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第5話
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第5話 祓戸の瀧
ゴウゴウ ザーザー ゴウゴウ―と水が高い所から落ちる音が聞こえてきました。
わたしは再びお母さまに抱っこしてもらって、鳥居をくぐって大きな滝のもとへたどり着きました。
途中で「だっこして」と甘えたのです。
「おかあしゃま。たくさんのみずがみずうみにおちてながれているよ」
わたしは、ものすごく大きくて高い所から水が落ちてくる滝を指さしました。
「そうね。この滝が、祓戸の瀧よ」
祓戸の瀧に流れる河がものすごく幅があるのでしょう。わたしの視線から、はみ出るくらいの幅がありますが、滝壺にながれる水の勢いは弱いように見えます。
けれども、滝の高さは大きな樹の二倍以上あります。
そして何よりも、滝に流れている水はとても清らかで、神々しく感じられます。
「ここにめがみさまがいるの?」
わたしは、滝から落ちる水滴に顔を少し濡らしながらお母さまをみます。
「そうよ。リーゼは女神様とお会いすることができるかしら?
でも貴女は、私の娘なのですから気に入られることまちがいないわ」
繋いでいる手を離し、腰を落としてわたしの目線にあわせています。
お母さまは、笑顔を作っていますが、幼いわたしにもわかるくらい作り笑顔です。
「リーゼ。この大きな滝は、ミヅハノ女神様が居られると伝えられているの。この滝の流れ落ちる水で、修行をしようとしても、女神様に挨拶できないと衣服も髪も濡れることがないのよ」
「みずにはいってもぬれないの?」
「ミヅハノ女神様は、水の神なのよ。滝に入っても濡れないのは、女神様の加護を得られていないこと。この滝で水に濡れることできたならば、女神様の加護を得られたことを指すのよ。そして加護を得られるとこの滝の水で穢れを祓うことができるのよ」
お母さまは、わたしを降ろし、視線をわたしに合わせています。
「う~ん。ちょっとむずかしくてわからない…… 」
「つまり、女神様に好かれると滝の水で汚いモノを綺麗にしてくれるの」
お母さまは、幼いわたしにも解るようにめちゃくちゃかみ砕いて説明してくれました。
つまり、ミヅハノ女神さまは、人間の穢れを祓うことが出来る水の神さまです。
人間の穢れを水で祓うのですが、ミヅハノ女神が、認めなければ穢れを水で流すことがない。つまり、水に触れることがないから、衣服も髪も濡れることがないのです。
女神様が認めていないと、上流から流れてくる滝の水がその人を避けて下に落ちていくのだと思うのです。
「たきのおみずでからだをきれいにしてくれるの?」
「ふふふ。そうね。でも綺麗になるのは、気持ちや今までの悪い行いや、血や亡くなったモノの霊とかを祓ってくれるのよ」
わたしは滝に流れる水をじぃーっと見ました。
(こ、こわい。おみずおおすぎ)
「りーぜはいいこだから、あいさつしなくてもぬれるよね。
だからおみずのむこうにいかなくていいよね?」
あまりの水の量に怯んだわたしは逃げ腰です。
「リーゼは、良い子だけど、落ちてくる滝の水の向こうに行くのが祓戸の瀧にきた理由なのよ。お母さんと一緒に流れる滝の水の向こうに行ってみましょうね」
(う~ん。こわいけど、おかあしゃまといっしょなら)
「だっこ」
わたしは両手をお母さまに向けて伸ばしました。
「え?ここで抱っこして欲しいの?
リーゼは、甘えん坊さんね」
お母さまは苦笑いをしています。
「甘えん坊のリーゼを抱っこして行きたいけれど、ここは自分の足で行かないと駄目なのよね~」
「やだやだ。おみずがこわい。ずぶぬれいや~」
わたしは地団駄を踏んだのです。
ゴウゴウ ザーザー ゴウゴウ―と水が高い所から落ちる音が聞こえてきました。
わたしは再びお母さまに抱っこしてもらって、鳥居をくぐって大きな滝のもとへたどり着きました。
途中で「だっこして」と甘えたのです。
「おかあしゃま。たくさんのみずがみずうみにおちてながれているよ」
わたしは、ものすごく大きくて高い所から水が落ちてくる滝を指さしました。
「そうね。この滝が、祓戸の瀧よ」
祓戸の瀧に流れる河がものすごく幅があるのでしょう。わたしの視線から、はみ出るくらいの幅がありますが、滝壺にながれる水の勢いは弱いように見えます。
けれども、滝の高さは大きな樹の二倍以上あります。
そして何よりも、滝に流れている水はとても清らかで、神々しく感じられます。
「ここにめがみさまがいるの?」
わたしは、滝から落ちる水滴に顔を少し濡らしながらお母さまをみます。
「そうよ。リーゼは女神様とお会いすることができるかしら?
でも貴女は、私の娘なのですから気に入られることまちがいないわ」
繋いでいる手を離し、腰を落としてわたしの目線にあわせています。
お母さまは、笑顔を作っていますが、幼いわたしにもわかるくらい作り笑顔です。
「リーゼ。この大きな滝は、ミヅハノ女神様が居られると伝えられているの。この滝の流れ落ちる水で、修行をしようとしても、女神様に挨拶できないと衣服も髪も濡れることがないのよ」
「みずにはいってもぬれないの?」
「ミヅハノ女神様は、水の神なのよ。滝に入っても濡れないのは、女神様の加護を得られていないこと。この滝で水に濡れることできたならば、女神様の加護を得られたことを指すのよ。そして加護を得られるとこの滝の水で穢れを祓うことができるのよ」
お母さまは、わたしを降ろし、視線をわたしに合わせています。
「う~ん。ちょっとむずかしくてわからない…… 」
「つまり、女神様に好かれると滝の水で汚いモノを綺麗にしてくれるの」
お母さまは、幼いわたしにも解るようにめちゃくちゃかみ砕いて説明してくれました。
つまり、ミヅハノ女神さまは、人間の穢れを祓うことが出来る水の神さまです。
人間の穢れを水で祓うのですが、ミヅハノ女神が、認めなければ穢れを水で流すことがない。つまり、水に触れることがないから、衣服も髪も濡れることがないのです。
女神様が認めていないと、上流から流れてくる滝の水がその人を避けて下に落ちていくのだと思うのです。
「たきのおみずでからだをきれいにしてくれるの?」
「ふふふ。そうね。でも綺麗になるのは、気持ちや今までの悪い行いや、血や亡くなったモノの霊とかを祓ってくれるのよ」
わたしは滝に流れる水をじぃーっと見ました。
(こ、こわい。おみずおおすぎ)
「りーぜはいいこだから、あいさつしなくてもぬれるよね。
だからおみずのむこうにいかなくていいよね?」
あまりの水の量に怯んだわたしは逃げ腰です。
「リーゼは、良い子だけど、落ちてくる滝の水の向こうに行くのが祓戸の瀧にきた理由なのよ。お母さんと一緒に流れる滝の水の向こうに行ってみましょうね」
(う~ん。こわいけど、おかあしゃまといっしょなら)
「だっこ」
わたしは両手をお母さまに向けて伸ばしました。
「え?ここで抱っこして欲しいの?
リーゼは、甘えん坊さんね」
お母さまは苦笑いをしています。
「甘えん坊のリーゼを抱っこして行きたいけれど、ここは自分の足で行かないと駄目なのよね~」
「やだやだ。おみずがこわい。ずぶぬれいや~」
わたしは地団駄を踏んだのです。
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