エレメントサモナー

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現レシ闇ノ瘴気

病ミ上ガリノ日常

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 僕が目覚めたときから5日が経った。

 何度も検診を受け、母と妹から長い時間説教され、夕方にミレアが毎日見舞いに来て授業内容を解説してくれた。

 夜にはハルスと一緒に演習でした召喚魔法を練習し、その後に天体観測をした。昨日に退院し、今日4月15日から学園に行くことになった。

「それじゃぁ、いってらっしゃい♪」 「いってらしゃい~」
「いってきます」

 入学式のときの様に返し、外へと向かう。

「おはようエレス、あまり無理しないでね」

 外に出るとミレアがいた、多分待ってくれていたんだと思う。

「大丈夫だよ、特に体に違和感は無いし。それより助かったよ、ミレアの説明分かりやすいから入院してた分の授業の遅れを取り戻せたし」
「いいのよ、私も勉強になるから」

「おはようエレス、あ、ミレアさんもおはよう」

「ハルスおはよう」
「ミレアでいいよ、そう言えば召喚魔法ハルスが教えてたんだよね?エレスから聞いたよ」

 ん?意外と女性が苦手なのかな?

 何か少し顔が赤くなっているし、不自然に視線を逸らしているハルスは一瞬だけ小動物の様に見えてしまった。

「あぁ、演習のときに皆についていけるようにするためだ。にしても皆が3日かけて練習したのをハルスは小一時間位で習得しちまうのがちょっと怖いぜ……」
「あはは……。たまたま、なんて通じる訳ないかぁ。でも、僕にも理由は分からないよ」
「分かってたら逆に教えて欲しいくらいだ」
「そうよね、入学式の後の事だってまだ信じられないし……」

 まぁ確かに僕も未だにディアナを召還して戦ったことが半信半疑だが、そこに『いる』と感じさせられる上、少し応用したモノもあるため、現実であることは認めざるを得ない。

「あ、そう言えばエレス、生徒会の方はどうするの?」
「え!?生徒会に誘われてるのか?」
「あぁ、でも僕は違う所に入ろうと思ってる」
「違う所、というと?」

「『僕は学園守護部隊ガーディアンに入ろうと思ってる』」

 学園守護部隊ガーディアンとは、その名の通り、先生に次いで学園の守護をするものである。ガーディアンは2人以上の隊を作り、交代で夜間の見回りや魔術などに関する依頼をこなしている。

「ちょっと待って! それだとディアナの存在がこの国全体に広がってしまうわ!」
「そうだぜエレス、お前校長先生にも言われたんだろ? 止めといた方がいいぜ」
「僕がガーディアンになるのは、どうしても使わないといけない時に使えるようにする事だ。いつもディアナに乗るわけじゃないし、僕にはディアナ以外にも手があるから」
「「えっ…?」」

 二人は揃って硬直くしてしまった。なにかとんでもないことを聞いたような顔をしているが、今ここで話を止めると変に怪しまれるだけなのでそのまま話を続けることにする。

「とはいっても、ディアナの魔法を人間が使えるようにしただけだけど…」
「それってつまり…」
「ディアナのエクセリアの銃口を無くして魔法剣として召喚できる、でも本物の様な威力は出ないけど」
「「………」」

 ……何かまずいこと言ったかな?

 驚愕して言葉が出ない程になっているミレアとハルスを見るだけで察せてしまう。何に対してか分からないけど。

「……5日間でそんなもん完成させてたのか」
「ああ、まだ成功したのはエクセリアだけだけど」
「ところでエレス、ミレア、知ってるか?6月5日からの魔導競技会マジック・コンペティションを」
「当然だよ。年に一度、王都の東西南北の四つの魔導学園が魔導を競い合う大会の事だろ?」

 魔導競技会とは、先程挙げた様に、東に位置するここユークリウス、西のガレリアス、北のニュートニア、南のピタゴアムの四つの魔導学園が競技で競い合う物である。開催場所は王城に隣接するコロシアムで、国王も観戦される。競技は基本的に毎年何個か変わっている。

「俺とチーム組んでくれねぇか?」
「……チームって?」
「魔導競技会の最終種目は各学園三人構成の四チームを選び、それらが戦うって決まってるんだよ。
頼む、俺と一緒に出てくれ。」

「……理由を聞かせてくれないかな?」
「俺が調べたい物を調べる為には国家魔道士にならなきゃいけないんだ。それを調べるのはかなり危険を伴うから、普通の魔道士じゃ逮捕されちまう」

 あぁーこれ、絶対聖遺物のことだな。

「だから、俺はこの魔導競技会でお前らと一緒に優勝を取りたい」
「だから頼む、俺に力を貸してくれ!」

 そう言って頭を下げる彼は執念というか熱意というか、なにがあっても成し遂げたいという旨を感じられた。
 多分断っても頭を下げたままだろう。

 もちろん僕はいいんだがミレアはどうなのだろう?

 ふと彼女を見るとやる気に満ち溢れている様子で、エレスの視線に気づくと頷いて促してくるのだった。

 はぁ……、心配した僕がバカみたいだね。

『もちろん、友達のためだから』

「ありがとう、放課後校長先生に申請しよう」

 少し涙目になりながらそう言うと、三人はそのまま足並みを揃えて学園前まで無言で歩いた。
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