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私はお二人の歓喜の声を聞き、魔道具を高く持ち上げて
「この、魔道具は・・・ ・・・」
「あ! やっぱりその前に・・・」
私は真っ赤な魔道具をテーブルに置いて
空いた手をポケットに入れました。
「「ズコー!!」」
何故かお祖父様、お父様が転んでいます。
「あら、二人ともどうしたの?」
「「エルーシアちゃんがもったいぶるからだよ!」」
寝転がったまま二人は大きな声を出しました。
そして私は 「ジャーン!」と叫び
今度は、青いコップを、4個ポケットから取り出しました。
「「ズコー!」」
再び、お祖父様とお父様は転びました。
「え? エルーシアちゃん。まさかのてんぷら!
まさか!この魔道具は時間が経つと色が変わるのかな?」
「いいえ。お父様、この魔道具達は・・・」
「「魔道具は??」」
「あ!それよりも、お二人に聞きたいことがあります」
みたび「ズコー!」と転んだ二人ですが、
ちょっと目が真剣です。
「昨日、オッドリア領にいくときに、マチルダに乗って移動してくださいと言ったのに、ここに来たばかりの帝国軍から離脱した者の前で、空飛ぶ魔道具(タ○コプター)を、わざわざ見せびらかせて移動しましたね?」
「「え。何のことかわからないな」」
二人は、顔が赤くなり汗をかいます。しかも目が泳いでいます。
私は腰に手を置き、思いっきり胸を張り
「空飛ぶ魔道具を見せびらかせて移動しましたね?」
私を見ない二人
「移動しましたよね」
二人をのぞき込む私
「「・・・ 」」
無言の二人
それでもじっと二人を見る私
「「ご ごめんなさい」」
二人は頭をこれでもかと低くして私に謝ってきました。
「私が言わなくても理解されていると思いますが・・・
まだ、来たばかりでどの様な思考があるかわからない方達の前では、慎重に行動をしてくださいね」
「「 は はい ごめんね」」
「帝国から来た、アルミノという者が、空飛ぶ魔道具が船の動力になると言っているのです。クルクル回っているのですから、そこをスクリューにすれば良いと提案してきたのです」
「船の動力に!」とお二人が驚いた後
「エルーシアちゃん。スクリューってなんだ?」
「ズコー!」
今度は私がこけてしまいました。(はしたない)
私は立ち上がり、説明します。
「スクリューとは、水中で回転することで回転軸方向に流体の流れを作って、その流れで動く推進装置のことです」
「ほう、それはすごいな、帆船は、風の力をかりて動くが、風の力をかりなくても進むことが出来る船ができるということだな?」
「はい。その通りです。
実は、レオンにも、空飛ぶ魔道具は、動力になると言っていたのですが、それとは違う使い方ですね」
(レオンと私は、列車の車輪を動かす動力とかんがえていましたけど)
私はお二人の歓喜の声を聞き、魔道具を高く持ち上げて
「この、魔道具は・・・ ・・・」
「あ! やっぱりその前に・・・」
私は真っ赤な魔道具をテーブルに置いて
空いた手をポケットに入れました。
「「ズコー!!」」
何故かお祖父様、お父様が転んでいます。
「あら、二人ともどうしたの?」
「「エルーシアちゃんがもったいぶるからだよ!」」
寝転がったまま二人は大きな声を出しました。
そして私は 「ジャーン!」と叫び
今度は、青いコップを、4個ポケットから取り出しました。
「「ズコー!」」
再び、お祖父様とお父様は転びました。
「え? エルーシアちゃん。まさかのてんぷら!
まさか!この魔道具は時間が経つと色が変わるのかな?」
「いいえ。お父様、この魔道具達は・・・」
「「魔道具は??」」
「あ!それよりも、お二人に聞きたいことがあります」
みたび「ズコー!」と転んだ二人ですが、
ちょっと目が真剣です。
「昨日、オッドリア領にいくときに、マチルダに乗って移動してくださいと言ったのに、ここに来たばかりの帝国軍から離脱した者の前で、空飛ぶ魔道具(タ○コプター)を、わざわざ見せびらかせて移動しましたね?」
「「え。何のことかわからないな」」
二人は、顔が赤くなり汗をかいます。しかも目が泳いでいます。
私は腰に手を置き、思いっきり胸を張り
「空飛ぶ魔道具を見せびらかせて移動しましたね?」
私を見ない二人
「移動しましたよね」
二人をのぞき込む私
「「・・・ 」」
無言の二人
それでもじっと二人を見る私
「「ご ごめんなさい」」
二人は頭をこれでもかと低くして私に謝ってきました。
「私が言わなくても理解されていると思いますが・・・
まだ、来たばかりでどの様な思考があるかわからない方達の前では、慎重に行動をしてくださいね」
「「 は はい ごめんね」」
「帝国から来た、アルミノという者が、空飛ぶ魔道具が船の動力になると言っているのです。クルクル回っているのですから、そこをスクリューにすれば良いと提案してきたのです」
「船の動力に!」とお二人が驚いた後
「エルーシアちゃん。スクリューってなんだ?」
「ズコー!」
今度は私がこけてしまいました。(はしたない)
私は立ち上がり、説明します。
「スクリューとは、水中で回転することで回転軸方向に流体の流れを作って、その流れで動く推進装置のことです」
「ほう、それはすごいな、帆船は、風の力をかりて動くが、風の力をかりなくても進むことが出来る船ができるということだな?」
「はい。その通りです。
実は、レオンにも、空飛ぶ魔道具は、動力になると言っていたのですが、それとは違う使い方ですね」
(レオンと私は、列車の車輪を動かす動力とかんがえていましたけど)
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2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
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