転生して何故か聖女なった私は、婚約破棄されたうえに、聖女を解任される。「え?」 婚約者様。勝手に聖女を解任して大丈夫? 後は知りませんよ

幸之丞

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翌朝
エリーゼは、精霊館近くにある湖に来ています。
修道服姿で湖に入り自分の身を清めています・・・
(あれ?私なんでこんなことしているの?)
エリーゼは、心の中でそう考えていると
「エリーゼ。其方はもうそんなことをしなくても、大丈夫だぞ。
君の精霊力や魔力は、我々に名をつけたことにより、もう亜神と呼ばれるくらい強くなったのだぞ」
エリーゼに昨夜名前を授けられたサラマンダーは、青年の人型になりヴュールとなり、エリーゼに言った。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
そうエリーゼは、昨日両親や妹を待ちながら精霊達に名を与えた。

火の精霊 サラマンダーは、ヴュール と名付け青年の美男子に。
水の精霊 ウンディーネは、マーラ  と名付け乙女の美少女に
風の精霊 シルフィードは、フォーレ と名付け自由奔放な美人婦人に
土の精霊 ノームの二人は スオーク
             テック  と名付け、双子の紳士に
光の精霊 ウィブスは   ルーチェ と名付け美青年のまま
闇の精霊 シェイドは   ラミレス と名付け美少女に
そして7精霊8柱は皆、人型になりました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「え! そうなの?」
「そうだよ。この湖で身を清めるという行為はね、これから祈りますね
ってスイッチをいれる為にするのよね。エリーゼは、私たちと契約しているからスイッチを入れる必要ないんだよね」
とラミレスはエリーゼに答えました。

「エリーゼ様は、全く生真面目でございます。
ガイスト王国の聖女でなくなりましたのに、国の為にお祈りを捧げることは、なさらなくていいのですよ」
エリーゼの専属メイドのアンナは、今日も冷たい湖に入るエリーゼに言いました。

エリーゼは「あ!」と声をだしそのことを思い出したようです。

「そうだよね。何年も続けていると思わず体が動いてここまで来てしまった。
それと、昨夜も言いましたが、アンナは私に敬語や丁寧語は今後いりませんからね」

「・・・ ・・・ 善処します・・・」

とアンナは答えました。

「エリーゼ様。でも何故精霊にお祈りすることで結界が出来るのですか?」
それに答えたのはエリーゼではなく、ルーチェでした。
「それはですね。
私たち精霊は全ての物にいるのです。そのほぼ全ての精霊に感謝の祈りをすることで、私たちの霊力があがるのです。
霊力が上がると、上位種になったり寿命が延びたりするんです。
そして、霊力があがった事のお返しとして、我々精霊は、モンスターの侵入を防いだり、疫病などが、お祈りをしている人間にかかることのないように防いでいるのです」

「祈りの強い、弱いはね~、精霊力と魔力と私たち精霊を敬っている強弱によって変わるのよ~」
とマーラがルーチェの説明に続き強弱を説明しました。

「上位種になると、この湖の横にある大森林で生活が出来るようになるのよ!
そしてそこに住む、妖精達が私たちを敬うってくれてさらに上位種を目指して人の姿になることが出来るんだけど・・・
ここに居る柱(精霊)は、みんな名前をつけられて上位種になっちゃったんだよね」
とラミネスはさらに説明をしました。

そうしていると、湖の右の方(お城のある方)から、船がこちらに向かってくるのが見えました!
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