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3年目は…!?
お酒が飲みたい!
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「何も無い日なんて久しぶりね。」
蜂蜜ができて数日。数年ぶりに休みを貰った。
なんでも働きすぎだから休んでくれとフィリベールにお願いされたのだ。
フィリベールだって、働きすぎだと思うのだが、「趣味なので」と言われてしまった。
趣味が領地改革ってどういうこと!?って思ったけど、私も半分は自分が食べたいものとかやりたい事をやっているのだから趣味に近いのかもしれない。
1日休みはあまりないので、久しぶりに子供たちと一緒に出かけようかと思っていたんだけど、子供たちは数日前からお母様と一緒に王都に行っていて、1人だったことをすっかり忘れていた。
「エリーとラルフお兄様も数日前から王都に行っているのよね。」
蜂蜜ができた日の夜、急に声をかけてきたかと思ったら「俺だってフィリベールみたいに仕事できるんだからな!!」とだけ言って去っていったものだから吃驚したものだ。
後でラルフお兄様がこっそり教えてくれたが、フィリベールにライバル心を燃やしているらしい。
フィリベールとエリーは立場が違うのだし、そこでライバル心を燃やす意味が全然分からなかったけど、きっと2人には見えない何かがあるんだろう。
「それにしても…今日は暇ね…こういう日はお酒が飲みたくなるわぁ。」
前世では金曜日の夜子供が寝た後や、仕事終わりに1人で晩酌するのが楽しみだった。
そのために美味しい地酒を探してはこっそりバレないところに隠していたものだ。
…
……
………
「…そうだわ!!ずっと…何か足りないと思っていたのよ…お酒が足りなかったんだわ!!」
この世界にあるのはワインだけで、他にお酒の種類は無い。麦はあるのにビールは無いし、地酒や焼酎、ウイスキーも勿論ない。
「ビールは麦があるし、焼酎はさつまいもがあるから何とかなりそうね。地酒はフローライト領とホワイトベリル領で生産できるようにフレデリクお兄様に頼んでみようかしら。やっぱり日本人と言えば…地酒だものね!!」
ビールに関してはカラハナソウというホップになるものが必要だけど、カラハナソウはスフェレライト領で見かけていない。やはり少し暖かい気候だからだろうか…
もしかしたら、フローライト領のほうがここより涼しいからあるかもしれない。図を書いてフレデリクお兄様に探してみてもらおうと心に決める。
「芋焼酎作るには麹菌も必要だけど、このタイミングで塩麹とか作るのもありかもしれないわね。」
料理の幅も広がるし、少し固くて臭みのあるお肉も柔らかくして美味しく食べることができるようになる。
「んふふ…夢が広がるわ!お酒にあうおつまみもかんがえてー。月を見ながら晩酌…。これに温泉なんてあったらもう完璧よね。」
「それで、その夢の構想はどのくらいで実現できそうなんですか?」
1人でにやにやしながら妄想にフケっていると、後ろから急に声をかけられた。
「フィ、フィ、フィリベール!?いつからそこに…あっ、もしかして…今の話…」
「「ビールは麦があるし、焼酎はさつまいもがあるから何とかなりそうね。地酒は…」という辺りからでしょうか。」
「もう、それは全部聞いていたってことじゃない!声をかけてくれればいいのに!!」
どうやら全て聞かれていたらしく、顔に熱が集まってくる。独り言を話しているのを聞かれるのってすごく恥ずかしい。
「すみません。途中で声をかけようと思ったんですが、なんだかとても楽しそうだったのととても興味がある話をされていたので。ついつい聞き入ってしまいました。それで…?次は何をしようと思っているのですか?」
話を聞いていたとしても、きっと何をしようとしているのかまでは分かっていなかったのだろう。この世界ではお酒とは言わず、ワインとしか言わないから…知らない単語がでてきたと思ったくらいなはずだ。
「ふふふ。ワイン以外にも大人が飲めるものを作ろうと思っているのよ!その名もお酒よ!!」
ワインという言葉と大人が飲めるものと言う言葉で何となく分かってくれたらしい。
「おさけ?ですか…。それはそれは…できたらまた人気が出そうですね。」
そこから私が考えていることを伝えていく。
「お酒の種類は全部で3つよ。1つ目はビールで、2つ目はさつまいもを使った焼酎ね。そして3つ目はお米を使ったお酒よ!最後のは地酒と呼びましょうか。この3つをこれから1年かけて作っていくわ!!」
話しながら今考えている構想を細かくフィリベールへ伝えると、フィリベールは忘れないように全てメモを取っていく。本当に出来た秘書だ。
きっとエリオットはフィリベールが居なくなったことで、今頃大変な思いをしているのだろう。
まぁ、今更返して欲しいと言われても返す気は毛頭ないけれど…こんな優秀な秘書を誰が返すものか…!
「分かりました。それで…そろそろ私にだけ教えてくれませんか?よく独り言で言っている"前世"というのがなんなのか。」
***
フィリベール視点。
ジェラルディーナの側近としての働くようになって半年。その前からどうしてそんなに新しいアイデアが浮かぶのか気になっていたのだが、近くにいるようになってからよく"前世"という言葉を聞く。
"前世"について聞いてもいいものか、ずっと悩んでいたが、側近として働くようになって、私だけでもジェラルディーナの前世というのを知っておいた方がいいのではないかと思った。
そうすることで何かあった時、ジェラルディーナの手助けができるのではないかと思ったのだ。
今でさえ、"前世"という言葉がよく出てくるし、知らない間にボロが出そうだというのもある。
「な、な、なんのことかしら…?」
少し目を泳がせているジェラルディーナを見て何かを隠していることはすぐ分かる。
しかし今日は私とジェラルディーナ意外出払っているし、今日しか聞くことが出来ないのだ。今日聞けなければ次いつ話せるか分からない。そう思った私は追い詰めるように話した。
「とぼけても無駄ですよ。何回も"前世"という言葉を口にしているのです。貴方の側近としてこれから働き続けるためにも、私にだけ教えていただけませんか?勿論死ぬまで他言しないことは誓います。貴女に何かあった時味方でいたいと思っているのです。どうかお願いします。」
そう言って頭を下げると…
大きなため息をついてから話し始めた。
蜂蜜ができて数日。数年ぶりに休みを貰った。
なんでも働きすぎだから休んでくれとフィリベールにお願いされたのだ。
フィリベールだって、働きすぎだと思うのだが、「趣味なので」と言われてしまった。
趣味が領地改革ってどういうこと!?って思ったけど、私も半分は自分が食べたいものとかやりたい事をやっているのだから趣味に近いのかもしれない。
1日休みはあまりないので、久しぶりに子供たちと一緒に出かけようかと思っていたんだけど、子供たちは数日前からお母様と一緒に王都に行っていて、1人だったことをすっかり忘れていた。
「エリーとラルフお兄様も数日前から王都に行っているのよね。」
蜂蜜ができた日の夜、急に声をかけてきたかと思ったら「俺だってフィリベールみたいに仕事できるんだからな!!」とだけ言って去っていったものだから吃驚したものだ。
後でラルフお兄様がこっそり教えてくれたが、フィリベールにライバル心を燃やしているらしい。
フィリベールとエリーは立場が違うのだし、そこでライバル心を燃やす意味が全然分からなかったけど、きっと2人には見えない何かがあるんだろう。
「それにしても…今日は暇ね…こういう日はお酒が飲みたくなるわぁ。」
前世では金曜日の夜子供が寝た後や、仕事終わりに1人で晩酌するのが楽しみだった。
そのために美味しい地酒を探してはこっそりバレないところに隠していたものだ。
…
……
………
「…そうだわ!!ずっと…何か足りないと思っていたのよ…お酒が足りなかったんだわ!!」
この世界にあるのはワインだけで、他にお酒の種類は無い。麦はあるのにビールは無いし、地酒や焼酎、ウイスキーも勿論ない。
「ビールは麦があるし、焼酎はさつまいもがあるから何とかなりそうね。地酒はフローライト領とホワイトベリル領で生産できるようにフレデリクお兄様に頼んでみようかしら。やっぱり日本人と言えば…地酒だものね!!」
ビールに関してはカラハナソウというホップになるものが必要だけど、カラハナソウはスフェレライト領で見かけていない。やはり少し暖かい気候だからだろうか…
もしかしたら、フローライト領のほうがここより涼しいからあるかもしれない。図を書いてフレデリクお兄様に探してみてもらおうと心に決める。
「芋焼酎作るには麹菌も必要だけど、このタイミングで塩麹とか作るのもありかもしれないわね。」
料理の幅も広がるし、少し固くて臭みのあるお肉も柔らかくして美味しく食べることができるようになる。
「んふふ…夢が広がるわ!お酒にあうおつまみもかんがえてー。月を見ながら晩酌…。これに温泉なんてあったらもう完璧よね。」
「それで、その夢の構想はどのくらいで実現できそうなんですか?」
1人でにやにやしながら妄想にフケっていると、後ろから急に声をかけられた。
「フィ、フィ、フィリベール!?いつからそこに…あっ、もしかして…今の話…」
「「ビールは麦があるし、焼酎はさつまいもがあるから何とかなりそうね。地酒は…」という辺りからでしょうか。」
「もう、それは全部聞いていたってことじゃない!声をかけてくれればいいのに!!」
どうやら全て聞かれていたらしく、顔に熱が集まってくる。独り言を話しているのを聞かれるのってすごく恥ずかしい。
「すみません。途中で声をかけようと思ったんですが、なんだかとても楽しそうだったのととても興味がある話をされていたので。ついつい聞き入ってしまいました。それで…?次は何をしようと思っているのですか?」
話を聞いていたとしても、きっと何をしようとしているのかまでは分かっていなかったのだろう。この世界ではお酒とは言わず、ワインとしか言わないから…知らない単語がでてきたと思ったくらいなはずだ。
「ふふふ。ワイン以外にも大人が飲めるものを作ろうと思っているのよ!その名もお酒よ!!」
ワインという言葉と大人が飲めるものと言う言葉で何となく分かってくれたらしい。
「おさけ?ですか…。それはそれは…できたらまた人気が出そうですね。」
そこから私が考えていることを伝えていく。
「お酒の種類は全部で3つよ。1つ目はビールで、2つ目はさつまいもを使った焼酎ね。そして3つ目はお米を使ったお酒よ!最後のは地酒と呼びましょうか。この3つをこれから1年かけて作っていくわ!!」
話しながら今考えている構想を細かくフィリベールへ伝えると、フィリベールは忘れないように全てメモを取っていく。本当に出来た秘書だ。
きっとエリオットはフィリベールが居なくなったことで、今頃大変な思いをしているのだろう。
まぁ、今更返して欲しいと言われても返す気は毛頭ないけれど…こんな優秀な秘書を誰が返すものか…!
「分かりました。それで…そろそろ私にだけ教えてくれませんか?よく独り言で言っている"前世"というのがなんなのか。」
***
フィリベール視点。
ジェラルディーナの側近としての働くようになって半年。その前からどうしてそんなに新しいアイデアが浮かぶのか気になっていたのだが、近くにいるようになってからよく"前世"という言葉を聞く。
"前世"について聞いてもいいものか、ずっと悩んでいたが、側近として働くようになって、私だけでもジェラルディーナの前世というのを知っておいた方がいいのではないかと思った。
そうすることで何かあった時、ジェラルディーナの手助けができるのではないかと思ったのだ。
今でさえ、"前世"という言葉がよく出てくるし、知らない間にボロが出そうだというのもある。
「な、な、なんのことかしら…?」
少し目を泳がせているジェラルディーナを見て何かを隠していることはすぐ分かる。
しかし今日は私とジェラルディーナ意外出払っているし、今日しか聞くことが出来ないのだ。今日聞けなければ次いつ話せるか分からない。そう思った私は追い詰めるように話した。
「とぼけても無駄ですよ。何回も"前世"という言葉を口にしているのです。貴方の側近としてこれから働き続けるためにも、私にだけ教えていただけませんか?勿論死ぬまで他言しないことは誓います。貴女に何かあった時味方でいたいと思っているのです。どうかお願いします。」
そう言って頭を下げると…
大きなため息をついてから話し始めた。
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