聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

295

295


日が変わりました。
昨夜はソフィアを勝たせるために、ソフィアを目隠ししてごまかそうとしたのですが、なぜが目隠しをすると見事に3投ともど真ん中にヒットするという予想外の事が起きました。
（レオンに話すと、ドカ○ンのいわきかよ！って言っていましたが何のことでしょう？）

無事にソフィアが私にダーツで勝利したので、私はファリカ達と楽しくすごろくで遊んだあと就寝しました。




「お姉様。私達は今日もベルンの街を探索に行くのです」

ファリカはアデリッサちゃんと手を繋いでいます。

「ふふふ。今日は私も行くわよ。エルーシアも一緒に行く？」

リーサは友達になったソフィアと手を繋いでいます。

「リーサごめんなさい。これから私は、シュタインの工房に行く予定です。
ソフィアとアデリッサちゃんには申し訳ないのですが4人で散策してきてください」

私は4人に深く頭を下げました。

「仕方ないのです。お姉様は忙しいのです。そう言って全然学校さえも行っていないのです」

ファリカの一言に私ばかりでなく、リーサもピクッと肩がゆれました。

「そうね。ファリカちゃんの言う通りね」

「そういうリーサもここ最近はオッドリアに帰っていたから、小等学校に行っていませんね。
私よりも出席率が悪いのではなくて？」

私は少し意地悪を言ってみました。

「エルーシア。そんなにリーサを虐めないでいただきたいわ。
私達がいる間は私とアデリッサのお世話係という事でいいと思いますわ
私達のお相手をしてくださらないエルーシアよりも、リーサの方が私達に親切ですわ」

（あら逆にソフィアから言葉のカウンターをくらったわ）
「そうですね。大人達がホテルで遊びまくっているときに、私は大人の代わりに働いています。こんな薄情な私を許してください」
私は深々と頭を下げました。

「いいえ。ごめんね。言い過ぎました」
ソフィアも私に頭を下げました。王女だけあってすごく優雅です。

「ソフィアお姉様は、友達になったエルーシアお姉様ともっと一緒にいたいので、我が儘を言ってしまいました。
私と姉は王族なので我が儘を言うことを我慢しているでーす。
ですから許して欲しいのでーす」
王女ソフィアの妹のアデリッサちゃんはそう言って私に頭をぴょこんと下げました。

「アデリッサちゃん。ソフィアごめんなさいね。
わたしも少し意固地になっていました。
どうしても、今日やらなければいけないことがありますので、今日は許してくださいね」

そして私は、後ろ髪を引かれながら、シュタインの工房に向かうのでした。

私は、日曜日に会社に呼ばれて仕事に行くお父さんの気持ちがわかりました。
世の中なかのお父さん、お母さんがんばれ！