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第1章 追放、そして始まり
第13話 結界設置します
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「…この結界の詳しい情報を表示してくれ」
【ダンジョン主からの命令を受託。情報を表示します】
ダンジョンに情報の開示を促し、目の前に書かれているボードを読む。
*****
結界(極小)…侵入者と多少の攻撃を防ぐ事が出来る結界。人1人分の極小の範囲ならば適度な温度を保ち、天気にも左右されない結界。
*****
「…な、なるほど」
こんな都合の良い物があったとは…驚きだ。
しかし、この極小とはどのくらいの範囲をしめすのだろか。此処が1番重要な所だ。
「極小ってどのくらいだ?」
【縦横2メートルの正方形程が範囲となります】
俺のDスキルを使ったダンジョンの4分の1ぐらいの範囲が、結界でこの暴風雪の影響を受けなくなるって事か…。
まぁ、少しは遊べる様になるよな…うん。
「でもダンジョン外でも設置する事って出来るのか?」
この前は、態々洞窟まで戻って暖房を設置した。
二手に分かれる結界となれば、俺が離れた時に結界の中に居たとしたら何か問題があるのではないか?
【出来ます。DPは減り、ダンジョン内の設置物と判断する事は無くなりますが、設置した者、つまりダンジョン主アノムが許可を出せば、中にいる者に決して危害は加わらず、侵入者が入る事もありません】
なら良いか…。
「考えててもしょうがないな…エンペル!」
「何ー?」
エンペル含めた、ガギルとルイエ、ワームが此方を向く。
「今から外で結界張るから何処が良いか場所を決めよう」
「けっかーい!?」
『ま、待つのだ! 結界とはどう言う事なのだ!?』
エンペルが驚きと喜びでピョンピョンと跳ねる中、1つ聞き覚えのない声が背後から聞こえた。
俺は咄嗟に振り返ると、そこには白い装束を見に纏った赤い髪を後ろで結っている眉目秀麗な人間……の様な半透明な者が浮かんでいた。
「「「「…」」」」
『な、何を黙っているのだ!! 何故お前の様なウルフが結界を張る事が出来るのかと聞いている!!』
その者は大きな双丘を大いに張り、偉そうにそう言った。
「……よーし、じゃあ外に行くぞー」
「おぅ」
「はーい」
「…うん」
しかし、俺達はそれを無かった事にして、洞窟の入り口へと向かう。
まさか此処にレイスが居るとは思わなかったな。
そう。恐らくだが、此処に居る人間の女性はレイスだ。レイスとは人間が死に、その後に魂だけが現世に残った魔物…と、思われるかもしれないが実際には違う。
何にも触れる事も出来ないし、相手を呪うなんて事も出来ない、言うなれば哀れな自然現象に等しいものだ。
だから俺達、最弱の魔物でもなんとも思わない物だ。
『む、無視!? も、もしかして私を無視したのか!?』
赤い髪のレイスが叫んでいる。
まぁ、少々うるさいだけで寝る時に少し支障が出るぐらいだ。
その為、ルイエが少々元気が無いのが気掛かりだ。後でDPで耳栓をやるからな。
「で、何処に結界を張りたい?」
洞窟から外へと出ると、エンペルへと問い掛ける。
「此処全部ー!!」
全部と来たか…。まぁ、そりゃあ広い方が良いだろうけど…。
「残念だけど小さい結界で、広さ的には俺のダンジョンの4分の1ぐらいしかないんだ」
「えー…」
分かりやすく声のトーンが落ちるエンペル。
『本当に作れるのか? この獣風情が?』
そして頭の上から失礼な事を言うレイス。
初対面にそんな言い方は流石に失礼だと思う。
「じゃあー、此処にするー」
エンペルは洞窟の入り口の直ぐ横を飛び跳ねる。
「分かった。じゃあ結界を設置してくれ」
【ダンジョン主からの命令を受託。結界を設置します】
目の前が一瞬真っ白になる。
『は? え? 本当に作れちゃってる?』
それと同時に頭上から声が聞こえた。
【ダンジョン主からの命令を受託。情報を表示します】
ダンジョンに情報の開示を促し、目の前に書かれているボードを読む。
*****
結界(極小)…侵入者と多少の攻撃を防ぐ事が出来る結界。人1人分の極小の範囲ならば適度な温度を保ち、天気にも左右されない結界。
*****
「…な、なるほど」
こんな都合の良い物があったとは…驚きだ。
しかし、この極小とはどのくらいの範囲をしめすのだろか。此処が1番重要な所だ。
「極小ってどのくらいだ?」
【縦横2メートルの正方形程が範囲となります】
俺のDスキルを使ったダンジョンの4分の1ぐらいの範囲が、結界でこの暴風雪の影響を受けなくなるって事か…。
まぁ、少しは遊べる様になるよな…うん。
「でもダンジョン外でも設置する事って出来るのか?」
この前は、態々洞窟まで戻って暖房を設置した。
二手に分かれる結界となれば、俺が離れた時に結界の中に居たとしたら何か問題があるのではないか?
【出来ます。DPは減り、ダンジョン内の設置物と判断する事は無くなりますが、設置した者、つまりダンジョン主アノムが許可を出せば、中にいる者に決して危害は加わらず、侵入者が入る事もありません】
なら良いか…。
「考えててもしょうがないな…エンペル!」
「何ー?」
エンペル含めた、ガギルとルイエ、ワームが此方を向く。
「今から外で結界張るから何処が良いか場所を決めよう」
「けっかーい!?」
『ま、待つのだ! 結界とはどう言う事なのだ!?』
エンペルが驚きと喜びでピョンピョンと跳ねる中、1つ聞き覚えのない声が背後から聞こえた。
俺は咄嗟に振り返ると、そこには白い装束を見に纏った赤い髪を後ろで結っている眉目秀麗な人間……の様な半透明な者が浮かんでいた。
「「「「…」」」」
『な、何を黙っているのだ!! 何故お前の様なウルフが結界を張る事が出来るのかと聞いている!!』
その者は大きな双丘を大いに張り、偉そうにそう言った。
「……よーし、じゃあ外に行くぞー」
「おぅ」
「はーい」
「…うん」
しかし、俺達はそれを無かった事にして、洞窟の入り口へと向かう。
まさか此処にレイスが居るとは思わなかったな。
そう。恐らくだが、此処に居る人間の女性はレイスだ。レイスとは人間が死に、その後に魂だけが現世に残った魔物…と、思われるかもしれないが実際には違う。
何にも触れる事も出来ないし、相手を呪うなんて事も出来ない、言うなれば哀れな自然現象に等しいものだ。
だから俺達、最弱の魔物でもなんとも思わない物だ。
『む、無視!? も、もしかして私を無視したのか!?』
赤い髪のレイスが叫んでいる。
まぁ、少々うるさいだけで寝る時に少し支障が出るぐらいだ。
その為、ルイエが少々元気が無いのが気掛かりだ。後でDPで耳栓をやるからな。
「で、何処に結界を張りたい?」
洞窟から外へと出ると、エンペルへと問い掛ける。
「此処全部ー!!」
全部と来たか…。まぁ、そりゃあ広い方が良いだろうけど…。
「残念だけど小さい結界で、広さ的には俺のダンジョンの4分の1ぐらいしかないんだ」
「えー…」
分かりやすく声のトーンが落ちるエンペル。
『本当に作れるのか? この獣風情が?』
そして頭の上から失礼な事を言うレイス。
初対面にそんな言い方は流石に失礼だと思う。
「じゃあー、此処にするー」
エンペルは洞窟の入り口の直ぐ横を飛び跳ねる。
「分かった。じゃあ結界を設置してくれ」
【ダンジョン主からの命令を受託。結界を設置します】
目の前が一瞬真っ白になる。
『は? え? 本当に作れちゃってる?』
それと同時に頭上から声が聞こえた。
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