雪うさぎ

文字の大きさ
24 / 24

ユキちゃんは見た!

しおりを挟む
僕はユキちゃん。エンマって人族の女の子の守護聖獣になってやって欲しいって神様から頼まれて地上に出てきたんだ☆

神様から色々話されたけど僕難しいのはわかんないんだ♪

でも、あの子を守り幸せに導く様にってのは理解できたよ?

あ、そう言えばこの世界には僕以外に、神経質な竜と優しく凛々しい虎の聖獣がいるんだよ?
他にも僕らみたいな上位の聖獣がいて、その契約者にあたる半分神に進化した半神って存在がいる。
そいつらについてはあまり人には言ってはいけないって神様から言われてるんだ。あ、契約者には言っていいって!

この世界に来てすぐ変な建物に連れてかれてその建物から気持ち悪い気配がしたんだ。
たぶん、悪魔だ。

でも、悪魔の気配はまだまだ小さい。
地上に出ると神様がかけてる光の守護があるからねすぐに本来の力は使えないはずなんだ?

その建物から帰るって言って着いたエンマの家で、近い位置から同じ上位聖獣の気配がした。その気配を辿るとルビーって白虎がいたんだ。
その隣には白竜のジュエルが。

『先程悪魔が召喚されていた』
『聖獣が器に』
…やっぱり出てきたばかりだったんだね。
『僕、昨日気配を感じたんだ。あの時に浄化したら良かった?』
『いや、今のランクでは難しいだろう。君まだランクが戻って無いんだろ?』
そーなんだよね?

本来なら100ランクで魔力値も6万超え、加護の+値も13000なんだけど今だと2ランクで魔力値は2万も無くて、加護の+値も1000なんだよね。

白虎達の力も少し戻っていないけど、上位の守護聖獣はみんな雌だからなのか極端に数値が下がるから滅多に地上になんか出ないのが常だ。

僕はエンマが大好きだから出てきたけど他の子だったら絶対に出ないよ!

ランクがせめて25は超えなくちゃ浄化は厳しいかも。

『ユキ殿。』
『僕はユキちゃん!』
『すまぬ、ユキちゃん殿』

むむ!殿を外す選択肢はないの?

『もう、ユキ殿でも良いよ…』
『ユキ殿はなぜ、雌なのに僕なのだ?』

『エンマの記憶を見てたら、小さい女の子は、ボクっ娘?ってのがあったんだ!だから、エンマが喜ぶかな?って』

ダメなの?

首を傾げるうさぎを見つめる白虎の眼差しに何かを感じ取った白竜が『ちっ、どいつもこいつもイチャイチャと』
と、毒づくがなんのことなのかわからず白虎と一緒に首を傾げた。


悪魔を退治する為にはエンマの魔力を高め自分の魔力をたくさん与える事が必要で。あの悪魔の襲撃に僕はギリギリ間に合わせることができた。


『良くやったな。』

『うん、僕やったよ!』

エンマはなんだかステファノが帰ってくるって浮かれていっぱい浮かれて良く壁とか扉にぶつかりそうになって侍女達にハラハラさせていた。

僕もルビーに会えるのすごく嬉しい!

『どうだったの?あのエンマのお友達だった男はダメだった?』
『いや、ステファノが浄化をもう一度かけた後にユキ殿の癒しの力?加護が発動した為助かる可能性が出てきた。』
『やっぱりかぁ、エンマ名前を呼び捨てにする意味知らないから。』

エンマには癒しの加護がエンマで言うところの転生チートを持っている。
血の繋がりと親愛の繋がりのある者を永遠に守り癒す力。

チートもチートな、この加護はエンマが親しくする者を、特に名前を呼び捨てする者達に対して発動する加護だ。

悪しきものから守り、正常な状態にする。

その力はマッシモにも効いていた。

本来なら悪魔に魂の半分と思考や意思を半分持っていかれる。

そしてすぐに悪魔に進化する。

けれどマッシモは思考も意思もマッシモが主導権を握っていた。

そして弱い立場に焦りを露わにする悪魔を見て、あの時ユキは癒しの力とエンマの加護の上から重ねがけをした。

『手遅れにならなくて良かったね?』

ずっと愛を綴った手紙に逃げて欲しいと書き連ねマッシモの手紙は全てロベルトとエンマの父が受け取っていた。
内容はエンマへの愛と父が召喚をしている所に行き父が母を生贄にしようとしていたのを見て自分が父を殺そうと決意したこと。哀れな父の意思も引き継いだこと。
エンマを愛していること。
エンマに逃げて欲しいことが書かれていたらしい。


『まぁ、後はステファノがどうにかするだろ。辺境の神殿の事を何やら探っていたぞ。』

『良かった。エンマ知らないうちに泣くんだ。知りたいって泣くんだ。』

『おいで、ユキ殿の方が泣いているではないか。』

『ぅう、ルビー!』

ぴょんぴょん

ぴょんぴょん

『…ルビー!でっかいよ!もふもふだと毛に覆われて僕ルビーの大好きな金の瞳が見えないし…』

『…ユキ…うさぎとはなんと言う破壊力』

『は?何言ってるの?ヾ(・д・` )ねーねー聞いてるの?』

結局、しばらく撃沈していたルビーが漸く己を取り戻し人型に姿を変えることで、落ち着いた。
『……ユキ、いいですか!2人だけの時以外ではこの姿はダメです!必ず、必ず、子供の姿か男の子の姿でいてください!』

なんでルビー敬語なの?


抱っこで甘えてくる、エンマとさほど変わらない年頃の姿になったユキ。
腰までの長いサラサラの白髪に金の瞳の美少女ボクっ娘の破壊力をルビーが知るのはそのすぐ後だった。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

お姫さんと呼ばないで

秋月朔夕
恋愛
華族の娘として生まれたからにはお家のために結婚しなさい。そう父に言われ続けて、わたしは今日幼馴染と結婚する。けれど洋館で出迎えた男は全く違う人だった。

惚れた男は根暗で陰気な同僚でした【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
イベント企画会社に勤める水木 茉穂は今日も彼氏欲しさに合コンに勤しむ、結婚願望が強い女だった。 ある日の週末、合コンのメンツが茉穂に合わず、抜け出そうと考えていたのを、茉穂狙いの男から言い寄られ、困っていた所に助けに入ったのは、まさかの男。 同僚で根暗の印象の男、【暗雨】こと村雨 彬良。その彬良が会社での印象とは全く真逆の風貌で茉穂の前に現れ、茉穂を助けたのである………。 ※♡話はHシーンです ※【Mにされた女はドS上司に翻弄される】のキャラを出してます。 ※ これはシリーズ化してますが、他を読んでなくても分かる様には書いてあると思います。 ※終了したら【プラトニックの恋が突然実ったら】を公開します。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

義兄様と庭の秘密

結城鹿島
恋愛
もうすぐ親の決めた相手と結婚しなければならない千代子。けれど、心を占めるのは美しい義理の兄のこと。ある日、「いっそ、どこかへ逃げてしまいたい……」と零した千代子に対し、返ってきた言葉は「……そうしたいなら、そうする?」だった。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

【完】経理部の女王様が落ちた先には

Bu-cha
恋愛
エブリスタにて恋愛トレンドランキング4位 高級なスーツ、高級な腕時計を身に付け ピンヒールの音を響かせ歩く “経理部の女王様” そんな女王様が落ちた先にいたのは 虫1匹も殺せないような男だった・・・。 ベリーズカフェ総合ランキング4位 2022年上半期ベリーズカフェ総合ランキング53位 2022年下半期ベリーズカフェ総合ランキング44位 関連物語 『ソレは、脱がさないで』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高4位 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高2位 『大きなアナタと小さなわたしのちっぽけなプライド』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高13位 『初めてのベッドの上で珈琲を』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高9位 『“こだま”の森~FUJIメゾン・ビビ』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高 17位 私の物語は全てがシリーズになっておりますが、どれを先に読んでも楽しめるかと思います。 伏線のようなものを回収していく物語ばかりなので、途中まではよく分からない内容となっております。 物語が進むにつれてその意味が分かっていくかと思います。

泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。

待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

処理中です...