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第3話
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第3話 ざーますおばさん
わたし達が乗った牛車は、精霊館(神社のお社)に着きました。
使用人が、傘を差してくれたので、傘のしたに入りました。
ゆっくりとまわりを見るととても大きくて水が綺麗な湖が見えます。正面には鳥居が見えます。
ジャリジャリと角の取れた丸い石(玉砂利)を踏んで鳥居に少しずつ近づきます。
「折角のリーゼのハレの日なのに、今朝から大雨ね」
「ざんねんですぅ」
ハレの日なのに晴れじゃなく、雨天だからです。
お母様に手を繋がれ、道の端を歩いていると鳥居の前に着きました。
「りーぜ。ここで頭を下げて、住所と年齢と名前を頭の中で言って、『女神様、精霊様失礼(お邪魔)します』と心の中で挨拶して鳥居をくぐるのよ」
「は~い」
わたしは元気よくお返事をして、心の中でお母様の言われたとおり住所と年齢と名前そして、女神さま、精霊さまお邪魔しますと一礼すると
ぴかー
―と日が差しました。
あんなに大雨だったのに、精霊館の鳥居をくぐる瞬間から、雨雲がなくなり、快晴になったのです。
「おかあしゃま。はれました」
お母様に告げるとお母さまは目を丸くして空を見上げています。
「雲がなくなって日が差していますね。
というか、雲一つ無い快晴になったわね。
リーゼは、神様や精霊様に歓迎されているのね。それも太陽、お日様の神様や精霊に愛されているのかもね」
などと会話していると
「お~ほほほ。エルーフェさんとおちびちゃん。ごきげんよう。
神社(精霊館)になんのようざーます?」
神社に到着して、鳥居を潜るとそこには、厚化粧で若作りのケバい女性とフェールドお兄さまと同じくらいの女の子がいました。
エルーフェお母さまとわたしは眉間に皺を寄せてしまいました。
わたしが一番苦手の『ざーますおばさん』ことシューベスト家のアードリアンおばさまです。
因みにアードリアン家は、わたし達ライヒトゥーム家と、王女の座を争う一家です。
(このおばさんにがて)
そんなわたし達の表情を見ているのか、見ていないのかざーますおばさんは、勝手にしゃべり続けます。
「次代の女王の妹になるナディーネちゃんが勾玉を賜る為に来たざーます。
なんと言っても、姉のマリアンネちゃんも7歳で授かってから、すぐに聖女見習いになったのよ。シューベスト家が王位を奪う日も近いざーます」
「「 …… 」」
わたし達二人は、しかめた顔を固めたままです。
ワーサー精霊王国の女王は、女神様に認められ精霊さま達に愛され聖女になって、宗教上のトップと政のトップになり初めて元首として認められます。そのため世襲制ではなく、実力でなるしかありません。
例え、父や母が国王であっても、その子女は先ず自分で公爵家を興して、国王(王女)になる資格がある事を示さなければならないのです。
ワーサー精霊王国は、筆頭聖女になることで、女王になる資格。つまり公爵家を興す事が出来ます。次代の女王になる資格があるのは、お母様のエルーフェ女公爵であり女性王太子の立場です。
「次代の女王はエルーフェ殿下にお譲りするざーます」
ざーますおばさんは続けます。
「殿下のその次は優秀な二人の娘のどちらかが女王になるざーます」
もうお母様とわたしは話しを聞いていません。
「長女のマリアンネは、優秀ですでに聖女見習いざーます。
ここにいるこの娘(次女ナディーネ)は、今年勾玉を授かり、すぐに聖女見習いになるざーます」
ざーますおばさんと並んでいるナディーネ姉さまは、こちらに向けて頭を何度も頭を下げています。
強烈なキャラクターの母親を持つナディーネ姉さまは、次に女王を継ぐお母様に敬意を持っているようです。
そしてざーますおばさんの独り言が続いた数分後
「おほほほ。ごめんあそばせ」
アードリアンおばさまは再従姉妹のナディーネ姉様と手を繋ぎお社の本殿に歩いて行きました。
それを見て、わたしとお母さまは、目を合わせました。
勾玉を賜る本殿で遭遇しないように時間をずらそうと頷きあったのです。
(ああ~耳が痛いわ。『ざーます』が頭の中でグルグル聞こえるわ。しゃべりすぎよ)
わたし達が乗った牛車は、精霊館(神社のお社)に着きました。
使用人が、傘を差してくれたので、傘のしたに入りました。
ゆっくりとまわりを見るととても大きくて水が綺麗な湖が見えます。正面には鳥居が見えます。
ジャリジャリと角の取れた丸い石(玉砂利)を踏んで鳥居に少しずつ近づきます。
「折角のリーゼのハレの日なのに、今朝から大雨ね」
「ざんねんですぅ」
ハレの日なのに晴れじゃなく、雨天だからです。
お母様に手を繋がれ、道の端を歩いていると鳥居の前に着きました。
「りーぜ。ここで頭を下げて、住所と年齢と名前を頭の中で言って、『女神様、精霊様失礼(お邪魔)します』と心の中で挨拶して鳥居をくぐるのよ」
「は~い」
わたしは元気よくお返事をして、心の中でお母様の言われたとおり住所と年齢と名前そして、女神さま、精霊さまお邪魔しますと一礼すると
ぴかー
―と日が差しました。
あんなに大雨だったのに、精霊館の鳥居をくぐる瞬間から、雨雲がなくなり、快晴になったのです。
「おかあしゃま。はれました」
お母様に告げるとお母さまは目を丸くして空を見上げています。
「雲がなくなって日が差していますね。
というか、雲一つ無い快晴になったわね。
リーゼは、神様や精霊様に歓迎されているのね。それも太陽、お日様の神様や精霊に愛されているのかもね」
などと会話していると
「お~ほほほ。エルーフェさんとおちびちゃん。ごきげんよう。
神社(精霊館)になんのようざーます?」
神社に到着して、鳥居を潜るとそこには、厚化粧で若作りのケバい女性とフェールドお兄さまと同じくらいの女の子がいました。
エルーフェお母さまとわたしは眉間に皺を寄せてしまいました。
わたしが一番苦手の『ざーますおばさん』ことシューベスト家のアードリアンおばさまです。
因みにアードリアン家は、わたし達ライヒトゥーム家と、王女の座を争う一家です。
(このおばさんにがて)
そんなわたし達の表情を見ているのか、見ていないのかざーますおばさんは、勝手にしゃべり続けます。
「次代の女王の妹になるナディーネちゃんが勾玉を賜る為に来たざーます。
なんと言っても、姉のマリアンネちゃんも7歳で授かってから、すぐに聖女見習いになったのよ。シューベスト家が王位を奪う日も近いざーます」
「「 …… 」」
わたし達二人は、しかめた顔を固めたままです。
ワーサー精霊王国の女王は、女神様に認められ精霊さま達に愛され聖女になって、宗教上のトップと政のトップになり初めて元首として認められます。そのため世襲制ではなく、実力でなるしかありません。
例え、父や母が国王であっても、その子女は先ず自分で公爵家を興して、国王(王女)になる資格がある事を示さなければならないのです。
ワーサー精霊王国は、筆頭聖女になることで、女王になる資格。つまり公爵家を興す事が出来ます。次代の女王になる資格があるのは、お母様のエルーフェ女公爵であり女性王太子の立場です。
「次代の女王はエルーフェ殿下にお譲りするざーます」
ざーますおばさんは続けます。
「殿下のその次は優秀な二人の娘のどちらかが女王になるざーます」
もうお母様とわたしは話しを聞いていません。
「長女のマリアンネは、優秀ですでに聖女見習いざーます。
ここにいるこの娘(次女ナディーネ)は、今年勾玉を授かり、すぐに聖女見習いになるざーます」
ざーますおばさんと並んでいるナディーネ姉さまは、こちらに向けて頭を何度も頭を下げています。
強烈なキャラクターの母親を持つナディーネ姉さまは、次に女王を継ぐお母様に敬意を持っているようです。
そしてざーますおばさんの独り言が続いた数分後
「おほほほ。ごめんあそばせ」
アードリアンおばさまは再従姉妹のナディーネ姉様と手を繋ぎお社の本殿に歩いて行きました。
それを見て、わたしとお母さまは、目を合わせました。
勾玉を賜る本殿で遭遇しないように時間をずらそうと頷きあったのです。
(ああ~耳が痛いわ。『ざーます』が頭の中でグルグル聞こえるわ。しゃべりすぎよ)
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