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みんなのスキルはなんだろな
領地会議が始まったので、まずは精霊について話し合いをします
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部屋に入ると、すでに貴族たちが揃っていた。
お父様達も席に着いており、お父様の隣の席へ腰を下ろした。
お父様が皆へ挨拶をする。
「今日は急遽集まっていただき感謝する。通常であれば3歳でお披露目の予定なのだが、今回の会議に大きく関わってくるため呼んだ。私達の娘エヴァンジェリンだ。エヴァンジェリン、挨拶しなさい。」
私はすっと席を立ち、『おはちゅにおめにかかりましゅ。アイザック・アーバントがとうしゅ、ちょうじょのエヴァンジェリンともうちましゅ。ほんじちゅはみなしゃまにおあいできたこと、かんしゃにたえましぇん。どうじょ、よろしくお願いいたしましゅ。』そう言ってカーテシーをする。
ちょっとヨロヨロしたけど何とか持ちこたえた。
挨拶が終わり席に着くと、ついに会議が幕を開けた。
まずは現状の報告会だ。どのくらい砂漠化が進んでいるのか。民衆の様子などを報告しあっている。
因みにこの領地はすごく大きくなっており、以前お祖父様がいた場所はイボーク辺境伯領、そして右側をイートン侯爵領、左側をイーザイ侯爵領がある。そして私たちの領地のすぐ上にはイーナン伯爵領だ。ここは私たちの地域と隣接しているため少し小さくなっている。東西南北に位置する真ん中には小さい領地が並んでいる。それぞれが領地を管轄しており、その全ての領地を束ねるのが私達公爵家になる。
大体、小さな村を管理している男爵家や子爵家はあまり時間が取れず来れない場合が多いため、近隣の伯爵家が話を聞き、こちらへ意見を持ってくるシステムだ。
もちろん放置という訳には行かないので3ヶ月に一回お祖父様とお父様がわかれて視察に出向いている。
そして今日は伯爵家含む全10家が来ている状態だ。もちろん1人ではなく奥様や、後継人をつれてきているので、大体二人から三人で参加されている。
「今年は少しずつ砂漠化が治まってきている地域もある今日はそのことについてわかったことがあるので話しておきたい。この話は他言無用で頼む。」
その一言から精霊の話、精霊石の話が始まった。
「皆も知っていると思うが、精霊の物語。これは代々この領地貴族が子供に話す寝物語として伝えられている。実はその伝承が本当の話だったのだ。」
この言葉を皮切りにお父様が今までにあった真実を始めた。
それを真剣な眼差しで聞いている人達。実は今日集まっている人達はお父様とおなじ志を持つ人ばかりだそうだ。子爵家や男爵家になってくると上に上がろうとする人達が多く、王族に媚び売っている人達が多くいるみたい。
だからこそ、今日の会議は話が進みやすかった。
進んでいく中で出た疑問、「誰でも精霊と契約ができるのか」ということについては、「精霊石を見つければ可能」とお父様が伝えていた。実際に私たちの精霊を見せてあげることで信憑性も増し、話が進みやすくなったと思う。また、来る途中で以前砂漠化していたところを見てきたのだろう。
皆の意見は「民の暮らしを豊かにすること」だそうだ。
そのためにも、まずは貴族自ら精霊石をさがし、精霊を呼び出すことをする。という話で纏まった。
ただ、闇、光、緑、水についてはある程度分かっているので伝えることが出来たが、他のことについては分からない部分も多いため、今後わかり次第伝えるということ。先ずは、緑と水の精霊と契約から始めて欲しいということを話した。一気に上手くやってもいいことは無いから、一つ一つクリアしていくことが大切だ。
こうして精霊についてはある程度話が決まったので1度昼食を取ったあと、スキルについての話し合いが行われることになった。
お父様達も席に着いており、お父様の隣の席へ腰を下ろした。
お父様が皆へ挨拶をする。
「今日は急遽集まっていただき感謝する。通常であれば3歳でお披露目の予定なのだが、今回の会議に大きく関わってくるため呼んだ。私達の娘エヴァンジェリンだ。エヴァンジェリン、挨拶しなさい。」
私はすっと席を立ち、『おはちゅにおめにかかりましゅ。アイザック・アーバントがとうしゅ、ちょうじょのエヴァンジェリンともうちましゅ。ほんじちゅはみなしゃまにおあいできたこと、かんしゃにたえましぇん。どうじょ、よろしくお願いいたしましゅ。』そう言ってカーテシーをする。
ちょっとヨロヨロしたけど何とか持ちこたえた。
挨拶が終わり席に着くと、ついに会議が幕を開けた。
まずは現状の報告会だ。どのくらい砂漠化が進んでいるのか。民衆の様子などを報告しあっている。
因みにこの領地はすごく大きくなっており、以前お祖父様がいた場所はイボーク辺境伯領、そして右側をイートン侯爵領、左側をイーザイ侯爵領がある。そして私たちの領地のすぐ上にはイーナン伯爵領だ。ここは私たちの地域と隣接しているため少し小さくなっている。東西南北に位置する真ん中には小さい領地が並んでいる。それぞれが領地を管轄しており、その全ての領地を束ねるのが私達公爵家になる。
大体、小さな村を管理している男爵家や子爵家はあまり時間が取れず来れない場合が多いため、近隣の伯爵家が話を聞き、こちらへ意見を持ってくるシステムだ。
もちろん放置という訳には行かないので3ヶ月に一回お祖父様とお父様がわかれて視察に出向いている。
そして今日は伯爵家含む全10家が来ている状態だ。もちろん1人ではなく奥様や、後継人をつれてきているので、大体二人から三人で参加されている。
「今年は少しずつ砂漠化が治まってきている地域もある今日はそのことについてわかったことがあるので話しておきたい。この話は他言無用で頼む。」
その一言から精霊の話、精霊石の話が始まった。
「皆も知っていると思うが、精霊の物語。これは代々この領地貴族が子供に話す寝物語として伝えられている。実はその伝承が本当の話だったのだ。」
この言葉を皮切りにお父様が今までにあった真実を始めた。
それを真剣な眼差しで聞いている人達。実は今日集まっている人達はお父様とおなじ志を持つ人ばかりだそうだ。子爵家や男爵家になってくると上に上がろうとする人達が多く、王族に媚び売っている人達が多くいるみたい。
だからこそ、今日の会議は話が進みやすかった。
進んでいく中で出た疑問、「誰でも精霊と契約ができるのか」ということについては、「精霊石を見つければ可能」とお父様が伝えていた。実際に私たちの精霊を見せてあげることで信憑性も増し、話が進みやすくなったと思う。また、来る途中で以前砂漠化していたところを見てきたのだろう。
皆の意見は「民の暮らしを豊かにすること」だそうだ。
そのためにも、まずは貴族自ら精霊石をさがし、精霊を呼び出すことをする。という話で纏まった。
ただ、闇、光、緑、水についてはある程度分かっているので伝えることが出来たが、他のことについては分からない部分も多いため、今後わかり次第伝えるということ。先ずは、緑と水の精霊と契約から始めて欲しいということを話した。一気に上手くやってもいいことは無いから、一つ一つクリアしていくことが大切だ。
こうして精霊についてはある程度話が決まったので1度昼食を取ったあと、スキルについての話し合いが行われることになった。
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