転生して何故か聖女なった私は、婚約破棄されたうえに、聖女を解任される。「え?」 婚約者様。勝手に聖女を解任して大丈夫? 後は知りませんよ

幸之丞

文字の大きさ
26 / 45

25

しおりを挟む
25
屋敷も決まり、購入の契約も終わった頃、精霊達は、エリーゼのもとへ戻って来ていました。

「エリーゼ。其方達が用意した魔方陣は無事だった。
しかし、魔石はその場になかったぞ。
魔法石に魔力を込めたのがエリーゼなら、我らがその痕跡をたどって見つけてくることは可能だ。
いや、これから、痕跡を辿ってみる。
見つかったらエリーゼの所に現れよう」

とサラマンダーのヴュールは皆を連れて、エリーゼの意見を聞かずに行ってしまった。

「全く精霊達は、私の意見も聞かずに・・・」
とエリーゼが心の声を漏らしていると

「エリーゼ様、今回は精霊様達の力をお借りして、そのまま行動していただきましょう。
私たちは、一度もとの館に戻って引っ越しや新しい館での打ち合わせをしに行きましょうか?」

「いいえ、アンナ。結界がこれだけ壊れて、魔方陣が展開しないとわかったので、私は、すぐにでも、精霊館に行きます。
引っ越しやそのほかの件に関しては、執事長のトーマスにしてもらいましょう。
レナード、私たちが住んでいた館に行き、トーマスに新しい館に関して、人事を含めて任せたと私が行っていたと伝えてもらえるかしら?」

「はい、かしこまりました」
レナードはすぐに踵を返し、トーマスの所へ向かった。

「それでは、私たちは精霊館に向かいましょう」
エリーゼとアンナは、アンナの転移魔法で移動しました。



転移した精霊館には、
この国の王であるオクタウスと精霊大臣のダイダーがいました。


「おお!エリーゼ。結界をどうにかしれくれないか?」
ダイダーがエリーゼの顔を見た瞬間すぐにそう依頼しました。

「エリーゼ女伯爵。
其方が精霊館からいなくなって3日目ですでに、結界が弱くなり、すぐにこの国の端の方から結界が破れてしまった。
そして王都にいる軍人や、冒険者に国内に入ってくる魔物を退治しているのだが、もう限界のようだ!」

「陛下。陛下に対して言いたいことは、沢山ありますが、緊急事態なので
結界がもとに戻るようお祈りをさせていただきますがよろしいですか?」

「ああ 何を言っているのだ。これは、エリーゼ女伯爵にしか出来ないことだ!
頼む」

「畏まりました。
それでは、私は精霊塔に行きますが、私の働きの対価として、明日、これから私が指名する数人を、お城の謁見の間におよびして、陛下の御前でお話をさせていただきたいので、その方々を王命で呼び出していただきます」

「ああ、承知した」

「皆様がここでお待ちの間にアンナが伝えますので、お願いします」

「それでは、行きます」

そう言い残しエリーゼは急いで
精霊塔へ向かった。

そこには、倒れ込んだ聖女と、それを支える神官達がいました。

「エリーゼ。よく戻ってくれた。
私たちはもう限界だ・・・
カーラと公爵の馬鹿息子が酷すぎる」
と神官はエリーゼに言ったあとすぐに倒れるように眠ってしまった。
エリーゼはそれを黙って見た後
自分が普段お祈りしていた場所へ行きました。

(結局、ここに来てしまいました。
私たち(一緒に旅に出た精霊も含め)がいないのに、よくここまで頑張って結界を維持してくれてありがとうございます)
と心で一度お礼を言ったあと

「全知全霊の万物に宿りし精霊達よ。我ら弱気人間にそのお力を貸下げ、この国ガイスト王国を守り給え。
そして害する物を払い給え」
エリーゼは初代聖女と同じお祈りをしました。

すると、エリーゼがピカーと金色に光りました。
やがて、その光りは、精霊塔を全体をも金色に光らせ、そして空に広がり四方八方に飛んでいきました。

エリーゼは、一人で王国全体に結界を張ることに成功しました。

「ふう」と息を吐くと目の前に7柱の精霊達が飛んできました。

そして精霊達は
「エリーゼ!すごいな!すごいね!
私たち7柱の力を使わず、他の精霊達だけでこの結界を作り上げたのね」
とラミレスがエリーゼの周りをぴょんぴょん跳ねながら言いました。

「あ ありがとう 精霊の皆様」
とエリーゼは再び精霊に感謝をしました。



「「エリーゼ。魔石の場所がわかったぞ」」
とスオークとテックが言いました。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!

しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。 けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。 そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。 そして王家主催の夜会で事は起こった。 第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。 そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。 しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。 全12話 ご都合主義のゆるゆる設定です。 言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。 登場人物へのざまぁはほぼ無いです。 魔法、スキルの内容については独自設定になっています。 誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

転生モブ一家は乙女ゲームの開幕フラグを叩き折る

月野槐樹
ファンタジー
辺境の片田舎の弱小貴族の一家の屋敷に、ある日高位貴族達のちょっとした気まぐれで高位貴族とその子息子女、更に第二王子殿下までもが滞在することになってしまった。 田舎貴族の次男クリスはその頃から、奇妙な白昼夢を見るようになる。それは屋敷に滞在している王子や令嬢、令息達の未来のように思えた。 不幸になりそうな未来なら何とか手助けしたい!でも、本当に起きることのかな? 半信半疑のまま、手助けできそうなことを、やりたいようにやっていく。 ただし、普段は魔道具を作ったり、魔獣を倒したり、美味しいご飯を食べたり、緩くマイペースに辺境ライフを楽しんでいます!

婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?

Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」 私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。 さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。 ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?

聖女は記憶と共に姿を消した~婚約破棄を告げられた時、王国の運命が決まった~

キョウキョウ
恋愛
ある日、婚約相手のエリック王子から呼び出された聖女ノエラ。 パーティーが行われている会場の中央、貴族たちが注目する場所に立たされたノエラは、エリック王子から突然、婚約を破棄されてしまう。 最近、冷たい態度が続いていたとはいえ、公の場での宣言にノエラは言葉を失った。 さらにエリック王子は、ノエラが聖女には相応しくないと告げた後、一緒に居た美しい女神官エリーゼを真の聖女にすると宣言してしまう。彼女こそが本当の聖女であると言って、ノエラのことを偽物扱いする。 その瞬間、ノエラの心に浮かんだのは、万が一の時のために準備していた計画だった。 王国から、聖女ノエラに関する記憶を全て消し去るという計画を、今こそ実行に移す時だと決意した。 こうして聖女ノエラは人々の記憶から消え去り、ただのノエラとして新たな一歩を踏み出すのだった。 ※過去に使用した設定や展開などを再利用しています。 ※カクヨムにも掲載中です。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。 2025/9/29 追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。

聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!? 元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

処理中です...