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三領地同盟。
繋がる領、動き出す未来。
「それで……話とはなんでしょうか?」
闇オークションから数日――
エヴァンジェリンたち一行は、空飛ぶ鉄の箱から、地上を走る鉄の箱へと乗り継ぎ、シルヴァリア公爵家の本邸へと戻ってきていた。
(急に呼ぶなんて……いつもの事だけど……)
「ヴィオラ、あなたにお願いがあるのよ。」
ヴィオラはバッと一枚の羊皮紙を出すエヴァンジェリンを見て、訝しげな顔を向けた。
(……王族しか使えない紙じゃない…。)
「ちょっと、そんな顔しないでよ」
「いえ、エヴァンジェリンお嬢様のことですから、ろくでもないことなのではないかと思ってしまいまして。」
「今回はそんな変なものじゃないわよ。ほら早く見てちょうだい。」
ヴィオラは、恐る恐る羊皮紙を手に取った。
――――
王命書
セレニア王国国王アーノルド・ルート・セレニアの名において、ここに命ずる。
ヴィオラ・フリーゼ・ルピナストを、
正当なる血統および継承権を有する者として認め、
ここにルピナスト伯爵位を正式に継承した現ルピナスト伯爵と定める。
――――
「これは……?」
ヴィオラは王命書を途中まで読むと、顔を上げてエヴァンジェリンを見た。
「クスッ……その顔、どうやら成功のようね。」
普段ほとんど、表情が動くことのないヴィオラ。
そのヴィオラが、王命書を持つ手をふるふると揺らしながら目に涙を浮かべている。
「お嬢様……知っていたんですか……?」
エヴァンジェリンはヴィオラの言葉にうなずいた。
「えぇ、知っていたわ。あなたがルピナスト前伯爵の娘さんということはね」
「……クラウディウスと婚約していたのは想定外だったけど……」
エヴァンジェリンは誰にも聞こえないほどの声の大きさでつぶやいた。
しかし――
ヴィオラには聞こえていないのか、「ありがとうございます」と涙を流しながら、持っている王命書を読み進める。
――――
以後、ヴィオラ・フリーゼ・ルピナストは、
ルピナスト伯爵家当主としての全権を有し、
領地の統治、財産の管理、配下の指揮に関する一切の権限を行使する。
なお、ルピナスト伯爵領は、
シルヴァリア公爵家の統治体系および管理権限のもとに置かれ、
その運営・裁量・保全は、
シルヴァリア公爵の監督および責任に属するものとする。
本王命に異議を唱える行為、
またはルピナスト伯爵家の正統性を否定、
もしくはその統治権を侵害する行為は、
王命への反逆、あるいはそれに準ずる重大な不敬とみなされる。
本書は、国王の名および王国法に基づき発行された正式な王命書であり、
あわせて、シルヴァリア公爵領の統治秩序に組み込まれることを示す証左とする。
いかなる貴族・官吏・領主であっても、
本王命ならびにシルヴァリア公爵家の統治判断に従わねばならない。
——以上、国王の名において、ここに記す。
セレニア国 七代目国王
アーノルド・ルート・セレニア
―――――
ヴィオラはもう一度王命書から顔をあげると、エヴァンジェリンに視線を戻す。
「お嬢様……これは……こんな……いいのですか?」
エヴァンジェリンはヴィオラの手に自分の手をそっと重ねた。
「もちろんよ。あなたは私にとって姉のような存在で、家族だもの。このくらいさせてちょうだい。それにね……」
先ほどまでのしんみりした雰囲気はどこへやら……
スキップしそうな勢いで机の後ろに回ると――
バサッ
大きな地図を広げた。
「あなたがルピナスト領を統治してくれれば、ここからここをつなげることができるのよ!」
「そしたら、やりたいことが色々できるの。王都より豊かな街になること間違いなしよ。ふふっ。むしろ王都がこっちになることだって……あぁ~だめね……どんどん欲が出ちゃうわ……」
早口でブツブツ話すエヴァンジェリンを見て、ヴィオラは小さくため息を吐くと、ふっと口角をあげた。
「ふふっ……やっと笑ったわね!とにかく、貴方には明日からクラウディウスと一緒にルピナストへ行ってもらうから。」
「えっ!?明日から……ですか?」
急な話に目を見開く。
そして、一瞬考えると――
「……って、クラウディウスも一緒と言いましたか!?」
普段抑揚なく話すヴィオラが、珍しく大声をあげた。
(……クラウディウスの話になると、素のヴィオラが見れるのね。)
ヴィオラとエヴァンジェリンが話をしていれば――
コンコン
「エヴァンジェリンお嬢様。何か御用でしょうか?」
扉の向こうからクラウディウスの声が聞こえる。
刹那、ヴィオラの顔が茹でタコのように真っ赤になった。
その姿を見たエヴァンジェリンはクスクス笑ってから「入って~」と声をかけた。
***
「クラウディウス。まさか、お前が俺のそばから離れる日が来るとはな……」
エヴァンジェリンに呼ばれた日の夜――
「俺もだ。まさか……こんな所でヴィオラに会えると思っていなかった。」
ユリウスと、クラウディウスは二人でウイスキーを片手に話をしていた。
「ある意味、エヴァンジェリンお嬢様には感謝しかないな……」
「まぁ、エヴァのことだから……損得勘定の方が強そうだけどな」
ヴィオラとエヴァンジェリンが話した前日。
ユリウスはエヴァンジェリンと話をした内容を思い出していた。
『ユリウス。あなたも側近には幸せになって欲しいと思わない?』
仕事に集中していたと思っていたら、突然話を振られ、しかも話す内容は仕事とは全く違う話だった。
(あの時は驚いたな)
『まぁ、そうだな……ここまでついてきてくれているし、幸せになって欲しいとは思っているよ』
ユリウスは騎士として護衛をしながらも、どんどん山積みになっていく書類を一冊一冊本棚に戻していく。
『でしょ?じゃあ、クラウディウスを私にちょうだい?いいわよね?』
『は?どういうことだ!?』
勝手に話が進んでいく、エヴァンジェリンにユリウスは追いつけていないでいた。
『どうも……こうもないわ!!じゃ、決まり~』
(まさか、こういうことだったとはな……)
カランッ
ロックグラスの中で、溶けかけた氷が揺れ、ガラスにぶつかる音がした。
「クラウディウス……お前、まだヴィオラのことが好きなんだろ?
だったら大事にしてやれよ?」
「あぁ……もうあんな思いはしたくないからな……
今度は離すつもりはない」
「……だったらいいが……」
チリン
二人はグラスを軽く合わせると、残りのウイスキーを飲み干した。
闇オークションから数日――
エヴァンジェリンたち一行は、空飛ぶ鉄の箱から、地上を走る鉄の箱へと乗り継ぎ、シルヴァリア公爵家の本邸へと戻ってきていた。
(急に呼ぶなんて……いつもの事だけど……)
「ヴィオラ、あなたにお願いがあるのよ。」
ヴィオラはバッと一枚の羊皮紙を出すエヴァンジェリンを見て、訝しげな顔を向けた。
(……王族しか使えない紙じゃない…。)
「ちょっと、そんな顔しないでよ」
「いえ、エヴァンジェリンお嬢様のことですから、ろくでもないことなのではないかと思ってしまいまして。」
「今回はそんな変なものじゃないわよ。ほら早く見てちょうだい。」
ヴィオラは、恐る恐る羊皮紙を手に取った。
――――
王命書
セレニア王国国王アーノルド・ルート・セレニアの名において、ここに命ずる。
ヴィオラ・フリーゼ・ルピナストを、
正当なる血統および継承権を有する者として認め、
ここにルピナスト伯爵位を正式に継承した現ルピナスト伯爵と定める。
――――
「これは……?」
ヴィオラは王命書を途中まで読むと、顔を上げてエヴァンジェリンを見た。
「クスッ……その顔、どうやら成功のようね。」
普段ほとんど、表情が動くことのないヴィオラ。
そのヴィオラが、王命書を持つ手をふるふると揺らしながら目に涙を浮かべている。
「お嬢様……知っていたんですか……?」
エヴァンジェリンはヴィオラの言葉にうなずいた。
「えぇ、知っていたわ。あなたがルピナスト前伯爵の娘さんということはね」
「……クラウディウスと婚約していたのは想定外だったけど……」
エヴァンジェリンは誰にも聞こえないほどの声の大きさでつぶやいた。
しかし――
ヴィオラには聞こえていないのか、「ありがとうございます」と涙を流しながら、持っている王命書を読み進める。
――――
以後、ヴィオラ・フリーゼ・ルピナストは、
ルピナスト伯爵家当主としての全権を有し、
領地の統治、財産の管理、配下の指揮に関する一切の権限を行使する。
なお、ルピナスト伯爵領は、
シルヴァリア公爵家の統治体系および管理権限のもとに置かれ、
その運営・裁量・保全は、
シルヴァリア公爵の監督および責任に属するものとする。
本王命に異議を唱える行為、
またはルピナスト伯爵家の正統性を否定、
もしくはその統治権を侵害する行為は、
王命への反逆、あるいはそれに準ずる重大な不敬とみなされる。
本書は、国王の名および王国法に基づき発行された正式な王命書であり、
あわせて、シルヴァリア公爵領の統治秩序に組み込まれることを示す証左とする。
いかなる貴族・官吏・領主であっても、
本王命ならびにシルヴァリア公爵家の統治判断に従わねばならない。
——以上、国王の名において、ここに記す。
セレニア国 七代目国王
アーノルド・ルート・セレニア
―――――
ヴィオラはもう一度王命書から顔をあげると、エヴァンジェリンに視線を戻す。
「お嬢様……これは……こんな……いいのですか?」
エヴァンジェリンはヴィオラの手に自分の手をそっと重ねた。
「もちろんよ。あなたは私にとって姉のような存在で、家族だもの。このくらいさせてちょうだい。それにね……」
先ほどまでのしんみりした雰囲気はどこへやら……
スキップしそうな勢いで机の後ろに回ると――
バサッ
大きな地図を広げた。
「あなたがルピナスト領を統治してくれれば、ここからここをつなげることができるのよ!」
「そしたら、やりたいことが色々できるの。王都より豊かな街になること間違いなしよ。ふふっ。むしろ王都がこっちになることだって……あぁ~だめね……どんどん欲が出ちゃうわ……」
早口でブツブツ話すエヴァンジェリンを見て、ヴィオラは小さくため息を吐くと、ふっと口角をあげた。
「ふふっ……やっと笑ったわね!とにかく、貴方には明日からクラウディウスと一緒にルピナストへ行ってもらうから。」
「えっ!?明日から……ですか?」
急な話に目を見開く。
そして、一瞬考えると――
「……って、クラウディウスも一緒と言いましたか!?」
普段抑揚なく話すヴィオラが、珍しく大声をあげた。
(……クラウディウスの話になると、素のヴィオラが見れるのね。)
ヴィオラとエヴァンジェリンが話をしていれば――
コンコン
「エヴァンジェリンお嬢様。何か御用でしょうか?」
扉の向こうからクラウディウスの声が聞こえる。
刹那、ヴィオラの顔が茹でタコのように真っ赤になった。
その姿を見たエヴァンジェリンはクスクス笑ってから「入って~」と声をかけた。
***
「クラウディウス。まさか、お前が俺のそばから離れる日が来るとはな……」
エヴァンジェリンに呼ばれた日の夜――
「俺もだ。まさか……こんな所でヴィオラに会えると思っていなかった。」
ユリウスと、クラウディウスは二人でウイスキーを片手に話をしていた。
「ある意味、エヴァンジェリンお嬢様には感謝しかないな……」
「まぁ、エヴァのことだから……損得勘定の方が強そうだけどな」
ヴィオラとエヴァンジェリンが話した前日。
ユリウスはエヴァンジェリンと話をした内容を思い出していた。
『ユリウス。あなたも側近には幸せになって欲しいと思わない?』
仕事に集中していたと思っていたら、突然話を振られ、しかも話す内容は仕事とは全く違う話だった。
(あの時は驚いたな)
『まぁ、そうだな……ここまでついてきてくれているし、幸せになって欲しいとは思っているよ』
ユリウスは騎士として護衛をしながらも、どんどん山積みになっていく書類を一冊一冊本棚に戻していく。
『でしょ?じゃあ、クラウディウスを私にちょうだい?いいわよね?』
『は?どういうことだ!?』
勝手に話が進んでいく、エヴァンジェリンにユリウスは追いつけていないでいた。
『どうも……こうもないわ!!じゃ、決まり~』
(まさか、こういうことだったとはな……)
カランッ
ロックグラスの中で、溶けかけた氷が揺れ、ガラスにぶつかる音がした。
「クラウディウス……お前、まだヴィオラのことが好きなんだろ?
だったら大事にしてやれよ?」
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