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懐いた?.*・゚ .゚・*.
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「おむらいす?……どんな料理なんですか?」
「オムライスね……え、何。知らないの?」
「はい…。私は色んな料理を作れますが…そんな名前の料理は聞いた事も作った事も、ないですね……」
(え。マジで?)
私はちょっと嫌な予感がしてきた。いや、その直感を、予感を信じていれば良かったのかもしれない。
「っ!!これがオムライス!初めてこんな美味しい物食べました!どうやって作ったのですか!?」
(お~ぅ。やっぱり追い出せば良かった。)
フォクシーさんは目をキラキラさせて私に土下座してきた。
何を始める気なのかなぁ?
「お願いします!アリスお嬢様!いえ!師匠!このオムライスの作り方を教えてください!!」
フォクシーってこんな性格だっけ?いや、違う。完全にちがう。
「……やだ」
とっさに出てきた言葉がこれだった。何だか、悪役令嬢みたいだったな。というか、土下座してまで作りたいのか?作り方簡単だぞ?
「……アリスお嬢様…あの事を言っても……宜しいのですか?」
「あの事?」
なんの事だろう。
「アリスお嬢様が実は腐」
「っ!あぁー!!!!あー!!OK教えてあげましょう!」
『腐』と言う時点で察した。そう。私は実はちょっと腐ってます。腐っているのですよ。腐っているということはつまり……
“腐女子”
なんですよ。その事がフォクシーに弱みとして知られてしまったのですよ!
これは絶対に両親には知られてはいけない!絶対に!
(知られてしまったら、私の楽しみが無くなる!)
「ありがとうございます!」
フォクシーって外見は小柄で可愛い系で優しそうな人って感じだけど内側は腹黒でドSなんだよね。
本人は無自覚だけど……。
(まぁ、小悪魔…は、見慣れてるし…初めて会って見た時はすぐに分かったね)
「わ~い!わ~い!」
「あは、あははは。はぁ~」
私は自分の部屋に先程作ったオムライスを持ってきた。
「バク~!持ってきたよ~!」
「アリスお嬢様っ!」
(ガタッ!!
バクは椅子から立ち上がり私のところまで駆け寄ってきた。バクの顔は真っ青だった。
どうしたんだろう。
「それは私達、執事の仕事でございます!体調管理はしっかり取れてますし…それに何故、そこまで心配するのですか?」
バク…。そんな事も分からないのですか?そんなの当たり前ですよ!
「私の家に仕えるとなったら、それは当然家族とそう変わらないじゃない」
「っ!」
私は満面の笑みでそう答えた。バクは驚いているのか言葉を失ってただ、こちらを見ている。
(いや~、この言葉一度は言ってみたかったのよね~。なんかの漫画でカッコ良くそう言う少女がいてさ~!……なんの漫画だっけな?ま、いっか。とりあえずお昼ご飯~!このオムライス、自信作なのよ~!)
内心、私はそんな事で盛り上がっていた。
私は丸テーブルにオムライスを置いた。
「アリスお嬢様は……変な方ですね…」
バクは真顔でこちらを見た。
(顔!怖いよ!怖いよ!)
「うん。よく言われる。」
「あっ!悪い意味ではありません!いい意味でのその…」
「いい!分かってるから!」
バクの慌てた姿は何だか可愛らしい。イケメンなのにね~。
今じゃなんもときめかないけど。でも、前世の私が若かった頃は惚れてたかもねぇ。あ~。私が死んだ後、お母さんとお父さん。どうしたんだろうか。
(あ……なんか、会いたくなっちゃったな)
「アリスお嬢様?」
「っ!それより、オムライス食べよ!私が作っただからね!あと自信作なのよ!」
「?はい。それでは頂きます。」
一口食べるバクは目を大きくさせてキラっと光った…ような気がした。
「っ!おいひいでしゅ!」
「ぷっ。でしゅって…あはは!面白い!」
ゴクン。
飲み込んだ後のバクは真顔に戻った。
ん~。なんか、硬いんだよなぁ。よしっ!くすぐってみよう!
「?アリスお嬢様?何をしているのですか?」
「……いや。なんでもないよ」
(こいつ、こちょこちょがきかないだと!?)
つ、強い。
私はそう思った。
「……バク」
「はい?」
バクはこちらを向いた。私はバクの顔に手を伸ばした。
バクは、驚いてる。何をするのだろうと言う顔だった。
「……笑いなさい」
「え?」
どうしても笑った顔が見たい。その顔を頭の中に残して、貴方にピッタリな男性彼氏を見つけるために!
※ただ妄想するための材料に過ぎない。
「笑った方が幸せは来るんだから!いい?私の家ではいつでも笑っていいのですよ?笑ってはいけないルールなんて私の家ではない!……だから、本当の自分を隠さないでくださいな」
「っ」
今日のバクは驚いてばかりだな。
そうするとバクはスプーンを置いて、体ごと私の方に向いた。
「?」
バクの両手は私の両手を掴み、そして、目が焼けるぐらいの満面の笑みを見せた。
「……アリスお嬢様は、本当におかしなお人です。でもありがとうございます。私は決めました。私はアリスお嬢様専用の執事で貴方のお傍を死ぬまで離れません。私はそう誓います」
「……あれ?」
なんか、おかしな雰囲気になってきた+うちの執事が変なことを言ったような……
=よし!まずはオムライスを食おう!
「……オ、ムライス。食べましょう」
「はい!」
どうしよう…懐いちゃった系です。
これからは、攻略者に会わないようにしよう。目が……死ぬ。
ちょっと、笑ったバクの顔を見るのはまだ早かったのかもしれないかなぁ?
(あれで、同い年とか。世界って広いなぁ)
「オムライスね……え、何。知らないの?」
「はい…。私は色んな料理を作れますが…そんな名前の料理は聞いた事も作った事も、ないですね……」
(え。マジで?)
私はちょっと嫌な予感がしてきた。いや、その直感を、予感を信じていれば良かったのかもしれない。
「っ!!これがオムライス!初めてこんな美味しい物食べました!どうやって作ったのですか!?」
(お~ぅ。やっぱり追い出せば良かった。)
フォクシーさんは目をキラキラさせて私に土下座してきた。
何を始める気なのかなぁ?
「お願いします!アリスお嬢様!いえ!師匠!このオムライスの作り方を教えてください!!」
フォクシーってこんな性格だっけ?いや、違う。完全にちがう。
「……やだ」
とっさに出てきた言葉がこれだった。何だか、悪役令嬢みたいだったな。というか、土下座してまで作りたいのか?作り方簡単だぞ?
「……アリスお嬢様…あの事を言っても……宜しいのですか?」
「あの事?」
なんの事だろう。
「アリスお嬢様が実は腐」
「っ!あぁー!!!!あー!!OK教えてあげましょう!」
『腐』と言う時点で察した。そう。私は実はちょっと腐ってます。腐っているのですよ。腐っているということはつまり……
“腐女子”
なんですよ。その事がフォクシーに弱みとして知られてしまったのですよ!
これは絶対に両親には知られてはいけない!絶対に!
(知られてしまったら、私の楽しみが無くなる!)
「ありがとうございます!」
フォクシーって外見は小柄で可愛い系で優しそうな人って感じだけど内側は腹黒でドSなんだよね。
本人は無自覚だけど……。
(まぁ、小悪魔…は、見慣れてるし…初めて会って見た時はすぐに分かったね)
「わ~い!わ~い!」
「あは、あははは。はぁ~」
私は自分の部屋に先程作ったオムライスを持ってきた。
「バク~!持ってきたよ~!」
「アリスお嬢様っ!」
(ガタッ!!
バクは椅子から立ち上がり私のところまで駆け寄ってきた。バクの顔は真っ青だった。
どうしたんだろう。
「それは私達、執事の仕事でございます!体調管理はしっかり取れてますし…それに何故、そこまで心配するのですか?」
バク…。そんな事も分からないのですか?そんなの当たり前ですよ!
「私の家に仕えるとなったら、それは当然家族とそう変わらないじゃない」
「っ!」
私は満面の笑みでそう答えた。バクは驚いているのか言葉を失ってただ、こちらを見ている。
(いや~、この言葉一度は言ってみたかったのよね~。なんかの漫画でカッコ良くそう言う少女がいてさ~!……なんの漫画だっけな?ま、いっか。とりあえずお昼ご飯~!このオムライス、自信作なのよ~!)
内心、私はそんな事で盛り上がっていた。
私は丸テーブルにオムライスを置いた。
「アリスお嬢様は……変な方ですね…」
バクは真顔でこちらを見た。
(顔!怖いよ!怖いよ!)
「うん。よく言われる。」
「あっ!悪い意味ではありません!いい意味でのその…」
「いい!分かってるから!」
バクの慌てた姿は何だか可愛らしい。イケメンなのにね~。
今じゃなんもときめかないけど。でも、前世の私が若かった頃は惚れてたかもねぇ。あ~。私が死んだ後、お母さんとお父さん。どうしたんだろうか。
(あ……なんか、会いたくなっちゃったな)
「アリスお嬢様?」
「っ!それより、オムライス食べよ!私が作っただからね!あと自信作なのよ!」
「?はい。それでは頂きます。」
一口食べるバクは目を大きくさせてキラっと光った…ような気がした。
「っ!おいひいでしゅ!」
「ぷっ。でしゅって…あはは!面白い!」
ゴクン。
飲み込んだ後のバクは真顔に戻った。
ん~。なんか、硬いんだよなぁ。よしっ!くすぐってみよう!
「?アリスお嬢様?何をしているのですか?」
「……いや。なんでもないよ」
(こいつ、こちょこちょがきかないだと!?)
つ、強い。
私はそう思った。
「……バク」
「はい?」
バクはこちらを向いた。私はバクの顔に手を伸ばした。
バクは、驚いてる。何をするのだろうと言う顔だった。
「……笑いなさい」
「え?」
どうしても笑った顔が見たい。その顔を頭の中に残して、貴方にピッタリな男性彼氏を見つけるために!
※ただ妄想するための材料に過ぎない。
「笑った方が幸せは来るんだから!いい?私の家ではいつでも笑っていいのですよ?笑ってはいけないルールなんて私の家ではない!……だから、本当の自分を隠さないでくださいな」
「っ」
今日のバクは驚いてばかりだな。
そうするとバクはスプーンを置いて、体ごと私の方に向いた。
「?」
バクの両手は私の両手を掴み、そして、目が焼けるぐらいの満面の笑みを見せた。
「……アリスお嬢様は、本当におかしなお人です。でもありがとうございます。私は決めました。私はアリスお嬢様専用の執事で貴方のお傍を死ぬまで離れません。私はそう誓います」
「……あれ?」
なんか、おかしな雰囲気になってきた+うちの執事が変なことを言ったような……
=よし!まずはオムライスを食おう!
「……オ、ムライス。食べましょう」
「はい!」
どうしよう…懐いちゃった系です。
これからは、攻略者に会わないようにしよう。目が……死ぬ。
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