聖女の紋章　転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する　わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

幸之丞

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321　閑話　海鮮焼き大会2

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321　閑話　海鮮焼き大会2

「もう･･･　ゲップ
もう無理なのだ。
リーサには勝てないのだ。
いきなり食いしん坊になってしまったのだ
私はちょっとお花を摘みに行ってくるのだ」

マチルダ様は、口を手で押さえて、駆け足で行ってしまいました。

甥っ子のライナーとマチルダ様を目で追っていますと

「奥様今までどこにいっていたのですか？
大人達は皆すでに酔い潰れています」

ギャロンではなくて、教国から聖女ときたゲアートが、私（アルーシャ）とリカードに、私達から見ても大きく膨れ上がった、お腹をさすりながら近づいてきました。

「ゲアード、今日はお疲れ様。楽しんでいますか？」

「はい」

「そうですね。ベルンやベルティンでは、ここまで魚介類にこだわって焼肉大会をしたことがなかったものね」

「これほど、魚貝類があるのはすごいですね。でもオーク肉もあり、他の隊の者も満足しています。
話は変わりますが、奥様質問があるのですが」

「何かしらゲアート？」

「エルーシア様とファリカ様が見当たらないのですが、何処へ行ったのでしょう」

「あら、あの二人なら、とっくにベルティンブルグに帰ったわよ」

「え？」

「二人に何か用があったのかしら？」

「はい。私達軍の幹部と病院関係の独身男性が、エルーシア様とファリカ様に強制的に“お見合いパーティー”に参加しなさいと言われたのですが、軍服ですと威圧感があり、女性陣の受けが悪いのではと考えまして、どんな服を着ていけばいいか、お二人に相談しようと思っていました」

「あらあら、そうなのですね。
私は、軍服がいいと思うわよ。
その凜々しい軍服姿に女性は惹かれるわ」

「そ、そのようなものですか？」

「ベルティンブルグとオッドリアの軍隊、兵隊さんは評判がいいですからね。
しかも、貴方たちは専属の兵隊なのですよ。
（農業や漁業など兼任していない兵隊さんの事。通常は、普段は農業など他の本業があり、有事の時のみ兵になる）
収入面も安心ですし、ベルティンブルグでは、例え不幸なことがあっても軍人さんの家族は、生活の保障がされているのです。
女は、収入の安定と生活の安定を望む生き物なのよ」

私が話し終わったところで、ちょっと顔を青くしてお腹をさする美少女がこちらに来ました。

「ふう。大変だったのだ。リーサがあんなに食べるようになると思っていなかったのだ」
その美少女はマチルダ様です。

「ああ。そういえば、アルーシャ。
私は、ベルンで行われる舞踏会でデビュタントするのだ。
けれども一緒に踊ってくれる男性がいないのだ」

「あら。そうでしたのね。
では、今現在で社交ダンスを踊れて独身の方を募りますわ」
私はマチルダ様からゲアートの顔を見ました。
「誰かしらないかしら？」

そう言うとゲアートが、私とマチルダ様から視線を外しました。

「いいえ、あっ　はい。　
了解いたしました。軍の方で当たって見ます。
あとで、カーティスにも文官で候補者がいないか聞いてみます
でも、奥様。デビュタントは必ずしも男性同伴でなくてもいいはずです。
女性一人にしなければいいという暗黙の了解があるだけだと自分は考えます」

「あら、そういえば、ゲアートもカーティスも独身でダンスが踊れたわよね」

「あ！　「ステーラ姉様。ダンスの相手が決まったのだ」
ゲアートが言い終わる前にマチルダがゲアートを捕まえて、ステーラの方に行ってしまいました。

「（ステラ）姉様。あとは、カーティスを捕まえてダンスレッスンするのだ」

そう聞こえたと思いました、マチルダ様とステーラ様がゲアートを連れて飛んで行ってしまいました。

私とライナーは、空を飛んでいく古竜様を見送ったあと、まだ食べているリーサに視線が移りました。

そうね。デビュタントに限らず、独身の女性は社交の場で一人になってはいけないというルールなのよね。
だから実は、年上の女性の付き添いでいいのですよね。
だから、ステーラ様とマチルダ様のデビュタントでは、リンダ様とエアデ様が付き添えばそれでいいのですけれどもね。

「マチルダ様は、ダンスパートナーを見つけたと言っておられましたが、ダンス中に空を飛ぶ二柱には、人間では、お相手出来ないと思いますわ」

私は、「うわー」という声をあげて古竜様に連れて行かれるゲラードを見つめていました。

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聖女の紋章　転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する　わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

読んでいただきありがとうございます。

とりあえず、閑話はこのお話しで終了予定です。

伏線の回収。とくに女神フレイヤの洪水、大雨などが終わっていません。

プロットは、あるのですが、キャラクター達が暴走してしまったため、大きな変更が必要になりました。

お話しが40万文字を超えたため、矛盾が少しでも減るように、読み返してチェック作業をします。

今後は、カクヨムの方で書いていた聖女の紋章をシリーズ化してお話しを書き直すか、

アルファポリス版を更新して、アルファポリス版のお話しをプロットの役目にするか考慮中です。

プロット版（アルファポリス）の更新を諦めた場合は、このお話しを未公開にする予定です。

物語の再開や新規投稿したとき、また皆様に楽しんでいただけたら幸いです。

幸之丞

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