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聖獣王をさがします
街に行きます②
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糸屋さんは直ぐ向かいにあって、出て直ぐ向かってみると、今度はみるからに職人ですって感じの男の人が出てきた。
「おう、なにしにきた?」少しぶっきらぼうに話す感じも職人って感じだ。
『太めの布が吊るせるくらいのひもがほしいんでしゅが、ありましゅか?』
本当は縄がいいんだけど、難しいだろうしということで少し頑丈な紐がないか聞いてみる。
「あるよ。これでいいか」
そう言って紐を出してくれた。少し太めで強度も大丈夫そうだ。
これが有れば蔓をあんで作る必要も無いから安心だね。うん、あとは使ってみないと分からないし取り敢えずこれを買ってみよ!
『あい!これでおねがいしましゅ。』そう言ってお金を渡した。
渡したのはサーシャだけどね!
お金についてはもう少ししたら教えてくれるって。今日は我慢だそうです。
あとはさいごに鍛治屋さんかな。鉄の棒を作ってくれるのは…
そう思って鍛冶屋さんに連れてってもらった。
鍛冶屋さんは少し奥まったところに1軒あった。キルトのお姉さんが言ってたけど、かなり頑固なおじさんらしい。でもその腕は確かだって言ってた。結構、門前払い食らう人もいるんだって。私も門前払いされなきゃいいんだけどな。
少しドキドキしながらお店の扉を開ける。しかし、お店の方は誰もいないみたいだ…
『ごめんくだしゃい!だれかいましぇんか?』
大きな声で聞いてみると、奥からカンカンカンと音が聞こえる。
もしかしたら聞こえてないだけなけかもしれない。もう一度大きな声で聞いてみると、中から「うるせぇ!」と声が聞こえた。
聞こえてるんじゃん…
でもこれ以上声かけると、今度は出てけって言われそうだしね。少し黙って色々お店を見ていることにした。
鑑定を密かに使いながらお店のものを見ているとどれもこれもSランク級の出来だ。
鑑定で誰かが作ったものを見ていくと、大体E~SSとランクが出るようになっている。素材でももちろん差はあるのだが素材プラスつくった人の腕でランクが決まるみたいだ。屋敷で料理人が料理している時にも出ていた。同じ料理でも料理長が作るのはSランク、新米料理人がつくるとDランクとか…味見もしてみたけどアジも違った。これは熟練度なども関係しているのだと思う。
そしてこの店にあるものは全部Sランクだ!本当にすごい。
お店を見てると作業が終わったのか、おじさんが出てきた。
「なんだ。嬢ちゃん、まだいたのか。」すごくぶっきらぼうな声で言われた。
『あい!おじしゃんにおねがいがあってきまちた。鉄で長い棒をつくってほしおんでしゅ!できればおりたためるよーにしてくだしゃい。できましゅか?おじしゃんのおみせのものは、ぜんぶいっきゅうひんでしゅ。おじしゃんにつくってもらえたらうれしいんでしゅが、どうでしょうか?』
すごく人を殺しそうな目で見られていたけど、ここで目を逸らしたらダメだと思い、目を合わせてにらめっこする。
「はぁ、わかったわかった。つくってやるから時間をくれ。幾つ必要なんだ。」
この勝負私の勝ちだ!!
『ありがとうござましゅ。人よりたかいながさで、9ほんほしいでしゅ。お願いしましゅ。』
そう言って頭を下げると、結構多いなと言いながら、2日後取りに来てくれと言われた。
2日後ならぎりぎり間に合いそうだ!良かった。
私も『ふつかご、また来ましゅ』と伝え、お店を出た。
見た目より優しいおじさんで安心した。
テントの道具も揃ったので、あとは帰って、布とかを縫ったりしてかたちをつくだけだ。
サーシャ、ハンスと一緒におうちに帰って、明日布などは完成させよう。
こうして初めての町探索は終了した。
あぁ、迷わなくてよかったです!!
「おう、なにしにきた?」少しぶっきらぼうに話す感じも職人って感じだ。
『太めの布が吊るせるくらいのひもがほしいんでしゅが、ありましゅか?』
本当は縄がいいんだけど、難しいだろうしということで少し頑丈な紐がないか聞いてみる。
「あるよ。これでいいか」
そう言って紐を出してくれた。少し太めで強度も大丈夫そうだ。
これが有れば蔓をあんで作る必要も無いから安心だね。うん、あとは使ってみないと分からないし取り敢えずこれを買ってみよ!
『あい!これでおねがいしましゅ。』そう言ってお金を渡した。
渡したのはサーシャだけどね!
お金についてはもう少ししたら教えてくれるって。今日は我慢だそうです。
あとはさいごに鍛治屋さんかな。鉄の棒を作ってくれるのは…
そう思って鍛冶屋さんに連れてってもらった。
鍛冶屋さんは少し奥まったところに1軒あった。キルトのお姉さんが言ってたけど、かなり頑固なおじさんらしい。でもその腕は確かだって言ってた。結構、門前払い食らう人もいるんだって。私も門前払いされなきゃいいんだけどな。
少しドキドキしながらお店の扉を開ける。しかし、お店の方は誰もいないみたいだ…
『ごめんくだしゃい!だれかいましぇんか?』
大きな声で聞いてみると、奥からカンカンカンと音が聞こえる。
もしかしたら聞こえてないだけなけかもしれない。もう一度大きな声で聞いてみると、中から「うるせぇ!」と声が聞こえた。
聞こえてるんじゃん…
でもこれ以上声かけると、今度は出てけって言われそうだしね。少し黙って色々お店を見ていることにした。
鑑定を密かに使いながらお店のものを見ているとどれもこれもSランク級の出来だ。
鑑定で誰かが作ったものを見ていくと、大体E~SSとランクが出るようになっている。素材でももちろん差はあるのだが素材プラスつくった人の腕でランクが決まるみたいだ。屋敷で料理人が料理している時にも出ていた。同じ料理でも料理長が作るのはSランク、新米料理人がつくるとDランクとか…味見もしてみたけどアジも違った。これは熟練度なども関係しているのだと思う。
そしてこの店にあるものは全部Sランクだ!本当にすごい。
お店を見てると作業が終わったのか、おじさんが出てきた。
「なんだ。嬢ちゃん、まだいたのか。」すごくぶっきらぼうな声で言われた。
『あい!おじしゃんにおねがいがあってきまちた。鉄で長い棒をつくってほしおんでしゅ!できればおりたためるよーにしてくだしゃい。できましゅか?おじしゃんのおみせのものは、ぜんぶいっきゅうひんでしゅ。おじしゃんにつくってもらえたらうれしいんでしゅが、どうでしょうか?』
すごく人を殺しそうな目で見られていたけど、ここで目を逸らしたらダメだと思い、目を合わせてにらめっこする。
「はぁ、わかったわかった。つくってやるから時間をくれ。幾つ必要なんだ。」
この勝負私の勝ちだ!!
『ありがとうござましゅ。人よりたかいながさで、9ほんほしいでしゅ。お願いしましゅ。』
そう言って頭を下げると、結構多いなと言いながら、2日後取りに来てくれと言われた。
2日後ならぎりぎり間に合いそうだ!良かった。
私も『ふつかご、また来ましゅ』と伝え、お店を出た。
見た目より優しいおじさんで安心した。
テントの道具も揃ったので、あとは帰って、布とかを縫ったりしてかたちをつくだけだ。
サーシャ、ハンスと一緒におうちに帰って、明日布などは完成させよう。
こうして初めての町探索は終了した。
あぁ、迷わなくてよかったです!!
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