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現レシ闇ノ瘴気
深淵王《フォール・クラウン》
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「お母様、何か様子が変ですよ」
「えぇ、そうね…」
先に逃げていた国王と王女は競技場に着いたものの、避難する人々の姿を見て不安になっていた。
「陛下!ご無事でしたか!」
「アレクセイ、私を甘く見てはいけませんよ。それで状況は?」
「それが…深淵王が現れて先生を中心にレセリアさんやバレルさんが応戦しているんですが、防戦一方で…」
「…私たちはガリレウスへと向かいます」
「では、私が護衛します!」
(エレス、魔導師の皆さん…どうか無事であらんことを…)
「何だコイツ…勝てる気がしない…」
「えぇ、今の私達では時間稼ぎにもなってない…」
「強さの次元が違う…でも、コイツを倒さないとこの国は…」
「これじゃ、間違いなく全滅になりそうね…」
『何だ、もう腰を引いているのか?もう少し楽しませて欲しかったのだが……では敬意を称して最大火力で君たちを討つとしようか………深淵の闇よ…全ての光を喰らう…絶望の…』
「ふぅ… 何とか間に合ったわね…」
『学園長!』
「チンピラの次は魔王か何かでしょうか?」
『ほぉぅ… これはまた楽しめそうだ…』
「えぇ、私も久しぶりに楽しんでるわ!」
二人の攻防はまるで鬼と天使が戦っている様だ。学園長が軽やかなステップと共に魔力を込めた強烈な突き蹴りで敵を翻弄し、それに対しリズムを崩すかのように降り注ぐ槍の雨とまるで元々あったかのように現れた触手は彼女の攻撃を弾いていく。
「(学園長…こんなに強かったんかよ!)」「(学園長…こんなに強かったなんて…)」
自分たちが手も足も出なかった相手に息を絶やすことなく互角に戦っているその背中はとても大きかった。
「フフッ…こんなり熱くなれるのは久しぶりね」
『ハハハッ…我も久しぶりだなぁ』
「犯罪者じゃなかったらいいライバルであっただろうに…」
『そうかもしれんなぁ…まぁ、そういう宿命というところだな…』
「(ナンナンダコレ…)」
会話は普通なのに、双方の攻撃がぶつかる度に衝撃波が走っていて全く雰囲気に合ってない。その時間が続けば続くほど、周りのものはどんどん理解に苦しんでいく。
「フフフッ……」
『ハッハッハッ……』
「お前って何でもありだな…」
「そうかな?」
「これ、ディアナほどじゃないにしろとんでもない物やぞ…」
「『六幻龍と十二体の魔獣の王』、この世界の魔獣の力を一つにして生み出した魔導装機…」
この機体の力はただ六幻龍と十二の魔獣の力を使えるだけでなく、複数の力を合わせて使えることが真価だ。実際、今飛んでいるのはグリフォン、ペガサス、バハムートの力だ。
「元々は六十二体だったけど、暴走してこの世を終わらせかねないから十二体に集約したんだ」
「………夢でも見てる気分だぜ…」
「さぁ、スピード上げるよ!」
漆黒に染まりし翼は純白の光に包まれ、アレクトスは一気に加速した。
「あなた、私の動きに追い付けるなんて中々ね…」
『我の攻撃を難なく回避出来る者は今まで類を見なかった…』
「でも、そろそろ終わりにするわ!『清輝開放!』」
『グホッ…』
「入った!」
『何だ…その煩わしい光は…』
「あれこそが学園長の真の姿、『転輪状態』自らの魔力を極限まで高め、一時的に強靭な力を得られる
。あの姿を見るのは2回目ね…」
「あのーっ…ケイル先生?」
レセリアの声がしても、そのまま話続けた。
「確かに強力なんだけど、一瞬で焼け野原になっちゃうから使用は制限していたわ…それに、使ったら1日は寝たきり状態になるしね…」
「えぇ、そうね…」
先に逃げていた国王と王女は競技場に着いたものの、避難する人々の姿を見て不安になっていた。
「陛下!ご無事でしたか!」
「アレクセイ、私を甘く見てはいけませんよ。それで状況は?」
「それが…深淵王が現れて先生を中心にレセリアさんやバレルさんが応戦しているんですが、防戦一方で…」
「…私たちはガリレウスへと向かいます」
「では、私が護衛します!」
(エレス、魔導師の皆さん…どうか無事であらんことを…)
「何だコイツ…勝てる気がしない…」
「えぇ、今の私達では時間稼ぎにもなってない…」
「強さの次元が違う…でも、コイツを倒さないとこの国は…」
「これじゃ、間違いなく全滅になりそうね…」
『何だ、もう腰を引いているのか?もう少し楽しませて欲しかったのだが……では敬意を称して最大火力で君たちを討つとしようか………深淵の闇よ…全ての光を喰らう…絶望の…』
「ふぅ… 何とか間に合ったわね…」
『学園長!』
「チンピラの次は魔王か何かでしょうか?」
『ほぉぅ… これはまた楽しめそうだ…』
「えぇ、私も久しぶりに楽しんでるわ!」
二人の攻防はまるで鬼と天使が戦っている様だ。学園長が軽やかなステップと共に魔力を込めた強烈な突き蹴りで敵を翻弄し、それに対しリズムを崩すかのように降り注ぐ槍の雨とまるで元々あったかのように現れた触手は彼女の攻撃を弾いていく。
「(学園長…こんなに強かったんかよ!)」「(学園長…こんなに強かったなんて…)」
自分たちが手も足も出なかった相手に息を絶やすことなく互角に戦っているその背中はとても大きかった。
「フフッ…こんなり熱くなれるのは久しぶりね」
『ハハハッ…我も久しぶりだなぁ』
「犯罪者じゃなかったらいいライバルであっただろうに…」
『そうかもしれんなぁ…まぁ、そういう宿命というところだな…』
「(ナンナンダコレ…)」
会話は普通なのに、双方の攻撃がぶつかる度に衝撃波が走っていて全く雰囲気に合ってない。その時間が続けば続くほど、周りのものはどんどん理解に苦しんでいく。
「フフフッ……」
『ハッハッハッ……』
「お前って何でもありだな…」
「そうかな?」
「これ、ディアナほどじゃないにしろとんでもない物やぞ…」
「『六幻龍と十二体の魔獣の王』、この世界の魔獣の力を一つにして生み出した魔導装機…」
この機体の力はただ六幻龍と十二の魔獣の力を使えるだけでなく、複数の力を合わせて使えることが真価だ。実際、今飛んでいるのはグリフォン、ペガサス、バハムートの力だ。
「元々は六十二体だったけど、暴走してこの世を終わらせかねないから十二体に集約したんだ」
「………夢でも見てる気分だぜ…」
「さぁ、スピード上げるよ!」
漆黒に染まりし翼は純白の光に包まれ、アレクトスは一気に加速した。
「あなた、私の動きに追い付けるなんて中々ね…」
『我の攻撃を難なく回避出来る者は今まで類を見なかった…』
「でも、そろそろ終わりにするわ!『清輝開放!』」
『グホッ…』
「入った!」
『何だ…その煩わしい光は…』
「あれこそが学園長の真の姿、『転輪状態』自らの魔力を極限まで高め、一時的に強靭な力を得られる
。あの姿を見るのは2回目ね…」
「あのーっ…ケイル先生?」
レセリアの声がしても、そのまま話続けた。
「確かに強力なんだけど、一瞬で焼け野原になっちゃうから使用は制限していたわ…それに、使ったら1日は寝たきり状態になるしね…」
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