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屋敷も決まり、購入の契約も終わった頃、精霊達は、エリーゼのもとへ戻って来ていました。
「エリーゼ。其方達が用意した魔方陣は無事だった。
しかし、魔石はその場になかったぞ。
魔法石に魔力を込めたのがエリーゼなら、我らがその痕跡をたどって見つけてくることは可能だ。
いや、これから、痕跡を辿ってみる。
見つかったらエリーゼの所に現れよう」
とサラマンダーのヴュールは皆を連れて、エリーゼの意見を聞かずに行ってしまった。
「全く精霊達は、私の意見も聞かずに・・・」
とエリーゼが心の声を漏らしていると
「エリーゼ様、今回は精霊様達の力をお借りして、そのまま行動していただきましょう。
私たちは、一度もとの館に戻って引っ越しや新しい館での打ち合わせをしに行きましょうか?」
「いいえ、アンナ。結界がこれだけ壊れて、魔方陣が展開しないとわかったので、私は、すぐにでも、精霊館に行きます。
引っ越しやそのほかの件に関しては、執事長のトーマスにしてもらいましょう。
レナード、私たちが住んでいた館に行き、トーマスに新しい館に関して、人事を含めて任せたと私が行っていたと伝えてもらえるかしら?」
「はい、かしこまりました」
レナードはすぐに踵を返し、トーマスの所へ向かった。
「それでは、私たちは精霊館に向かいましょう」
エリーゼとアンナは、アンナの転移魔法で移動しました。
転移した精霊館には、
この国の王であるオクタウスと精霊大臣のダイダーがいました。
「おお!エリーゼ。結界をどうにかしれくれないか?」
ダイダーがエリーゼの顔を見た瞬間すぐにそう依頼しました。
「エリーゼ女伯爵。
其方が精霊館からいなくなって3日目ですでに、結界が弱くなり、すぐにこの国の端の方から結界が破れてしまった。
そして王都にいる軍人や、冒険者に国内に入ってくる魔物を退治しているのだが、もう限界のようだ!」
「陛下。陛下に対して言いたいことは、沢山ありますが、緊急事態なので
結界がもとに戻るようお祈りをさせていただきますがよろしいですか?」
「ああ 何を言っているのだ。これは、エリーゼ女伯爵にしか出来ないことだ!
頼む」
「畏まりました。
それでは、私は精霊塔に行きますが、私の働きの対価として、明日、これから私が指名する数人を、お城の謁見の間におよびして、陛下の御前でお話をさせていただきたいので、その方々を王命で呼び出していただきます」
「ああ、承知した」
「皆様がここでお待ちの間にアンナが伝えますので、お願いします」
「それでは、行きます」
そう言い残しエリーゼは急いで
精霊塔へ向かった。
そこには、倒れ込んだ聖女と、それを支える神官達がいました。
「エリーゼ。よく戻ってくれた。
私たちはもう限界だ・・・
カーラと公爵の馬鹿息子が酷すぎる」
と神官はエリーゼに言ったあとすぐに倒れるように眠ってしまった。
エリーゼはそれを黙って見た後
自分が普段お祈りしていた場所へ行きました。
(結局、ここに来てしまいました。
私たち(一緒に旅に出た精霊も含め)がいないのに、よくここまで頑張って結界を維持してくれてありがとうございます)
と心で一度お礼を言ったあと
「全知全霊の万物に宿りし精霊達よ。我ら弱気人間にそのお力を貸下げ、この国ガイスト王国を守り給え。
そして害する物を払い給え」
エリーゼは初代聖女と同じお祈りをしました。
すると、エリーゼがピカーと金色に光りました。
やがて、その光りは、精霊塔を全体をも金色に光らせ、そして空に広がり四方八方に飛んでいきました。
エリーゼは、一人で王国全体に結界を張ることに成功しました。
「ふう」と息を吐くと目の前に7柱の精霊達が飛んできました。
そして精霊達は
「エリーゼ!すごいな!すごいね!
私たち7柱の力を使わず、他の精霊達だけでこの結界を作り上げたのね」
とラミレスがエリーゼの周りをぴょんぴょん跳ねながら言いました。
「あ ありがとう 精霊の皆様」
とエリーゼは再び精霊に感謝をしました。
「「エリーゼ。魔石の場所がわかったぞ」」
とスオークとテックが言いました。
屋敷も決まり、購入の契約も終わった頃、精霊達は、エリーゼのもとへ戻って来ていました。
「エリーゼ。其方達が用意した魔方陣は無事だった。
しかし、魔石はその場になかったぞ。
魔法石に魔力を込めたのがエリーゼなら、我らがその痕跡をたどって見つけてくることは可能だ。
いや、これから、痕跡を辿ってみる。
見つかったらエリーゼの所に現れよう」
とサラマンダーのヴュールは皆を連れて、エリーゼの意見を聞かずに行ってしまった。
「全く精霊達は、私の意見も聞かずに・・・」
とエリーゼが心の声を漏らしていると
「エリーゼ様、今回は精霊様達の力をお借りして、そのまま行動していただきましょう。
私たちは、一度もとの館に戻って引っ越しや新しい館での打ち合わせをしに行きましょうか?」
「いいえ、アンナ。結界がこれだけ壊れて、魔方陣が展開しないとわかったので、私は、すぐにでも、精霊館に行きます。
引っ越しやそのほかの件に関しては、執事長のトーマスにしてもらいましょう。
レナード、私たちが住んでいた館に行き、トーマスに新しい館に関して、人事を含めて任せたと私が行っていたと伝えてもらえるかしら?」
「はい、かしこまりました」
レナードはすぐに踵を返し、トーマスの所へ向かった。
「それでは、私たちは精霊館に向かいましょう」
エリーゼとアンナは、アンナの転移魔法で移動しました。
転移した精霊館には、
この国の王であるオクタウスと精霊大臣のダイダーがいました。
「おお!エリーゼ。結界をどうにかしれくれないか?」
ダイダーがエリーゼの顔を見た瞬間すぐにそう依頼しました。
「エリーゼ女伯爵。
其方が精霊館からいなくなって3日目ですでに、結界が弱くなり、すぐにこの国の端の方から結界が破れてしまった。
そして王都にいる軍人や、冒険者に国内に入ってくる魔物を退治しているのだが、もう限界のようだ!」
「陛下。陛下に対して言いたいことは、沢山ありますが、緊急事態なので
結界がもとに戻るようお祈りをさせていただきますがよろしいですか?」
「ああ 何を言っているのだ。これは、エリーゼ女伯爵にしか出来ないことだ!
頼む」
「畏まりました。
それでは、私は精霊塔に行きますが、私の働きの対価として、明日、これから私が指名する数人を、お城の謁見の間におよびして、陛下の御前でお話をさせていただきたいので、その方々を王命で呼び出していただきます」
「ああ、承知した」
「皆様がここでお待ちの間にアンナが伝えますので、お願いします」
「それでは、行きます」
そう言い残しエリーゼは急いで
精霊塔へ向かった。
そこには、倒れ込んだ聖女と、それを支える神官達がいました。
「エリーゼ。よく戻ってくれた。
私たちはもう限界だ・・・
カーラと公爵の馬鹿息子が酷すぎる」
と神官はエリーゼに言ったあとすぐに倒れるように眠ってしまった。
エリーゼはそれを黙って見た後
自分が普段お祈りしていた場所へ行きました。
(結局、ここに来てしまいました。
私たち(一緒に旅に出た精霊も含め)がいないのに、よくここまで頑張って結界を維持してくれてありがとうございます)
と心で一度お礼を言ったあと
「全知全霊の万物に宿りし精霊達よ。我ら弱気人間にそのお力を貸下げ、この国ガイスト王国を守り給え。
そして害する物を払い給え」
エリーゼは初代聖女と同じお祈りをしました。
すると、エリーゼがピカーと金色に光りました。
やがて、その光りは、精霊塔を全体をも金色に光らせ、そして空に広がり四方八方に飛んでいきました。
エリーゼは、一人で王国全体に結界を張ることに成功しました。
「ふう」と息を吐くと目の前に7柱の精霊達が飛んできました。
そして精霊達は
「エリーゼ!すごいな!すごいね!
私たち7柱の力を使わず、他の精霊達だけでこの結界を作り上げたのね」
とラミレスがエリーゼの周りをぴょんぴょん跳ねながら言いました。
「あ ありがとう 精霊の皆様」
とエリーゼは再び精霊に感謝をしました。
「「エリーゼ。魔石の場所がわかったぞ」」
とスオークとテックが言いました。
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