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第二章 学校に来た
天使の新しいミッション
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朝の準備を終えて、正樹と優が学校に行く時間になった。
人類の二人は制服を着て鞄を持って玄関に立ったが、天使のミンティシアは部屋着のままで何も持っていない状態だった。
正樹は気になって訊いた。
「ミンティシアは学校には行かないの?」
その質問に天使は頷く。
「はい、天界の天使学校には行ってるんですけど、今は仕事でここに来ているので」
「ふーん、課外授業みたいな物かな」
考えても正樹に天界のことが分かるはずもない。ミンティシアが家にいるというのなら、言う通りに任せておくだけだった。
「学校が終わったら帰ってくるから、留守番をお願いね」
「はい、分かりました!」
優に言われてミンティシアは元気に返事をした。まるで優の妹みたいだなと正樹は思った。どちらが年上かは分からないけど。
我が家の天使に見送られて玄関を出て、正樹と優は一緒に学校への道を歩いていく。
いつもの登校の道だ。
今日もいつもの日常が始まる。そう思える朝だった。
学校とは行くのが面倒な場所だ。
天界の学校に通っていた頃、ミンティシアはずっとそう思っていた。
だって、そうだろう。授業は退屈だし、テストは難しいし、じっと座って話を聞いていなくちゃいけない。
そんな場所に誰が好き好んで行くというのだろう。遊んでいる方がずっと楽しい。
行かなくていいよと言われると、そりゃ家にいるだろうとミンティシアは思っていたのだが……
「あたしは今、学校に行きたいと思っている……? そんな馬鹿な!」
二人が出ていって静かになった家でごろごろしながら、ミンティシアは暇を持て余していた。
早く二人に帰ってきて欲しかった。さっき見送ったばかりなのに。
二人が何だかとても楽しい場所に出かけたように思えた。学校に行ったのに。
「うきー! 学校に行きたい!」
自分でも信じられない言葉を口にした。でも、行く気にはならなかった。そこが学校だから。近づく気にもならなかった。めんどくさそうだから。
「誰かが行けと言うのなら、行ってやっても良いんだけどな」
そんなことを思っていたところで電話が鳴った。
この家の電話に目を向ける。あそこではない。
鳴っているのはミンティシアの鞄の中のエンジェルスマホだった。
ミンティシアはスマホを取って電話に出た。
「もしもし」
「ミンティシア、使命は順調に進んでいますか?」
「はい! 天使長!」
丁寧に話す相手は天使長だった。だらけていたミンティシアはすぐに背筋を伸ばして綺麗に正座して返事をした。
天使長は優しいが切れると恐いのだ。使命を回されなくなったら、ミンティシアは天使として困ってしまう。
天使長は用件を事務的に伝えてくる。
「君の相手は学生だったでしょう。実は今回作戦のサポートのために、相手が学生である天使に、必要な物資を送ることに決まったのです。受け取りのボタンを押しなさい」
言われてスマホの画面を見ると、プレゼントのアイコンが跳ねていた。
ミンティシアは言われた通りにエンジェルスマホに表示されたプレゼントのアイコンを押した。ポンと音がして空中から箱が現れた。
天界から贈られた物資だ。テーブルの上に舞い降りたその箱をミンティシアは開けた。
「これは……!」
驚きとともに見つめる。
中に入っていたのは人類の通う学校の制服と鞄だった。
天使長は話を続ける。
「学校に行きなさい、ミンティシア。そこにはターゲットにとって数々の愛の出会いが待っています。そこで天使として彼を導くのです。必要な手続きはすでにこちらで済ませてあります。学校へ行くのです」
「分かりました」
いつもなら嫌だうんざりと思うところだろうが、今のミンティシアは学校に行きたい気分になっていた。
快く返事をすることが出来た。
正樹と優の通っている学校がどんな場所か気になったし、天使長の言う数々の愛の出会いが待っているという状況も気になった。
「君達が使命を果たせることを祈っていますよ」
天使長との通話が終わる。
ミンティシアはスマホを仕舞って、贈られた制服を手に取った。
それは優が着ていたのと同じ制服だった。
ミンティシアは楽しい気分になって、鼻歌を歌いながら袖を通していった。
人類の二人は制服を着て鞄を持って玄関に立ったが、天使のミンティシアは部屋着のままで何も持っていない状態だった。
正樹は気になって訊いた。
「ミンティシアは学校には行かないの?」
その質問に天使は頷く。
「はい、天界の天使学校には行ってるんですけど、今は仕事でここに来ているので」
「ふーん、課外授業みたいな物かな」
考えても正樹に天界のことが分かるはずもない。ミンティシアが家にいるというのなら、言う通りに任せておくだけだった。
「学校が終わったら帰ってくるから、留守番をお願いね」
「はい、分かりました!」
優に言われてミンティシアは元気に返事をした。まるで優の妹みたいだなと正樹は思った。どちらが年上かは分からないけど。
我が家の天使に見送られて玄関を出て、正樹と優は一緒に学校への道を歩いていく。
いつもの登校の道だ。
今日もいつもの日常が始まる。そう思える朝だった。
学校とは行くのが面倒な場所だ。
天界の学校に通っていた頃、ミンティシアはずっとそう思っていた。
だって、そうだろう。授業は退屈だし、テストは難しいし、じっと座って話を聞いていなくちゃいけない。
そんな場所に誰が好き好んで行くというのだろう。遊んでいる方がずっと楽しい。
行かなくていいよと言われると、そりゃ家にいるだろうとミンティシアは思っていたのだが……
「あたしは今、学校に行きたいと思っている……? そんな馬鹿な!」
二人が出ていって静かになった家でごろごろしながら、ミンティシアは暇を持て余していた。
早く二人に帰ってきて欲しかった。さっき見送ったばかりなのに。
二人が何だかとても楽しい場所に出かけたように思えた。学校に行ったのに。
「うきー! 学校に行きたい!」
自分でも信じられない言葉を口にした。でも、行く気にはならなかった。そこが学校だから。近づく気にもならなかった。めんどくさそうだから。
「誰かが行けと言うのなら、行ってやっても良いんだけどな」
そんなことを思っていたところで電話が鳴った。
この家の電話に目を向ける。あそこではない。
鳴っているのはミンティシアの鞄の中のエンジェルスマホだった。
ミンティシアはスマホを取って電話に出た。
「もしもし」
「ミンティシア、使命は順調に進んでいますか?」
「はい! 天使長!」
丁寧に話す相手は天使長だった。だらけていたミンティシアはすぐに背筋を伸ばして綺麗に正座して返事をした。
天使長は優しいが切れると恐いのだ。使命を回されなくなったら、ミンティシアは天使として困ってしまう。
天使長は用件を事務的に伝えてくる。
「君の相手は学生だったでしょう。実は今回作戦のサポートのために、相手が学生である天使に、必要な物資を送ることに決まったのです。受け取りのボタンを押しなさい」
言われてスマホの画面を見ると、プレゼントのアイコンが跳ねていた。
ミンティシアは言われた通りにエンジェルスマホに表示されたプレゼントのアイコンを押した。ポンと音がして空中から箱が現れた。
天界から贈られた物資だ。テーブルの上に舞い降りたその箱をミンティシアは開けた。
「これは……!」
驚きとともに見つめる。
中に入っていたのは人類の通う学校の制服と鞄だった。
天使長は話を続ける。
「学校に行きなさい、ミンティシア。そこにはターゲットにとって数々の愛の出会いが待っています。そこで天使として彼を導くのです。必要な手続きはすでにこちらで済ませてあります。学校へ行くのです」
「分かりました」
いつもなら嫌だうんざりと思うところだろうが、今のミンティシアは学校に行きたい気分になっていた。
快く返事をすることが出来た。
正樹と優の通っている学校がどんな場所か気になったし、天使長の言う数々の愛の出会いが待っているという状況も気になった。
「君達が使命を果たせることを祈っていますよ」
天使長との通話が終わる。
ミンティシアはスマホを仕舞って、贈られた制服を手に取った。
それは優が着ていたのと同じ制服だった。
ミンティシアは楽しい気分になって、鼻歌を歌いながら袖を通していった。
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