本当に心の闇は消えますか?

星河しょう

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GW前編〜初めてのデート〜

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GWの初日、二人は文学部の部屋にいた。
朝から、夕方まで本を読み続けている。

図書室と同じ本の量だ、読み切れるわけではないが、お互いに読んでみたい本を読む。そして、感想を言い合う。この行為を繰り返していた。

一日で4冊ずつ読んだ。やっぱり、本を読むってことに慣れていない俺は、途中で、だらけてしまう。
その度に、唯は励ましてくれる。
そして、4冊読めたのだ。
「偉いね、4冊読めた。」
「読めるわ、なんとかだけど。」
「私には、携帯しか見てなかった気がするなー。」
「見てないから。」
冗談を言いながら、二人は学校を出た。
帰り道、次の日から2日間は学校が空いてないということで、二人で予定を立てることにした。

「明日、どこかに行こう!!」唯が誘う。
「いいよ、どこにする??」聞く俺。
「優くんが決めて」
「じゃあ、気の向くままに」
「それ絶対、当日も決まってないやつじゃん。」

って言いながら、明日はショッピングでもしようかと決まった。大型ショッピングモールに遊びに行くことにしたのだ。

その日の夜、LINEが唯から届いた。
「明日、制服で来てね♪」
「まぁ、いいよ、服考えなくて済むし。」
「なら、私服?」
「制服で。」
俺は、そのまま寝た。

次の日、待ち合わせ場所に行くと、半袖の制服を着た唯が待っていた。
「ごめん、もしかして待った?」
「ううん、私もさっき着いたところ。行こっ!!」
「半袖、かわいいじゃん。」
「お、優くん、少しは私のこと見てくれるようになった、嬉しい♪優くんは、普通だね。」
「当たり前だろ、変わらんよ。」
笑いながら、唯は俺の手を握って歩き出す。
「私ね、服が欲しいの、今日は優くんが選んで。」
「俺が?まぁ、いいけど。」
「私も選んであげるから。」
そう言って、目的地に入る。

「たくさんお店があるから分からない。おすすめどこ?」
「それじゃ、私が普段着てそうな服になっちゃうじゃん。歩きながら決めよ。」

何店舗か見て歩き疲れた二人は、フードコートでご飯を食べていた。
「食堂みたい。」
「食堂でしょ。」
二人は、同じ机に唐揚げ定食とオムライスといった、光景が目の前に現れた。
「食べたいものは違うね。」
「普通、一緒にするものなの?」
「う~ん、フードコートは好きに食べる場所だよ、きっと。」
二人は、昼ご飯を食べ始めた。
食べ終わり頃、俺は話しかけた。
「俺、2番目に見たあの店に行きたい。」
「いいよ、なにか、あったの?」
「唯に似合いそうかな?って服、決めた。」
唯は微笑んで、「分かった。」と言った。

そして、向かった場所は、女の子らしいワンピースが揃うお店へ。
「これを着て欲しい。」
差し出したのは、ピンクのワンピース。俗にいうガーリッシュ系統の服だ。
「こんな色なの、着たことないよ。ワンピースでも、黒とかなのに。」
「そうだと思ったんだけど、この色、似合うと思った。」
「分かった!!これ買うね。」
唯は嬉しそうに買った服を見る。
そして、「じゃあ、私はここ!!」
今度は、かなり外観は派手なお店に入って行った。
「ジーパンとシャツでしょ、あとは、上に羽織るカーディガンとスニーカー。これで。」
「絶対にしないパターンの服装だなぁ。」
「でしょ、外出してもTシャツにジーパンみたいな感じな気がして。」
お見事!!正解。と言いたくなるほど、当たってた。
すると、彼女は言った。
「あのワンピースなら、靴は、と。」
唯は、少し高いヒールを買った。

「これで、準備OK!!っと。」
「なんの!?」
「え、明日のデートの服装だよ!!」
「え、これ、デートじゃないの??」
「デートだよ。ただし、お互いのデートの準備。」
俺はこれを聞いて、初めて女の子の凄さを知った。

「明日、いっぱい遊ぼうね!!」
「お、おう。」
そう言って、帰ることになった。

寝る前、唯から、LINE。
「明日、今日買った服じゃないと、怒るから。」
「分かった。」
いや、分からないって、そんなの。
てか、怒られても。と思いながら、彼女に従うことにした。

そして、明日を迎えた。
晴天だった。
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