファンの防御の陣が施されていた。
自分のクリスティナ(雌)を、他の雄が守っている。
その不快さに魔力が一瞬揺らぎ吹き荒れた。怒りを撒き散らさない様にとマクシミリアンは瞳に力を込める。
「知ってるか?風雪龍の長には特殊な能力が備わっている。不可侵と言って、記憶の捜索や改ざん巻き戻しを弾く。特殊な能力が。
この意味が理解出来る?」
あなたにおすすめの小説
さよなら、私の初恋の人
キムラましゅろう
恋愛
さよなら私のかわいい王子さま。
破天荒で常識外れで魔術バカの、私の優しくて愛しい王子さま。
出会いは10歳。
世話係に任命されたのも10歳。
それから5年間、リリシャは問題行動の多い末っ子王子ハロルドの世話を焼き続けてきた。
そんなリリシャにハロルドも信頼を寄せていて。
だけどいつまでも子供のままではいられない。
ハロルドの婚約者選定の話が上がり出し、リリシャは引き際を悟る。
いつもながらの完全ご都合主義。
作中「GGL」というBL要素のある本に触れる箇所があります。
直接的な描写はありませんが、地雷の方はご自衛をお願いいたします。
※関連作品『懐妊したポンコツ妻は夫から自立したい』
誤字脱字の宝庫です。温かい目でお読み頂けますと幸いです。
小説家になろうさんでも時差投稿します。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
【完結】「元カノが忘れられないんでしょう?」と身を引いた瞬間、爽やか彼氏の執着スイッチが入りました
恋せよ恋
恋愛
「元カノが忘れられないなら、私が身を引くわくべきよね」
交際一周年、愛するザックに告げた決別の言葉。
でも、彼は悲しむどころか、見たこともない
暗い瞳で私を追い詰めた。
「僕を捨てる? 逃げられると思っているの、アン」
私の知る爽やかな王子の仮面が剥がれ落ち、
隠されていた狂おしいほどの独占欲が牙を剥く。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?