【連載中】僕を見つめる瞳

知らない世界

ここはどこですか?

下手なことを言えばまた怒りだすかもしれない。


僕は素直に起きたらここにいた経緯を話した。


「ふむ....学院の保健室で寝て目が覚めたらここにいた、ということか」


さっきから『学校』じゃなくて『学院』って言ってることに少し違和感があったけど僕は頷く。


「おかしいな」


やばい、何かおかしな事を言ったか....?


まずい今度こそ切られるとドキドキしていると、男は信じられないことを言った。

























「学院で寝ていた?ありえないな......だって君はこの家の庭で寝ていたんだから」


学校じゃなく庭で寝てた......?


「............なんで......?」


本当に寝ぼけてふらついていたのか....?


「なぜとはどういう事だ?君はどうやってこの家に入りこんだんだ?この家の警備はそう簡単に侵入を許すような鍛え方はしていないが」


侵入?警備?


僕にも分からない...どうなっているんだ。


「.......この家は𓏸𓏸高校からどのくらいの所にあるのでしょうか」


「𓏸𓏸こうこう?何だそれは、どこかの建物の名前か?」


外国人だから高校が分からないのか...?


「あの、高校は学校の事で.....えっと.......ここは日本......ジャパンで間違いないですよね?」


日本で間違いはないと思うけど、さっきから話が噛み合わなさすぎる事に不安な気持ちが大きくなってきている。


確実なことを聞いて、一度気持ちを落ち着かせよう。


「学院の事?そんな呼び方は初めて聞いたが...それににほん?じゃぱん?とは何だ?」


「..................え?」


「それも学院の名前か?」