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婚約破棄に向けて
休日①
貴族院は6日通ったら1日休みとなっている。最近はトーマスのこともありなかなかゆっくりすることができなかったので、私は久しぶりに町に出てお買い物をすることにした。
「お父様、お母様、今日は久しぶりに町に出てお買い物やお茶してこようと思うのですがよろしいでしょうか?」
「いいよ。気をつけて行ってらっしゃい!町に行くならドレスとアクセサリーを作ってきて欲しいわ。次のパーティー用のドレスまだ準備していなかったから。お願いね。お店はここ2カ所だから。」地図を指しながらお店を教えてくれる。
基本はお店の方に来てもらって採寸などすることが多いのだろうが、お母様は色々自分の目で見ながら決めたいそうで、いつもドレスを作る時は町に行く様にしていた。
「わかりました。こちらに寄ってきますね!」
「あぁ、気をつけて行ってきなさい。」
「いってらっしゃい」
お母様とお父様が並んで見送ってくれたので、私は馬車に乗って町に向かった。
ちなみに今日は少し青いフレアスカートに上はフレアスカートより少し薄めの青のブラウス。ブラウスの上にはフレアスカートと同じ色のベストを着ている。後は帽子をかぶって少し涼しげな色でまとめた。
「ディーダ、まずは用事を済ませちゃいましょう。ドレス屋さんに向かってくれるかしら?」
「承知いたしました。」
ドレスを作るのは久しぶりな気がする。貴族院に通い始めてからパーティーにはほぼ行っていない。もちろんお母様に誘われた時などは行っていたけれど、婚約者同伴のパーティーなどはトーマスから連絡が来なかったので行かなかった。
あの時に少し動いていたら何か変わったのかもしれないが、所詮後の祭りだ。
お店近くまで馬車で来たものの中まで入れるわけではないのでここから少し歩くことになる。ディーダと一緒に馬車を降りて歩いているとよくみたことがある人が写った。
「あれ、トーマスじゃない?」
よく見るとドロシーとは違う女の人をつれている。
「たしかにトーマス様でございますね。なんだか女性の方は少し嫌そうにしておりますが…」
たしかに鬱陶しそうだ。少し近寄ってみると、
「やめてください!私今仕事中なんです。離してください!」
「君、俺が誰か知らないわけ?ハマー侯爵家の息子なんだけど。平民の君が俺に楯突いていいと思ってんの?ほら、こっちこいよ。」
まさか、ドロシー以外にこんなことをしている場面に出くわすとは思わなかった。それにしても、貴族として本当に恥ずかしすぎる。女の子は「やめて下さい。助けて。」と言っているものの皆巻き込まれたくないのだろう見て見ぬ振りだ。
たしかに平民からしたら貴族にそんな態度取られたら近寄れない。
「ディーダ、このままにはできないから私が止めてくるわ。」
「ですが、お嬢様。それは危ないです。」
「でも…」
「そうだよ!ここは僕に任せて?」後ろから肩を叩かれて後ろを振り向いたらそこにはまさかのレン様がいた。
「レン様!?」
「そうだよ。たまたま町に出かけたらシアを見つけたんだ。ちょっとここで待っててくれるかい?」
私はこくりと頷きながらここで待つことにした。トーマスに見つかると面倒くさいと思ったので少し遠くからみている。
そういえば今日はあまり暑くないのに、レン様の額からきらりと汗が出ていたのが気になった。
「体調が悪いとかではないといいけど…」
⟡.·*.··············································⟡.·*.
レンフォード視点
今日は休日ということもあり王宮の自室でゆっくり過ごそうと考えていたら、マーティン達が王宮に来ていた。
「マーティン。どうしたんだい?」
声をかけると少しビクッとしながら、急に話しかけないでくれと額を抑えため息をつく。
「ごめんごめん。何か用事があってきたんだろう?」
「あぁ、今日ら父上ときてるんだよ。今日はなんか話し合いをするんだって。父同士の親睦会らしいよ。興味本位でついてきたんだけどね。あとは家にいてもすることなかったからレンと話せたらいいかなとも思ってさ。」
父同士の親睦会ってなんだ。初めて聞いた名前だ。とりあえず僕はあまり興味が湧かず「へぇー」と返した。
「じゃあ、たまには王都にでも行ってみる?もちろんお忍びだけど。」
「いいねー。たまには王都に出てみようかー。何か面白いことあるかもしれないしね。」
マーティンと2人で王都に向かうとよく見知った人を見かけた。
「あれ?シアじゃない?何してるんだろ。」
少し遠くから見ているとメイドと何か揉めている様だった。
ーーー「ですが、お嬢様危ないですよ。」
ーーー「でもあのままにはしておけないわ。」
2人が見ている方向を見るとトーマスと知らない女性がなんだか揉めている様だった。周りが見て見ぬ振りのため止めに入りたかったんだろう。
後ろの方からマーティンの声が聞こえたが気にせずシアの方に走った。シアがあそこの2人に割って入るのはなんだか嫌だったからだ。
「そうだよ!僕に任せて?」
一瞬吃驚しながら後ろを振り向くシア。
その顔がとても可愛かった。
「お父様、お母様、今日は久しぶりに町に出てお買い物やお茶してこようと思うのですがよろしいでしょうか?」
「いいよ。気をつけて行ってらっしゃい!町に行くならドレスとアクセサリーを作ってきて欲しいわ。次のパーティー用のドレスまだ準備していなかったから。お願いね。お店はここ2カ所だから。」地図を指しながらお店を教えてくれる。
基本はお店の方に来てもらって採寸などすることが多いのだろうが、お母様は色々自分の目で見ながら決めたいそうで、いつもドレスを作る時は町に行く様にしていた。
「わかりました。こちらに寄ってきますね!」
「あぁ、気をつけて行ってきなさい。」
「いってらっしゃい」
お母様とお父様が並んで見送ってくれたので、私は馬車に乗って町に向かった。
ちなみに今日は少し青いフレアスカートに上はフレアスカートより少し薄めの青のブラウス。ブラウスの上にはフレアスカートと同じ色のベストを着ている。後は帽子をかぶって少し涼しげな色でまとめた。
「ディーダ、まずは用事を済ませちゃいましょう。ドレス屋さんに向かってくれるかしら?」
「承知いたしました。」
ドレスを作るのは久しぶりな気がする。貴族院に通い始めてからパーティーにはほぼ行っていない。もちろんお母様に誘われた時などは行っていたけれど、婚約者同伴のパーティーなどはトーマスから連絡が来なかったので行かなかった。
あの時に少し動いていたら何か変わったのかもしれないが、所詮後の祭りだ。
お店近くまで馬車で来たものの中まで入れるわけではないのでここから少し歩くことになる。ディーダと一緒に馬車を降りて歩いているとよくみたことがある人が写った。
「あれ、トーマスじゃない?」
よく見るとドロシーとは違う女の人をつれている。
「たしかにトーマス様でございますね。なんだか女性の方は少し嫌そうにしておりますが…」
たしかに鬱陶しそうだ。少し近寄ってみると、
「やめてください!私今仕事中なんです。離してください!」
「君、俺が誰か知らないわけ?ハマー侯爵家の息子なんだけど。平民の君が俺に楯突いていいと思ってんの?ほら、こっちこいよ。」
まさか、ドロシー以外にこんなことをしている場面に出くわすとは思わなかった。それにしても、貴族として本当に恥ずかしすぎる。女の子は「やめて下さい。助けて。」と言っているものの皆巻き込まれたくないのだろう見て見ぬ振りだ。
たしかに平民からしたら貴族にそんな態度取られたら近寄れない。
「ディーダ、このままにはできないから私が止めてくるわ。」
「ですが、お嬢様。それは危ないです。」
「でも…」
「そうだよ!ここは僕に任せて?」後ろから肩を叩かれて後ろを振り向いたらそこにはまさかのレン様がいた。
「レン様!?」
「そうだよ。たまたま町に出かけたらシアを見つけたんだ。ちょっとここで待っててくれるかい?」
私はこくりと頷きながらここで待つことにした。トーマスに見つかると面倒くさいと思ったので少し遠くからみている。
そういえば今日はあまり暑くないのに、レン様の額からきらりと汗が出ていたのが気になった。
「体調が悪いとかではないといいけど…」
⟡.·*.··············································⟡.·*.
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「マーティン。どうしたんだい?」
声をかけると少しビクッとしながら、急に話しかけないでくれと額を抑えため息をつく。
「ごめんごめん。何か用事があってきたんだろう?」
「あぁ、今日ら父上ときてるんだよ。今日はなんか話し合いをするんだって。父同士の親睦会らしいよ。興味本位でついてきたんだけどね。あとは家にいてもすることなかったからレンと話せたらいいかなとも思ってさ。」
父同士の親睦会ってなんだ。初めて聞いた名前だ。とりあえず僕はあまり興味が湧かず「へぇー」と返した。
「じゃあ、たまには王都にでも行ってみる?もちろんお忍びだけど。」
「いいねー。たまには王都に出てみようかー。何か面白いことあるかもしれないしね。」
マーティンと2人で王都に向かうとよく見知った人を見かけた。
「あれ?シアじゃない?何してるんだろ。」
少し遠くから見ているとメイドと何か揉めている様だった。
ーーー「ですが、お嬢様危ないですよ。」
ーーー「でもあのままにはしておけないわ。」
2人が見ている方向を見るとトーマスと知らない女性がなんだか揉めている様だった。周りが見て見ぬ振りのため止めに入りたかったんだろう。
後ろの方からマーティンの声が聞こえたが気にせずシアの方に走った。シアがあそこの2人に割って入るのはなんだか嫌だったからだ。
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