6 / 15
現レシ闇ノ瘴気
後ニ無敗ト崇メラレル指揮官《コマンダー》爆誕
しおりを挟む
「おはようございます」
「「おはようございます」」
生徒会長の挨拶に3人同時に挨拶を返すと、入学式のときの様にクスクスと笑っている。
「エレス君、生徒会はどうする?」
「ごめんなさい、僕はガーディアンになろうと思います」
「あらら、ちょっと意外ね。普通に断るのではなく、ガーディアンに入るとは…」
「そこまで不思議ですか?」
「正直ガーディアンに入りたいと思うのは想定外だわ。でも君の活躍期待してるよ」
「ありがとうございます」
「それではまた」
会長は何故か僕のガーディアン入りを肯定してくれた。今は気にしないでおこう。
ミレアが教えてくれたから午前の授業は理解できない事は何一つ無かった。そして今は昼休み、人気が少ない屋上にいる。
「出るとなったら、まずは情報収集からしないと」
「俺達以外だと、まず生徒会長は出てくるだろうな。会長も一年の時からもの凄く強かったからなぁ」
「後は、ガリレアスの三大魔術師、ニュートニアの氷結の魔術師、ピタゴアムの無限銃弾かな」
「だろうな、特にガリレアスのエレメントスリーはその連携で負けたのはうちだけで、それ以外は全部勝ってるからなぁ」
ガリレアスのエレメントスリーは、火、水、雷の三属性の魔法を組み合わせる事で本には書かれていない数多くの魔法を使ってくる。個人で戦っても、並の魔道士では対抗できない。
「それで、僕らの武器はまずどんな魔法を使うか知られていない事、僕とハルスは召喚だけど」
「そして、お前が多属性召喚士であること」
「それだけじゃないわ、エレスの魔法はエレメントスリーと同様に本に載っていないから術式を解明することが出来ない」
「僕が切り札みたいな感じだね……」
「実際そうだろ、入学式初日にあんなの呼び出して黒竜を撃退したんだからよ」
「とりあえずこの話は一旦終えて私達が使える魔法、召喚を確認しておきましょう」
確かにそうだな、と思って僕は召喚の詠唱をする。
「『聖なる月陽よ、今ここに刃となりて、現れん』!」
「『天駆ける白天馬よ、我が背中に翼を齎さん』!」
「えっ? えーっとじぁー、『流れ行く時よ、世界の理を砕き、静寂を齎せ』!」
それぞれが、魔法及び召喚をすると僕は月陽剣を手にし、ハルスには聖羽が現れると共に少し浮き、ミラは周囲の時の流れを遅くし、それまで心地よく吹いていた微風の感覚がほぼなくなった。
「どうなってんだ、周りの木が揺れるのが遅くなってるぞ」
「これが私の魔法、時間操作よ。この魔法は自分及び対象の時の流れを速めたり、遅くしたり出来るの」
「あれ、確か最初会ったときは水魔法って……」
「あぁ~あれね……。最初から情報フルオープンはまずいでしょ?」
「なるほど…」
「…ってことは、肉弾戦もありってことか?」
「聖闘技をちょっとね」
「それ、ちょっと怖いぞ…」
聖闘技とは昔からある武術で、相手より素速く立ち回ることを基本としている。そして手数の多さで敵を翻弄し、スキを見て多段攻撃でとどめを刺す。……と、またあの手帳に書いてあった。
「あはは…それで、ハルスはどれ位飛べるの?」
「俺は三十分飛べるくらいだ、魔力消耗をもう少し抑えれたらまだ伸びるけど……。そんで、お前の武器はどうなんだ?」
「この剣はフルシェルタ、剣を振ることで光の刃を放てる。見えないように刃を仕掛ける事で、敵の奇襲や陽動にも使える」
「……やっぱお前ってとんでもねぇな」
「実の所もう一本あるけど、多分使うのはエレメント・スリーや会長位だと思う」
「エレス、隠し玉多過ぎだよ…」
そうして昼休みは終わった。
そして午後の授業、のはずなのだが……
「今日から午後は三週間後に控えるマジック・コンペティションの練習を行います、まずは各競技に出場する生徒を決めます」
(ハルス、知ってた?)
(知ってたなら既に言ってるぜ……)
どうやらクラス全員知らないようで、動揺と共にざわついている。
「そんでは、去年から変わった競技について説明する。まずはバトル・チャリオット、これは…」
と、授業の4分の1を使って説明された。変わっている競技と言えば、最初の競技はバトル・チャリオット、出場チームがそれぞれ用意、もしくはチームの誰かが召喚した戦車で三十分間、他の戦車を撃墜していくものだ。
次にデモンズ・ハウス、中にいる悪魔を倒しながら迷路を進み、ゴールに着く速さを競う。他のチームの妨害も考慮しなければならないため、悪魔にばかり気を取られてはいけない競技だ。
そして、ダークナイト・サバイバル、フィールドを夜のジャングルの結界内へと変え、1時間最後まで生き残る事ことが勝利条件だ。もちろん、敵を倒すとその分加算される。
後は、競技に出場出来るのは一人二回で、午後のリーグ戦はこれに含まれないようだ。また、武器、及びほうき等の魔道具を持参するのは不可だ。
「(エレス、最後のダークナイト・サバイバルって…)」
「(やっぱりハルスも感じていたか…)」
どうやらハルスも気付いていた様だ。
この最後の競技は他の競技の様なただの力勝負ではなく、闇夜のジャングルの中でどれだけ柔軟に動くか、そして相手を見つけるかという事が問われることとなる。
光を伴う魔法及び召喚は、直に位置が割れてしまう。
そうなると、召喚士は召喚陣が展開されるときに光が出る為、不利であり、開始直後の1回しか出来ないと考えていい。また、暗視は必要不可欠だ。
(そこで、提案なんだけど…)
「それでは、フライング・サーキットは誰が…」
「トム、アクシア、ガリアムが出るべきだと思います」
エレスの割り込みに対して、その場にいる者は静まり返ってしまった。先生に理由を聞かれる前に語り続ける。
「君たちは今日の昼休みにこっそり訓練所に忍び込んでジェット機召喚して飛んでいただろ? あれをちょっと改良して、加速重視の機体に変え、後は妨害何てスピードで跳ね飛ばしてやる位の勢いで飛ばすんだ」
この言葉にコクコクと頷くことしか出来ない彼らに少し笑いそうになりながらも、なんとか堪えて更に采配を続ける。
「次は、ドールズ・パニックはイルム、ザグルス、ギーグ、これには広範囲に高火力の攻撃をする必要があるから、電磁砲や絶対凍結《アブソリュート》を使える君達が有利だ。バトル・チャリオットはオーヴェス、スカーダ、ダルトン、ジーニア、君たちは土の召喚が得意だ。戦車の基盤となる装甲をより強固に出来る上に、ファイアボールを応用して、火炎砲を放てる。次にデモンズ・ハウスはセリア、マリン、ナクト、ジルド、君たちは…」
と、僕は各競技出場選手を決めていた。
「以上でメンバー振り分けを終わるよ。問題なければこれで行こうと思うけど、誰か質問とかある?」
((((お前たった1日でどこまで見てんだよ!?))))((((あなたたった1日てどこまで見てるんですか!?))))
心の中でエレス以外はそうツッコむしかなかった。これには先生も驚愕していた様で、しばらくピクリとも動かなかった。
「それでは、これで行こうと思います。先生、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ……。いい選抜だと思うぞ」
「ありがとうございます」
先生の了解を得ると同時に、微動だにしなかった皆が動き始めた。
「エレス、いや指揮官、俺たちを勝利に導いてくれ!」
「俺たち、お前について行くぜ!そうだろ、皆!」
「うん、そうだね。皆で頑張ろ」
「皆がそう言うなら君の指揮について行こう」
「えっ、ちょっ、み、皆、落ち着いてっ」
助けてと言わんばかりにハルスを見ると…
(頑張れよっ、コマンダー)
と返してくるので諦めムードに突入した。
そして程なくして『言い出しっぺは自分なのだから引き下がれない』と思い、見栄をはることにした。
(はぁ……、まぁやれるだけやってみるよ)
「皆、全制覇目指して頑張ろう!」
『うおおおおおお!』
そうして、僕はしばらくの間コマンダーと呼ばれる様になった…だけでなく、学園の歴史に名を刻む最初の事柄となった。
「「おはようございます」」
生徒会長の挨拶に3人同時に挨拶を返すと、入学式のときの様にクスクスと笑っている。
「エレス君、生徒会はどうする?」
「ごめんなさい、僕はガーディアンになろうと思います」
「あらら、ちょっと意外ね。普通に断るのではなく、ガーディアンに入るとは…」
「そこまで不思議ですか?」
「正直ガーディアンに入りたいと思うのは想定外だわ。でも君の活躍期待してるよ」
「ありがとうございます」
「それではまた」
会長は何故か僕のガーディアン入りを肯定してくれた。今は気にしないでおこう。
ミレアが教えてくれたから午前の授業は理解できない事は何一つ無かった。そして今は昼休み、人気が少ない屋上にいる。
「出るとなったら、まずは情報収集からしないと」
「俺達以外だと、まず生徒会長は出てくるだろうな。会長も一年の時からもの凄く強かったからなぁ」
「後は、ガリレアスの三大魔術師、ニュートニアの氷結の魔術師、ピタゴアムの無限銃弾かな」
「だろうな、特にガリレアスのエレメントスリーはその連携で負けたのはうちだけで、それ以外は全部勝ってるからなぁ」
ガリレアスのエレメントスリーは、火、水、雷の三属性の魔法を組み合わせる事で本には書かれていない数多くの魔法を使ってくる。個人で戦っても、並の魔道士では対抗できない。
「それで、僕らの武器はまずどんな魔法を使うか知られていない事、僕とハルスは召喚だけど」
「そして、お前が多属性召喚士であること」
「それだけじゃないわ、エレスの魔法はエレメントスリーと同様に本に載っていないから術式を解明することが出来ない」
「僕が切り札みたいな感じだね……」
「実際そうだろ、入学式初日にあんなの呼び出して黒竜を撃退したんだからよ」
「とりあえずこの話は一旦終えて私達が使える魔法、召喚を確認しておきましょう」
確かにそうだな、と思って僕は召喚の詠唱をする。
「『聖なる月陽よ、今ここに刃となりて、現れん』!」
「『天駆ける白天馬よ、我が背中に翼を齎さん』!」
「えっ? えーっとじぁー、『流れ行く時よ、世界の理を砕き、静寂を齎せ』!」
それぞれが、魔法及び召喚をすると僕は月陽剣を手にし、ハルスには聖羽が現れると共に少し浮き、ミラは周囲の時の流れを遅くし、それまで心地よく吹いていた微風の感覚がほぼなくなった。
「どうなってんだ、周りの木が揺れるのが遅くなってるぞ」
「これが私の魔法、時間操作よ。この魔法は自分及び対象の時の流れを速めたり、遅くしたり出来るの」
「あれ、確か最初会ったときは水魔法って……」
「あぁ~あれね……。最初から情報フルオープンはまずいでしょ?」
「なるほど…」
「…ってことは、肉弾戦もありってことか?」
「聖闘技をちょっとね」
「それ、ちょっと怖いぞ…」
聖闘技とは昔からある武術で、相手より素速く立ち回ることを基本としている。そして手数の多さで敵を翻弄し、スキを見て多段攻撃でとどめを刺す。……と、またあの手帳に書いてあった。
「あはは…それで、ハルスはどれ位飛べるの?」
「俺は三十分飛べるくらいだ、魔力消耗をもう少し抑えれたらまだ伸びるけど……。そんで、お前の武器はどうなんだ?」
「この剣はフルシェルタ、剣を振ることで光の刃を放てる。見えないように刃を仕掛ける事で、敵の奇襲や陽動にも使える」
「……やっぱお前ってとんでもねぇな」
「実の所もう一本あるけど、多分使うのはエレメント・スリーや会長位だと思う」
「エレス、隠し玉多過ぎだよ…」
そうして昼休みは終わった。
そして午後の授業、のはずなのだが……
「今日から午後は三週間後に控えるマジック・コンペティションの練習を行います、まずは各競技に出場する生徒を決めます」
(ハルス、知ってた?)
(知ってたなら既に言ってるぜ……)
どうやらクラス全員知らないようで、動揺と共にざわついている。
「そんでは、去年から変わった競技について説明する。まずはバトル・チャリオット、これは…」
と、授業の4分の1を使って説明された。変わっている競技と言えば、最初の競技はバトル・チャリオット、出場チームがそれぞれ用意、もしくはチームの誰かが召喚した戦車で三十分間、他の戦車を撃墜していくものだ。
次にデモンズ・ハウス、中にいる悪魔を倒しながら迷路を進み、ゴールに着く速さを競う。他のチームの妨害も考慮しなければならないため、悪魔にばかり気を取られてはいけない競技だ。
そして、ダークナイト・サバイバル、フィールドを夜のジャングルの結界内へと変え、1時間最後まで生き残る事ことが勝利条件だ。もちろん、敵を倒すとその分加算される。
後は、競技に出場出来るのは一人二回で、午後のリーグ戦はこれに含まれないようだ。また、武器、及びほうき等の魔道具を持参するのは不可だ。
「(エレス、最後のダークナイト・サバイバルって…)」
「(やっぱりハルスも感じていたか…)」
どうやらハルスも気付いていた様だ。
この最後の競技は他の競技の様なただの力勝負ではなく、闇夜のジャングルの中でどれだけ柔軟に動くか、そして相手を見つけるかという事が問われることとなる。
光を伴う魔法及び召喚は、直に位置が割れてしまう。
そうなると、召喚士は召喚陣が展開されるときに光が出る為、不利であり、開始直後の1回しか出来ないと考えていい。また、暗視は必要不可欠だ。
(そこで、提案なんだけど…)
「それでは、フライング・サーキットは誰が…」
「トム、アクシア、ガリアムが出るべきだと思います」
エレスの割り込みに対して、その場にいる者は静まり返ってしまった。先生に理由を聞かれる前に語り続ける。
「君たちは今日の昼休みにこっそり訓練所に忍び込んでジェット機召喚して飛んでいただろ? あれをちょっと改良して、加速重視の機体に変え、後は妨害何てスピードで跳ね飛ばしてやる位の勢いで飛ばすんだ」
この言葉にコクコクと頷くことしか出来ない彼らに少し笑いそうになりながらも、なんとか堪えて更に采配を続ける。
「次は、ドールズ・パニックはイルム、ザグルス、ギーグ、これには広範囲に高火力の攻撃をする必要があるから、電磁砲や絶対凍結《アブソリュート》を使える君達が有利だ。バトル・チャリオットはオーヴェス、スカーダ、ダルトン、ジーニア、君たちは土の召喚が得意だ。戦車の基盤となる装甲をより強固に出来る上に、ファイアボールを応用して、火炎砲を放てる。次にデモンズ・ハウスはセリア、マリン、ナクト、ジルド、君たちは…」
と、僕は各競技出場選手を決めていた。
「以上でメンバー振り分けを終わるよ。問題なければこれで行こうと思うけど、誰か質問とかある?」
((((お前たった1日でどこまで見てんだよ!?))))((((あなたたった1日てどこまで見てるんですか!?))))
心の中でエレス以外はそうツッコむしかなかった。これには先生も驚愕していた様で、しばらくピクリとも動かなかった。
「それでは、これで行こうと思います。先生、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ……。いい選抜だと思うぞ」
「ありがとうございます」
先生の了解を得ると同時に、微動だにしなかった皆が動き始めた。
「エレス、いや指揮官、俺たちを勝利に導いてくれ!」
「俺たち、お前について行くぜ!そうだろ、皆!」
「うん、そうだね。皆で頑張ろ」
「皆がそう言うなら君の指揮について行こう」
「えっ、ちょっ、み、皆、落ち着いてっ」
助けてと言わんばかりにハルスを見ると…
(頑張れよっ、コマンダー)
と返してくるので諦めムードに突入した。
そして程なくして『言い出しっぺは自分なのだから引き下がれない』と思い、見栄をはることにした。
(はぁ……、まぁやれるだけやってみるよ)
「皆、全制覇目指して頑張ろう!」
『うおおおおおお!』
そうして、僕はしばらくの間コマンダーと呼ばれる様になった…だけでなく、学園の歴史に名を刻む最初の事柄となった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
転生したら幽閉王子でした~これどうすんの?
サクラ近衛将監
ファンタジー
神様の眷属の過失が原因の事故に遭って死んだ桜庭雄一が異世界に転生したら、とある国の忌避すべき王子として幽閉されていた。
転生にはチートがつきもののはずだが、事故で死んだ者が300名を超えるために、個別にチートは与えられず、転生先の者の能力を生かせと神に告げられている。
「神の加護」ではないけれど、「恩寵」が与えられているので、当該異世界では努力を為した分、通常に比べると成果があるらしい。
これはとある国の幽閉王子に転生した男の冒険譚である。
原則として、毎週月曜日20時に投稿予定です。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる