7 / 15
現レシ闇ノ瘴気
動キ出ス闇
しおりを挟む
「エレス=ジェレノア、ミレア=マレスティ、ハルス=カルディアあなた達の魔導競技大会リーグ戦への出場を許可します」
『ありがとうございます、学園長』
「それとエレス君、君のガーディアンへの所属も許可します」
「ありがとうございます」
「それにしても、今年は凄いことになりそうね」
「と言いますと?」
「君たちは多分、ベスト8に残る位強いチームだと思うわ。多属性を操る召喚師、時間を操る魔術師、聖遺物を操る召喚師、今までに例も無い魔道士達がチームを組むんだもの、そう簡単に負けるはずないわ」
「でも、生徒会長やエレメント・スリーと当たったら少し難しくなるかもしれませんよ」
「まぁ確かにそうだけど、君たちならきっと大丈夫だよ」
「それでは、僕たちはこれで失礼します」
「はい、健闘を祈ります」
そうして僕らは校長室を去った。
その夜、王宮地下監獄にて
「ぐぁぁぁぁぁ!」
「やっぱどこも警備兵じゃ俺の剣のサビにもなんねぇぜ」
「相変わらず君はやり過ぎだ」
「おめぇに言われる筋合いはねぇ!」
「別にいいんじゃない?好きな様にさせても」
「お前は隠密行動って言葉を知らんのか?」
「面倒な事は嫌いだ。一気に片付けるのが1番だ」
「ほんとお前ら3人仲いいな」
『良くない!』
「うっさいねぇ、少しは静かに出来ないの?」
「グリシアは黙ってろ!」
「ふぅーん、私とやるって言うの?」
「そろそろ白黒付けてぇ所だったんだ、どっちが上かここで…」
「まぁ、落ち着けディセップ、今はそんな事をしている暇はない。時は満ちた… さぁ、暗黒の時代を向かい入れる準備をしよう」
牢屋には囚人の代わりに警備兵の無残な死骸が残され、深い闇夜に再び紛れるのだった。
僕の学園生活の2日目の朝、夜に起きた事件で街はざわついていた。
「ねぇ知ってる?昨日の夜相次いで囚人が脱走、牢屋には警備兵の死体が散乱していたこと」
「あぁ、聞いてる。正直こんな簡単に警備兵がやられる事はないはずなんだが…」
「それよりも問題は脱走した囚人だ。剣1つで魔道士十人を切り刻んだ魔剣士ディセップ、召喚した大型光波砲で一瞬で城を1つ消滅させたケラ、この2人は本当にやばい」
「確かにこの2人は放っておく訳には行かないわね」
もちろん話題になるのは当然だ、国全体の大問題なのだから。でも、僕らに出来ることなんてない。
「でも、僕らのすべきことはマジック・コンペティションの練習だ」
「そうだな、気持ち切り替えるか!」
「そうだね、私たちができることはそれしかないね」
「そう言えばエレス君はコマンダーって呼ばれてたね?」
「あぁ、たった1日でクラス全員の大半の特徴を覚えちまうんだから。最初は俺も驚いたぜ」
「はぁ、ミレアにまでコマンダーとは呼ばれたら気が滅入ってしまいます…」
「あはは…こっちはとんでもない魔道士いるけどね」
「あぁ、次元の魔道士《ディメンション・マジシャン》か…」
「正直、私と互角よ」
「お前と互角ってどんだけ強いんだよ…」
「でも、だからと言って負ける気はないよ」
「あぁ、ってお前そいつの対抗策あんのか?」
「互角ってことから多分、次元の穴か何かに逃げられる前に自分を加速させて攻撃当ててたんだと思う。それなら話は簡単、逃げられるならその前か現れる地点を予測してしまえばいい」
「…エレスってトレース出来たりするの?」
どうやら、僕の推測は当たっていた様だ。何でこんなこと思いついたかって?これは単純に次元とか言ったら大抵異次元と繋ぐ穴とかに入ったり逆に出したりとかする姿をよく本で目にしていたからだ。
「でもどうやって予測するんだ?それに、予測しても攻撃が出来ないと思うけど」
「魔力感知だ。普通戦いながらするのは至難の技だけど、何故か僕はディアナに乗っていた時に着ていたローブを着ている間、何もしなくても魔力を感じれるんだ。そこでフルシェルタの光波刃を設置して、そこへ誘導するんだ」
「そんなのただのハメ技やん…」
「そんな事ないよ、敵も魔力感知を使えるなら設置に細工する手間を掛ける必要があるから難しくなる」
「それが本当ならいいけど…」
そうして今日の昼休みになると、
「エレス君、良ければ一緒に昼食を取りませんか?」
「ごめん、今日はこれから訓練所で練習するから昼食はそっちで済ませるつもりなんだ」
「いえいえ、練習頑張って下さい」
「ありがとう」
誘われることは悪くはないが、練習も大事だ。僕らはまだ何も連携を練習していないからだ。
「そんじゃ、訓練所に行きますか」
そうして訓練所に行くと、ミレア以外にも会長がチームを引き連れていた。
「こんにちは」
『こんにちは』
「私たちはこれから練習するつもりなんだけど、出来れば手合わせを願いたい」
「あの、会長?僕らはまだ連携の練習をしていないんですけど…」
「それなら心配無いわよ、タイマンだから」
「それに、お前らは校長に期待を得てるからな。どれ位か見たいからな」
「うん、僕も君たちに興味あるんだ」
2人を見ると、やる気な様だ。出来れば会長達にも手の内を明かしたくなかったけど…
「分かりました。よろしくお願いします」
「ありがとう、それじゃぁ、私がエレス君、ミレアさんはコーヴァル、ディナンはハルス君とね」
「それじゃぁ、始めましょうか」
「はい!」
それぞれが間合いを取り、構える。
『聖なる月陽よ、今ここに刃となりて、現れん!』
『真紅の業火よ、我の前に立つ者を燃やし尽くせ!』
『流れ行く時よ、我の臨界を超え、超越せよ!』
『大いなる大地よ、その鼓動を激震に成せよ!』
『共に輝きし双子よ、我の身を2つに変えよ!』
『黒き鋼よ、我が不動の心と共に在れ!』
それぞれが最初の魔法、召喚を行うと共に始まった。それぞれの魔法は相打ちになり、相殺された。
「流石エレス君、私の炎を剣で切るとは」
「正直、思い付きですが」
…………そして、結果決着は誰も付かなかった。
「ありがとうございました」
「こちらこそ、いい練習になったわ。君たちはやっぱり強いですね」
「いいえ、僕らはまだ上を目指します。でも、会長にはまだ及びませんが…」
「またご謙遜を、出来たらあなた達とは決勝で当たりたいわね」
「えぇ、僕らも勝ちを譲る気はありませんから」
「それではクラスに戻ります」
「えぇ、お互い頑張りましょう」
そうして互いにクラスへと戻って行った。
『ありがとうございます、学園長』
「それとエレス君、君のガーディアンへの所属も許可します」
「ありがとうございます」
「それにしても、今年は凄いことになりそうね」
「と言いますと?」
「君たちは多分、ベスト8に残る位強いチームだと思うわ。多属性を操る召喚師、時間を操る魔術師、聖遺物を操る召喚師、今までに例も無い魔道士達がチームを組むんだもの、そう簡単に負けるはずないわ」
「でも、生徒会長やエレメント・スリーと当たったら少し難しくなるかもしれませんよ」
「まぁ確かにそうだけど、君たちならきっと大丈夫だよ」
「それでは、僕たちはこれで失礼します」
「はい、健闘を祈ります」
そうして僕らは校長室を去った。
その夜、王宮地下監獄にて
「ぐぁぁぁぁぁ!」
「やっぱどこも警備兵じゃ俺の剣のサビにもなんねぇぜ」
「相変わらず君はやり過ぎだ」
「おめぇに言われる筋合いはねぇ!」
「別にいいんじゃない?好きな様にさせても」
「お前は隠密行動って言葉を知らんのか?」
「面倒な事は嫌いだ。一気に片付けるのが1番だ」
「ほんとお前ら3人仲いいな」
『良くない!』
「うっさいねぇ、少しは静かに出来ないの?」
「グリシアは黙ってろ!」
「ふぅーん、私とやるって言うの?」
「そろそろ白黒付けてぇ所だったんだ、どっちが上かここで…」
「まぁ、落ち着けディセップ、今はそんな事をしている暇はない。時は満ちた… さぁ、暗黒の時代を向かい入れる準備をしよう」
牢屋には囚人の代わりに警備兵の無残な死骸が残され、深い闇夜に再び紛れるのだった。
僕の学園生活の2日目の朝、夜に起きた事件で街はざわついていた。
「ねぇ知ってる?昨日の夜相次いで囚人が脱走、牢屋には警備兵の死体が散乱していたこと」
「あぁ、聞いてる。正直こんな簡単に警備兵がやられる事はないはずなんだが…」
「それよりも問題は脱走した囚人だ。剣1つで魔道士十人を切り刻んだ魔剣士ディセップ、召喚した大型光波砲で一瞬で城を1つ消滅させたケラ、この2人は本当にやばい」
「確かにこの2人は放っておく訳には行かないわね」
もちろん話題になるのは当然だ、国全体の大問題なのだから。でも、僕らに出来ることなんてない。
「でも、僕らのすべきことはマジック・コンペティションの練習だ」
「そうだな、気持ち切り替えるか!」
「そうだね、私たちができることはそれしかないね」
「そう言えばエレス君はコマンダーって呼ばれてたね?」
「あぁ、たった1日でクラス全員の大半の特徴を覚えちまうんだから。最初は俺も驚いたぜ」
「はぁ、ミレアにまでコマンダーとは呼ばれたら気が滅入ってしまいます…」
「あはは…こっちはとんでもない魔道士いるけどね」
「あぁ、次元の魔道士《ディメンション・マジシャン》か…」
「正直、私と互角よ」
「お前と互角ってどんだけ強いんだよ…」
「でも、だからと言って負ける気はないよ」
「あぁ、ってお前そいつの対抗策あんのか?」
「互角ってことから多分、次元の穴か何かに逃げられる前に自分を加速させて攻撃当ててたんだと思う。それなら話は簡単、逃げられるならその前か現れる地点を予測してしまえばいい」
「…エレスってトレース出来たりするの?」
どうやら、僕の推測は当たっていた様だ。何でこんなこと思いついたかって?これは単純に次元とか言ったら大抵異次元と繋ぐ穴とかに入ったり逆に出したりとかする姿をよく本で目にしていたからだ。
「でもどうやって予測するんだ?それに、予測しても攻撃が出来ないと思うけど」
「魔力感知だ。普通戦いながらするのは至難の技だけど、何故か僕はディアナに乗っていた時に着ていたローブを着ている間、何もしなくても魔力を感じれるんだ。そこでフルシェルタの光波刃を設置して、そこへ誘導するんだ」
「そんなのただのハメ技やん…」
「そんな事ないよ、敵も魔力感知を使えるなら設置に細工する手間を掛ける必要があるから難しくなる」
「それが本当ならいいけど…」
そうして今日の昼休みになると、
「エレス君、良ければ一緒に昼食を取りませんか?」
「ごめん、今日はこれから訓練所で練習するから昼食はそっちで済ませるつもりなんだ」
「いえいえ、練習頑張って下さい」
「ありがとう」
誘われることは悪くはないが、練習も大事だ。僕らはまだ何も連携を練習していないからだ。
「そんじゃ、訓練所に行きますか」
そうして訓練所に行くと、ミレア以外にも会長がチームを引き連れていた。
「こんにちは」
『こんにちは』
「私たちはこれから練習するつもりなんだけど、出来れば手合わせを願いたい」
「あの、会長?僕らはまだ連携の練習をしていないんですけど…」
「それなら心配無いわよ、タイマンだから」
「それに、お前らは校長に期待を得てるからな。どれ位か見たいからな」
「うん、僕も君たちに興味あるんだ」
2人を見ると、やる気な様だ。出来れば会長達にも手の内を明かしたくなかったけど…
「分かりました。よろしくお願いします」
「ありがとう、それじゃぁ、私がエレス君、ミレアさんはコーヴァル、ディナンはハルス君とね」
「それじゃぁ、始めましょうか」
「はい!」
それぞれが間合いを取り、構える。
『聖なる月陽よ、今ここに刃となりて、現れん!』
『真紅の業火よ、我の前に立つ者を燃やし尽くせ!』
『流れ行く時よ、我の臨界を超え、超越せよ!』
『大いなる大地よ、その鼓動を激震に成せよ!』
『共に輝きし双子よ、我の身を2つに変えよ!』
『黒き鋼よ、我が不動の心と共に在れ!』
それぞれが最初の魔法、召喚を行うと共に始まった。それぞれの魔法は相打ちになり、相殺された。
「流石エレス君、私の炎を剣で切るとは」
「正直、思い付きですが」
…………そして、結果決着は誰も付かなかった。
「ありがとうございました」
「こちらこそ、いい練習になったわ。君たちはやっぱり強いですね」
「いいえ、僕らはまだ上を目指します。でも、会長にはまだ及びませんが…」
「またご謙遜を、出来たらあなた達とは決勝で当たりたいわね」
「えぇ、僕らも勝ちを譲る気はありませんから」
「それではクラスに戻ります」
「えぇ、お互い頑張りましょう」
そうして互いにクラスへと戻って行った。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
転生したら幽閉王子でした~これどうすんの?
サクラ近衛将監
ファンタジー
神様の眷属の過失が原因の事故に遭って死んだ桜庭雄一が異世界に転生したら、とある国の忌避すべき王子として幽閉されていた。
転生にはチートがつきもののはずだが、事故で死んだ者が300名を超えるために、個別にチートは与えられず、転生先の者の能力を生かせと神に告げられている。
「神の加護」ではないけれど、「恩寵」が与えられているので、当該異世界では努力を為した分、通常に比べると成果があるらしい。
これはとある国の幽閉王子に転生した男の冒険譚である。
原則として、毎週月曜日20時に投稿予定です。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる