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同じ頃公爵のヴァイケル家では
「 ただいま帰りました 」
「「「 お坊ちゃま、お帰りなさいませ! 」」」
使用人達は、嫡男のレオポルドを出迎えました。
レオポルドは、いつものように、両親に帰ってきた挨拶をしようと、リビングへ向かいましたが、両親はいませんでした。
そこでレオポルドは、使用人に尋ねました。
使用人は、父のアーベンベルクに来客が来ており、面談室で、母のアマーリエと話をしているのを聞きました。
話しているのは、精霊など宗教をとりまとめている、大臣のダイダーと聞き、
婚約者のカーラが聖女として活躍しているので、それを褒める為に来ていると思いました。
普通、カーラを褒めるなら、本人の両親に話をするものですが・・・
レオポルドは、自分に都合の良い事しか考えられないお坊ちゃまです。
ある意味強靱なメンタルをご都合主義者でありました!
しかもレオポルドは、カーラを聖女として精霊塔に行くようになってから、
結界が弱くなり、国境では魔物が現れ、国内に侵入しないように兵隊をだして対応していることを全く知らないのでした。
レオポルドは、何かあれば呼ばれると思い自室へそのまま向かいました。
そして、気になる面談室では、
「アーベンベルク公爵様、実は今日、聖女のカーラの姉のエリーゼ女伯爵が精霊塔に現れました。
そしてエリーゼは、なんと一人で精霊に祈り、そして強固な結界を張ってしまいました」
とダイダーは、話し始めました。
「なに? レオポルドの話だとカーラ嬢は聖女の任を果たしている。
そしてエリーゼよりも活躍をしていると聞いていたのだが・・・」
「いいえアーベンベルク様、カーラ嬢は聖女の勤めを果たすどころか、逆に結界にダメージを与えているようです・・・
国境には、王都にいる軍人も国境にいき、魔物退治をしている事をご存じではないのですか?」
アーベンベルクは顔に汗を浮かべ
「それは、し 知って 知っていた。
カーラ嬢の精霊力が弱いのでなく、他の聖女が無能と思っていた 」
と今考えたことを答えた。
「いいえ。カーラ嬢以外の聖女と神官は、ここ1週間の激務のため今日皆過労のため倒れてしまいました。
どうやら私たちの考えとは裏腹にカーラ嬢は聖女の力がなく、エリーゼ女伯爵の精霊力は本当に力が強く、歴代でも1位と言えるほど精霊力があることが今日はっきりとわかりました」
「そうか、それでは、レオポルドとカーラの婚約を解消して、再びエリーゼと婚約をすればよいか?」
ヴァイケルは言ったが
「いいえ、貴方。それは駄目よ。
そんなにレオポルドの婚約者を変えてしまうと、社交界で馬鹿にされるし、レオポルドちゃんの格を落としてしまいますわ」
「ダイダー大臣よ。
レオポルドとエリーゼの婚約が無理ならば、なんとかカーラ嬢をそのまま聖女のままにすることは出来ないのだろうか?」
「そうですね。そのためには最悪一時だけでも、カーラ嬢の精霊力をあげなければなりません」
「ほう!そうか! それならば」
アーベンベルクはそう言い残し、自宅の地下にある、ポーションと魔石のように丸い石を持ってきました。
「ダイダーよ、このポーションは、一時的に精霊力をあげる薬。
そして、この魔石のような石はその能力をほぼ一生持続させるというものだ。
この魔道具はただ本人が持っているだけ良い。
すなわち、明日にでもカーラ嬢にポーションを飲ませて、この魔道具を肌身はなさず持っているようにしなさいというだけで、解決だ!」
「「「 あはははは~ 」」」
ここにいる3人が悪い顔をして高笑いしていると
ヴァイケル家全員が明日、お祈りをする時間頃城に来いという勅命が届きました。
同じ頃公爵のヴァイケル家では
「 ただいま帰りました 」
「「「 お坊ちゃま、お帰りなさいませ! 」」」
使用人達は、嫡男のレオポルドを出迎えました。
レオポルドは、いつものように、両親に帰ってきた挨拶をしようと、リビングへ向かいましたが、両親はいませんでした。
そこでレオポルドは、使用人に尋ねました。
使用人は、父のアーベンベルクに来客が来ており、面談室で、母のアマーリエと話をしているのを聞きました。
話しているのは、精霊など宗教をとりまとめている、大臣のダイダーと聞き、
婚約者のカーラが聖女として活躍しているので、それを褒める為に来ていると思いました。
普通、カーラを褒めるなら、本人の両親に話をするものですが・・・
レオポルドは、自分に都合の良い事しか考えられないお坊ちゃまです。
ある意味強靱なメンタルをご都合主義者でありました!
しかもレオポルドは、カーラを聖女として精霊塔に行くようになってから、
結界が弱くなり、国境では魔物が現れ、国内に侵入しないように兵隊をだして対応していることを全く知らないのでした。
レオポルドは、何かあれば呼ばれると思い自室へそのまま向かいました。
そして、気になる面談室では、
「アーベンベルク公爵様、実は今日、聖女のカーラの姉のエリーゼ女伯爵が精霊塔に現れました。
そしてエリーゼは、なんと一人で精霊に祈り、そして強固な結界を張ってしまいました」
とダイダーは、話し始めました。
「なに? レオポルドの話だとカーラ嬢は聖女の任を果たしている。
そしてエリーゼよりも活躍をしていると聞いていたのだが・・・」
「いいえアーベンベルク様、カーラ嬢は聖女の勤めを果たすどころか、逆に結界にダメージを与えているようです・・・
国境には、王都にいる軍人も国境にいき、魔物退治をしている事をご存じではないのですか?」
アーベンベルクは顔に汗を浮かべ
「それは、し 知って 知っていた。
カーラ嬢の精霊力が弱いのでなく、他の聖女が無能と思っていた 」
と今考えたことを答えた。
「いいえ。カーラ嬢以外の聖女と神官は、ここ1週間の激務のため今日皆過労のため倒れてしまいました。
どうやら私たちの考えとは裏腹にカーラ嬢は聖女の力がなく、エリーゼ女伯爵の精霊力は本当に力が強く、歴代でも1位と言えるほど精霊力があることが今日はっきりとわかりました」
「そうか、それでは、レオポルドとカーラの婚約を解消して、再びエリーゼと婚約をすればよいか?」
ヴァイケルは言ったが
「いいえ、貴方。それは駄目よ。
そんなにレオポルドの婚約者を変えてしまうと、社交界で馬鹿にされるし、レオポルドちゃんの格を落としてしまいますわ」
「ダイダー大臣よ。
レオポルドとエリーゼの婚約が無理ならば、なんとかカーラ嬢をそのまま聖女のままにすることは出来ないのだろうか?」
「そうですね。そのためには最悪一時だけでも、カーラ嬢の精霊力をあげなければなりません」
「ほう!そうか! それならば」
アーベンベルクはそう言い残し、自宅の地下にある、ポーションと魔石のように丸い石を持ってきました。
「ダイダーよ、このポーションは、一時的に精霊力をあげる薬。
そして、この魔石のような石はその能力をほぼ一生持続させるというものだ。
この魔道具はただ本人が持っているだけ良い。
すなわち、明日にでもカーラ嬢にポーションを飲ませて、この魔道具を肌身はなさず持っているようにしなさいというだけで、解決だ!」
「「「 あはははは~ 」」」
ここにいる3人が悪い顔をして高笑いしていると
ヴァイケル家全員が明日、お祈りをする時間頃城に来いという勅命が届きました。
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