最強お嬢様、王族転生!面倒事は即回避!自由気ままに爆走しますけど何か?

幸之丞

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第1話

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第1話 おにいさまとそのおとうと

 
 はじまりは、わたしの三歳の誕生日の出来事からです。
その日は生憎、大雨の日でした。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 

「リーゼ。ちょっと合わない間に大きくなったね」
ちょっと照れたわたしは、扇子を開き顔を隠します。
黒髪のわたしの頭を優しく撫でるのは、はとこのフェールドお兄さまです。
お兄さまは、わたしより五つ年上で、青い瞳に黒髪です。
青い目は、シュッとしていて、左右対称の顔の作りは、まるでお人形のような美男児です。

 フェールドお兄さまご一家は、国境を越えて、わたしの住むお屋敷に来て下さいました。
そして、フェールドお兄さまに続き、その弟のブレンが子供部屋に入ってきたのです。

顔の火照りが引いたわたしは扇子を閉じてお兄さまに答えます。
「はやく、おにいしゃまのおよめしゃんになるのに、ごはんをもりもりたべてるの~」
わたしは、憧れのお兄さまに笑顔をむけました。

「そうだね。沢山食べるのはいいことだよ。
それにしても、三歳で精霊様を召喚できる勾玉を賜るとは、エリーゼは、ライヒトゥーム家の血が強く流れているのだね」
お兄さまは、幼い子が言っていることとして、わたしがお嫁さんになると宣言したのをスルーします。
そんな事よりも褒められたことが嬉しく笑顔のまま語ります。
「おにいしゃん。わたしすごい?」
わたしは、胸を張りました。

「すごいぞ、リーゼ。僕は、五歳の時に敬霊会(神社)で賜った。僕よりもすごいぞ」
「えへへ」
わたしは、お兄さまに褒められ気を良くしていると

「ふん。ぜんぜんえらくないぞ。このブス」
わたしを害する言葉をかけたのは、フェールドお兄さまの弟のブレンです。
顔の作りはフェールドお兄様そっくりですが、性格は全然違って、まるでいじめっ子です。

「コラ!ブレン。女性にブスはないだろう。エルーフェ(エリーゼの母)様に似て顔の作りもパーツもよく、我が儘を言わないよい子で美幼女だぞ」
「ふん! こんなブスなおんなは、こうしてやる!」
ブレンは、これから剣術の稽古をする予定だったのでしょうか、手に持っていた木剣をわたしに振り下ろしてきました。

(あ ぶつかる)とわたしはわたしの頭めがけて振り下ろされる木剣を視覚しましたが――
手に持っていた閉じたままの扇子で、木剣を受け流しー
パッチーン!
逆に受け流した扇子をブレンの首元に一撃したのです。

「いててて。えりーぜなにするんだよ」

ブレンは、わたしの肩を思いっきり叩こうと身を寄せてきましたが――

パッチーン‼

ススっとかわし、再び扇子で首元に一撃したのです。

シーン―― と 静まる中。わたしは周りを見渡します。
みんな目を開き、中には口を半開きの人もいます。
特に、ブレンは固まって、言葉もあげずにいます。

しかし一番驚いているのはわたしです。
だって、勝手にからだが動いてブレンの急所に扇をぶつけているのですから。

数秒後、沈黙を破ったのはフェールドお兄さまです。
「ブレンいい加減にしろ。女の子には優しくしなさいとお母様にいつも言われているだろう」
フェールドお兄さまは、顔を真っ赤にしています。

「ふん。あんなおんなのかたをもつ、にいさまも、だいきらいだ!」

ブレンは大きな声をだし、ビシャ っと大きな音をたてて戸を閉め、部屋の外へ行ってしまいました。

フェールドお兄さまは、わたしに近づき頭を下げて、
「リーゼ。ごめんね。怪我してないかな。
ブレンは確かにやんちゃ坊主だけれども、何故かリーゼと会うと酷くなる。
お母様に話して、お仕置きして貰うからね」

(ブレンは、本当に悪ガキね。今後に大きな問題を起こさなきゃいいけれど)
わたしはフェールドお兄さまに頭を撫でられながらそんな事を考えているのでした。


わたしが住む国が水の精霊の加護を強く受けて聖女を多く輩出するワーサー敬霊王国。
風や木の精霊の加護を強く受けているウィンデス敬霊王国。
土の精霊の加護を強く受けるエアデ敬霊王国。
そしてフェールドお兄さまの住む、火の精霊の加護を強く受けるフラメ敬霊王国。
この四国をハイリゲオルト王国連邦といい、この四カ国は防御結界で守られているのです。
その四カ国の次代を担う国王の子供や孫達が駆けつけてくれいるのです。
因みにフェールドお兄様達は、未来のフラメ敬霊王国の国王候補なのです。

次代の国王候補達がこのワーサー精霊王国に集まっているのは、女性王太子であるエルーフェの長女であるエリーゼ(わたし)が、最年少で勾玉を賜ることになった為、そのお祝いの為に駆けつけてくれたのです。
わたしが最年少で勾玉のネックレスを賜る事になったことにより、防御結界で守られている四カ国の次代の国王・女王の家族が集まっていたのです。
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