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馬術。
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馬術会場に着くと出場する人たちが集まってきていた。
私は男子の部に参加するためルネとして名前を提出する。名前を提出すると同時に馬に装着するゼッケンをもらった。
「僕のゼッケンは15番か…」15番と言うことは16番の人と戦うことになる。まだ予選開始まで少し時間がありそうなのでビアンカの試合を見にいくことにした。
女子の部の会場は少し男子の会場より狭いみたいだ。距離も短く障害物の数も少し少ないように感じる。
「ルネ。来てくださったんですね。」障害物を見ながらどんな感じかシミュレーションしていると前から馬を連れたビアンカが現れた。
白馬の馬で毛並み綺麗に整えられいる。
「ビアンカの可愛くて美しい姿を見に来たんだ。」頭を撫でるとビアンカは少し照れながら「ありがとうございます。」と言葉を返してくれた。照れた姿がとてもかわいい。
「あ、あのルネ。私頑張りますので、最後まで見ていてくださいね!」
「もちろんだよ。ビアンカの可愛い姿を最後まで見届けると誓おう。だから今は目の前のことに集中して頑張っておいで。」お兄様がいつも義姉様方に行うやり方を真似しながら顎を少し持ち上げてビアンカに話しかけると真っ赤になってしまった。
これはもしかしたらうまく行っているのかな…
周りのお姉様方から「きゃー」と黄色い声が聞こえていることを察するに恐らく大丈夫だと思うんだけど…
不安な顔でビアンカを見ると、ビアンカと目が合った。ビアンカがクスりと笑って「ありがとうございます。行ってまいりますね。」と言って馬を連れて去っていった。
ビアンカは10番目と中間あたりだったが、ここまでの人たちはスピードはある程度あるものの馬が障害に当たることが多く馬達が綺麗に障害物を、跳べている姿は見れていなかった。ビアンカがどんな馬術を見せてくれるのか今から楽しみだ。
『これよりビアンカ・ルクレールによる馬術競技をおこないます。』
放送が流れると同時にビアンカが馬に乗って会場に現れた。
馬が少し落ち着き、大丈夫そうなタイミングで手を軽く挙げてから走り始める。
障害物は。等間隔に10本のバーが置いてあるが、バーの高さはランダムでそれぞれ高さが少し変わる。
スピードを出しすぎず丁寧にバーを飛び越えながら走り始めた。5本目までは順調に飛ぶことができていた。6本目恐らくこの中で1番高いバーの高さだろう。馬の胴のあたりを軽く叩き少し落ち着けてから走りはじめる。
皆が、ごくりと唾を飲む声が聞こえた。馬が歩き始め少し助走をつけながら飛ぶ。バーがからんからんと音を鳴らしたので少し足がぶつかってしまったようだが、なんとかバーを落とさずに済んだようだ。
皆から拍手が起きていた。ばーにぶつかった分少しばかり増点になるだろうが、落としてはいないので大丈夫だろう。その後の4本は軽々と跳んでゴールをした。
スピードはあまり出ていなかったけど減点がない分他の人たちよりも得点はいいだろう。得点まで見ておきたかったが、私もあまり時間がなかったのでそのまま自分の会場へと移動した。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
会場に戻ると現在、12番目の人までが終わっているようだったので、私も急いで馬小屋へ行き準備を進める。
「アイビー。今日もよろしく頼むよ。いつも通り黒い毛並みがとても美しいね。」少し褒めてあげると鼻をブルルルと鳴らして喜んだくれている。
アイビーは小さい頃からずっと一緒にいる家族で、黒をベースとしたとてもかっこいい馬だ。そして少しまつ毛が長く目がくりっとしているところもとてもかわいい。
私はアイビーに乗って会場へ戻り、審判の方へ名前を伝える。
『これより、ルネ・アズーロによる馬術競技を行います。』
遠くからお祖父様の声が聞こえる。本当によく通る声だ。おかげで気持ちが少し落ち着いてきたのがありがたい。
男子の部は女子の競技と違ってバーが15本となっているそして、全体的にバーの高さが高い。
1番高いバーの位置で身長の半分くらいの位置だろうか。他の高さならいつもアイビーと遊んでいるバーの高さに近いから大丈夫そうだけど、高いものだけ少し心配かもしれない。
「アイビー、よろしく頼むよ。」軽く首の辺りをポンポンと叩くとアイビーが少しその場で足踏みした。息を整えてから手を挙げて馬術競技をスタートする。初めの低いバーから10本目までは問題なく跳ぶことができた。問題はこの1番高いバーだけど、少しアイビーを落ち着かせてからスタートする。いつもより身体をアイビーに近づけて助走を出して走りはじめるとなんとか綺麗に跳ぶことができた。その後の4本も難なくクリアできたのであとはタイムだけだ。私の得点はトータル30点だった。特に増点されることもなく、秒数のみだったので差額なしで好調な出だしだったのは嬉しい。
アイビーから降りて少し撫でてから「ありがとう」と伝える。
16番目の人が終えるのをアイビーとまっていると得点が表示される。この時が1番ドキドキだ。
「只今の得点、40,8。勝者ルネ・アズーロ。」
「ルネーよくやったー!かっこよかったぞー!!!」
大きな声が響き渡る。少し恥ずかしいけど、無事一回戦進出できたのは良かった。次は14番の人と行うことになるので、集中力を切らさないようにしながら、エントリーも兼ねて剣術の会場へ向かった。
私は男子の部に参加するためルネとして名前を提出する。名前を提出すると同時に馬に装着するゼッケンをもらった。
「僕のゼッケンは15番か…」15番と言うことは16番の人と戦うことになる。まだ予選開始まで少し時間がありそうなのでビアンカの試合を見にいくことにした。
女子の部の会場は少し男子の会場より狭いみたいだ。距離も短く障害物の数も少し少ないように感じる。
「ルネ。来てくださったんですね。」障害物を見ながらどんな感じかシミュレーションしていると前から馬を連れたビアンカが現れた。
白馬の馬で毛並み綺麗に整えられいる。
「ビアンカの可愛くて美しい姿を見に来たんだ。」頭を撫でるとビアンカは少し照れながら「ありがとうございます。」と言葉を返してくれた。照れた姿がとてもかわいい。
「あ、あのルネ。私頑張りますので、最後まで見ていてくださいね!」
「もちろんだよ。ビアンカの可愛い姿を最後まで見届けると誓おう。だから今は目の前のことに集中して頑張っておいで。」お兄様がいつも義姉様方に行うやり方を真似しながら顎を少し持ち上げてビアンカに話しかけると真っ赤になってしまった。
これはもしかしたらうまく行っているのかな…
周りのお姉様方から「きゃー」と黄色い声が聞こえていることを察するに恐らく大丈夫だと思うんだけど…
不安な顔でビアンカを見ると、ビアンカと目が合った。ビアンカがクスりと笑って「ありがとうございます。行ってまいりますね。」と言って馬を連れて去っていった。
ビアンカは10番目と中間あたりだったが、ここまでの人たちはスピードはある程度あるものの馬が障害に当たることが多く馬達が綺麗に障害物を、跳べている姿は見れていなかった。ビアンカがどんな馬術を見せてくれるのか今から楽しみだ。
『これよりビアンカ・ルクレールによる馬術競技をおこないます。』
放送が流れると同時にビアンカが馬に乗って会場に現れた。
馬が少し落ち着き、大丈夫そうなタイミングで手を軽く挙げてから走り始める。
障害物は。等間隔に10本のバーが置いてあるが、バーの高さはランダムでそれぞれ高さが少し変わる。
スピードを出しすぎず丁寧にバーを飛び越えながら走り始めた。5本目までは順調に飛ぶことができていた。6本目恐らくこの中で1番高いバーの高さだろう。馬の胴のあたりを軽く叩き少し落ち着けてから走りはじめる。
皆が、ごくりと唾を飲む声が聞こえた。馬が歩き始め少し助走をつけながら飛ぶ。バーがからんからんと音を鳴らしたので少し足がぶつかってしまったようだが、なんとかバーを落とさずに済んだようだ。
皆から拍手が起きていた。ばーにぶつかった分少しばかり増点になるだろうが、落としてはいないので大丈夫だろう。その後の4本は軽々と跳んでゴールをした。
スピードはあまり出ていなかったけど減点がない分他の人たちよりも得点はいいだろう。得点まで見ておきたかったが、私もあまり時間がなかったのでそのまま自分の会場へと移動した。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
会場に戻ると現在、12番目の人までが終わっているようだったので、私も急いで馬小屋へ行き準備を進める。
「アイビー。今日もよろしく頼むよ。いつも通り黒い毛並みがとても美しいね。」少し褒めてあげると鼻をブルルルと鳴らして喜んだくれている。
アイビーは小さい頃からずっと一緒にいる家族で、黒をベースとしたとてもかっこいい馬だ。そして少しまつ毛が長く目がくりっとしているところもとてもかわいい。
私はアイビーに乗って会場へ戻り、審判の方へ名前を伝える。
『これより、ルネ・アズーロによる馬術競技を行います。』
遠くからお祖父様の声が聞こえる。本当によく通る声だ。おかげで気持ちが少し落ち着いてきたのがありがたい。
男子の部は女子の競技と違ってバーが15本となっているそして、全体的にバーの高さが高い。
1番高いバーの位置で身長の半分くらいの位置だろうか。他の高さならいつもアイビーと遊んでいるバーの高さに近いから大丈夫そうだけど、高いものだけ少し心配かもしれない。
「アイビー、よろしく頼むよ。」軽く首の辺りをポンポンと叩くとアイビーが少しその場で足踏みした。息を整えてから手を挙げて馬術競技をスタートする。初めの低いバーから10本目までは問題なく跳ぶことができた。問題はこの1番高いバーだけど、少しアイビーを落ち着かせてからスタートする。いつもより身体をアイビーに近づけて助走を出して走りはじめるとなんとか綺麗に跳ぶことができた。その後の4本も難なくクリアできたのであとはタイムだけだ。私の得点はトータル30点だった。特に増点されることもなく、秒数のみだったので差額なしで好調な出だしだったのは嬉しい。
アイビーから降りて少し撫でてから「ありがとう」と伝える。
16番目の人が終えるのをアイビーとまっていると得点が表示される。この時が1番ドキドキだ。
「只今の得点、40,8。勝者ルネ・アズーロ。」
「ルネーよくやったー!かっこよかったぞー!!!」
大きな声が響き渡る。少し恥ずかしいけど、無事一回戦進出できたのは良かった。次は14番の人と行うことになるので、集中力を切らさないようにしながら、エントリーも兼ねて剣術の会場へ向かった。
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