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レナードは、握り拳を作り、腕をブルブルと震わせながらアンナの話を聞きました。
話を聞き終わると顔を真っ赤にして、
「エリーゼ様、アンナ嬢。その話は本当でございますか?
疑っている訳でなく、エリーゼ様の周りに居る者達があまりにも酷すぎて、今までよくぞここまでやってきましたね」
「今まで、あの者達は、何度もエリーゼ様のお金を引き出しているのです。
今までの分も訴えましょう。
そしてレオポルドの餓鬼の家公爵家も、ギルドから白金貨数千枚も貸し出しています。それも、婚約者であったエリーゼ様の貯めた金貨を担保にして。
公爵家には、婚約解消になった為、直ちに返却するように手配をとりましょう。
返すあてなどないと思いますが」
「そうですね。公爵家には、借金を返済していただきましょう」
アンナはガッツポーズを作って熱く語りました。
エリーゼは、熱くなる二人を眺めながらいいました。
「その案件はお二人にお任せいたします。
レナードさん。もしかしたら私は、しばらくこの国を離れようかと考えています。
聖女を解任されたので自由な身になりましたので、しばらく大陸を旅行しようと思っています。
旅路の心配は、私とアンナの二人がいれば、盗賊などにも負けないし、S級くらいの魔物が出てもアンナが倒してしまいますので。
その旅で何よりもポーションに仕えそうな薬草や、化粧品に仕えそうな者を探してこようと思っています。
そこで、新しい屋敷には、私とアンナがいつでも帰って来るために部屋を作ります。
そこの管理は今屋敷で働いている者達を使います。
もしかしたら全員、新しい館で雇い入れるかもしれません。
そのため、今日から7日までに見つけてください。
その頃にまた、一度ギルドに戻って来ます」
「はい、いくつか用意してお帰りをお待ちしています」
「私たちに用が出来た場合は、お祖父様か、叔父様に連絡してください。
また、急用の場合は、これを使ってください」
エリーゼが言うとアンナはレナードに通信の魔道具を渡しました。
「これは、私の名前をここに指でかいて、このボタンを押すと
私と音声通信が出来ます。
これは、魔力をかなり使いますので、
自身の魔力を使うのではなく、この魔石を使ってください」
とエリーゼは、拳ほどある魔石を渡した。
「あとギルドの運営は今まで通りに基本はレナードさんが行ってください。
信頼していますよ。レナード支店長」
とドアに手をかけ出て行こうとしたエリーゼにアンナは、
「ここに馬車を止めたまま、私の転移魔法で移動しましょうか?」
「そうか!アンナは転移魔法が使えるんだよね。いいな。
(私も、耳をネズミにかじられて、青くなった猫型ロボットみたいに
○○でもドアを仕えたら良いのに)
と思いながらドアを開けると、そこは・・・
次に行こうとした、薬師ギルドの自室だった・・・
(通信の魔道具いらないよね・・・)
レナードは、握り拳を作り、腕をブルブルと震わせながらアンナの話を聞きました。
話を聞き終わると顔を真っ赤にして、
「エリーゼ様、アンナ嬢。その話は本当でございますか?
疑っている訳でなく、エリーゼ様の周りに居る者達があまりにも酷すぎて、今までよくぞここまでやってきましたね」
「今まで、あの者達は、何度もエリーゼ様のお金を引き出しているのです。
今までの分も訴えましょう。
そしてレオポルドの餓鬼の家公爵家も、ギルドから白金貨数千枚も貸し出しています。それも、婚約者であったエリーゼ様の貯めた金貨を担保にして。
公爵家には、婚約解消になった為、直ちに返却するように手配をとりましょう。
返すあてなどないと思いますが」
「そうですね。公爵家には、借金を返済していただきましょう」
アンナはガッツポーズを作って熱く語りました。
エリーゼは、熱くなる二人を眺めながらいいました。
「その案件はお二人にお任せいたします。
レナードさん。もしかしたら私は、しばらくこの国を離れようかと考えています。
聖女を解任されたので自由な身になりましたので、しばらく大陸を旅行しようと思っています。
旅路の心配は、私とアンナの二人がいれば、盗賊などにも負けないし、S級くらいの魔物が出てもアンナが倒してしまいますので。
その旅で何よりもポーションに仕えそうな薬草や、化粧品に仕えそうな者を探してこようと思っています。
そこで、新しい屋敷には、私とアンナがいつでも帰って来るために部屋を作ります。
そこの管理は今屋敷で働いている者達を使います。
もしかしたら全員、新しい館で雇い入れるかもしれません。
そのため、今日から7日までに見つけてください。
その頃にまた、一度ギルドに戻って来ます」
「はい、いくつか用意してお帰りをお待ちしています」
「私たちに用が出来た場合は、お祖父様か、叔父様に連絡してください。
また、急用の場合は、これを使ってください」
エリーゼが言うとアンナはレナードに通信の魔道具を渡しました。
「これは、私の名前をここに指でかいて、このボタンを押すと
私と音声通信が出来ます。
これは、魔力をかなり使いますので、
自身の魔力を使うのではなく、この魔石を使ってください」
とエリーゼは、拳ほどある魔石を渡した。
「あとギルドの運営は今まで通りに基本はレナードさんが行ってください。
信頼していますよ。レナード支店長」
とドアに手をかけ出て行こうとしたエリーゼにアンナは、
「ここに馬車を止めたまま、私の転移魔法で移動しましょうか?」
「そうか!アンナは転移魔法が使えるんだよね。いいな。
(私も、耳をネズミにかじられて、青くなった猫型ロボットみたいに
○○でもドアを仕えたら良いのに)
と思いながらドアを開けると、そこは・・・
次に行こうとした、薬師ギルドの自室だった・・・
(通信の魔道具いらないよね・・・)
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